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快読日記

読書とともにある日々のはなし
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読書中『衣もろもろ』群ようこ

2016年04月26日 | エッセイ・自叙伝・手記・紀行
4月25日(月)

中年になって何が面倒って、服や髪型や靴や鞄やそういうモノだ。
好きならなんでもいいというわけにはいかない。

群ようこ『衣もろもろ』(集英社文庫)の冒頭、50代の群ようこが自分の裸を鏡で見て「なんだこりゃ」とつぶやく場面に笑う。
「きゃー!」でも「……(無言あるいは絶句)」でもなく「なんだこりゃ」。
わかる気がする。

着やすさを優先するとおしゃれから遠ざかるし、「素敵な服」は「素敵な体型」の上にしか成立しないし、そこを無理すると健康被害がある。いや本当に。

別に、ものすごく若く見られたいとか現実以上に美しく見られたいとかを望むわけではないのだ。
自分自身が機嫌よく生活できるくらいの見た目、他人様が見て不愉快にならないくらいの見た目でいいのだ。

中年女はどのあたりを狙えばいいのか。
群ようこがどんな境地にたどり着くのか楽しみ。