快読日記

日々の読書記録

読了『すべての疲労は脳が原因』梶本修身

2016年09月25日 | 暮らし・健康・理科っぽい話
8月14日(日)

人が「あ〜、疲れた」ってため息つくときは、体じゃなくて心なのよ、と美輪さまもおっしゃっていましたよ。
だから、『すべての疲労は脳が原因』(梶本修身/集英社新書)というタイトルを見ても、「そうであろうそうであろう」としか思わなかったけど、じゃあどうしたらいいの?の答えがそこにあるんではないかと、つい買ってしまいましたよ。

「疲労」と「疲労感」は別物だ、脳疲労の最初のサインは「飽きた」である、「乳酸」は疲労の原因ではない、栄養ドリンクは効果がないどころかかえって疲れを溜める、ビタミンCで疲労回復はしない、などといった話に「えー!まじか〜!」とがっかりしているうちは楽しい。

でも終盤、「じゃあどうする?」の段になるとあんまりおもしろくなくなってくる。
だって、筆者が売っている「快眠健康ナビ」という「室内空間快適制御システム」というのがその「解決法」で、それがなければの代替案が提示されるんだもん。
なんか冷めてしまった。

大事なのは、規則正しい生活リズムだったりバランスの良い食事や体操だったり、地味〜なことの積み重ねなんです、と言われれば「そうだよなー」と思えるけど、「そうすれば僕のシステムがなくてもなんとかなるよ」と続いたら「けっ!」となる、そんなかんじ。