快読日記

日々の読書記録

2月19日(金)

2016年02月20日 | 日記
2月19日(金)

とにかくおもしろい本を読んでるとき、特にそれが小説だったりすると続きが気になってしかたない。
仕事中もご飯のときも(読みながら食べる、は本にもご飯にも失礼かと思うのでやらない)、早く本に戻りたいという思いで頭がいっぱいになる。

でも、そこまではまった作品がどれだけあるかと言えば数少ない。
もちろん、めったにないからこそ価値があるわけですが。

そんな中で唯一、仕事や食事中はもちろん、運転中の信号待ちの間にも「に、にぎょうだけ、いや、いちぎょうでいいから読ませてくれ」とページを開いてしまった本がある。
赤の間に鞄から取り出し、2行読めた。


それは『大いなる幻影』(戸川昌子)だ。

2月17日(水)

2016年02月18日 | 日記
2月17日(水)

寝る前に読むのはあまり引きが強くない方がいい、と前に書いたが、そんなわたしのここ数年の定番は『れい子さんが行く』(武石りえ子)と『キノコ・キノコ』(みを・まこと)だ。
(どちらも漫画。)

共通点は、心を揺さぶられるほどの大好き!ではない・全く受け付けないというほどでもない、という絶妙な距離。
近すぎても遠すぎてもだめなのだ。

どちらもかなり昔の作品だしかなりマイナーだし、おすすめしたい漫画かと問われると微妙なところであるが、だからこその奇妙な愛着がある。

妙に目が冴えたり、頭がオーバーヒート気味だったりするときに読むと、ひゅ~っとぬるま湯に浸かったような気分になって、気がつくと睡魔にフォール負けを喫している。

ちなみに、武石りえ子は山下和美のお姉さんだ。
『れい子さん』以外では昔、プチコミック(だったと思う)で連載していたハウスマヌカン(夜霧のぉ~♪まさにその時代)が主人公の作品をまた読みたい。
生活費、特に食費を削って削っておしゃれに命をかける見栄っ張りのハウスマヌカンの哀愁に満ちたお話だった。
コミックス化されていないっぽいのがまた悲しい。

2月16日(火)

2016年02月17日 | 日記
2月16日(火)

片付けられない女のくせに片付け本を読むのが好きだ。
でもきっと、きっとわたしみたいな人たちが片付け本の売上を支えているに違いない。
ダイエット本と同じだ。
うまくいかないから次々と買うんだ。

考えてみると、住みかを片付け るって動物の本能にはないんではないか。
清潔にする必要はあるだろう、子育てなどのために、糞やなんかの汚れを落とすことは大事だろう。
でも、彼らには所有物がないので、片付けという行為も理念も不要だ。
いいなーいいなー。うらやましい。

『行方不明者』(折原一/文藝春秋)の続きをちょっと読む。

2月15日(月)

2016年02月16日 | 日記
2月15日(月)

よく行く喫茶店でもりもりお昼を食べていたら、カウンターから「もう俺は転落人生さ~」という声がした。
70代半ばくらいのおじいさんが、女主人にグチっていた。
他に客はいなかった。
「S事務所の栄光の日々」とか「俺にもいい時代があったんだ、って自分を慰めてるんだよ」とか「破産して○年経つけど」とか丸聞こえなので、これは!と期待したが、おもしろかったのは「昨夜彼女が遊びに来て煙草を吸ったので、いなくなってから残った吸い殻を全部吸った」という告白くらいだった。
ちょっと笑いそうになったが、気持ち悪さが先に立ってしまった。

しばらく聞き耳を立てていたけど、それ以上おもしろいエピソードは出てきそうもなかった。
耳栓をして『行方不明者』(折原一/文藝春秋)の続きを読んだ。

時間がきたので、耳栓を外して財布を出そうとゴソゴソしていたら、おじいさんが会計(コーヒー1杯)をしながら「うちに帰ってあんぱんを食う。××(おそらく店名。聞き取れず。)で4コで100円だった。」と言い残して出て行った。

2月10日(水)

2016年02月11日 | 日記
2月10日(水)

友達から、「清原の件で、野村監督がこんないいことを言ってるよ」というメールがきた。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160210-00000004-sasahi-base

「技術の先には頭脳と感性が必要」とか「人間の最大の悪は鈍感である」とか、名言にいちいちしびれた。
これ、肝に銘じたいと思いました。

教えてもらった記事を読んでたら、ノムさんの本読みたくなった。

よく考えたら「女房はドーベルマン」しか読んでない。

2月4日(木)

2016年02月05日 | 日記
2月4日(木)

寝る前に眺める本は、引きは弱めで適温がいい。

あんまりグイグイくるタイプでは眠れなくなるし、とっつきにくいやつも安眠にたどり着けなくなりそう。

すでに何度も読んだ漫画とか
、読書案内みたいなやつがちょうどいい湯加減だ。

ハヤカワ文庫とか東京創元社のミステリの目録もおすすめ。
未読本の紹介文を読みながら「へえ~。世の中にはまだまだおもしろそうな本がたくさんあるのう。ふぉふぉふぉ。」とどこかのおじいさんになったつもりで寝る。

2月2日(火)

2016年02月03日 | 日記
2月2日(火)

ぼんやり『海外ミステリ・ベスト100』(早川書房編集部/ハヤカワ文庫)を眺めていたら、後ろの方に坂田靖子の短い文章が掲載されていた。
2000年刊だ。気がつかなかった。
クレイグ・ライスについてのエッセイだった。
なんだか得した気分だ。

坂田靖子といえば今月、画業40年(だっけ?)記念の本が出るそうで、今から楽しみ。
本人が運営しているサイトはもう1年以上動きがないけど、この本ではロングインタビューも読めるらしい。

数日後とか数週間後くらいにお楽しみが控えているってなんか幸せっぽい~♪とニヤニヤしながら寝る。

1月28日(木)

2016年01月29日 | 日記
1月28日(木)

とうとう少しだけ本を売った。
やっと決心がついた。
売るのをやめた御茶漬海苔(結局20冊ほど)を外し、山下和美の教授のやつ全巻セットは“背焼けがひどい”という理由で返され、都合82冊で1615円なり。

ブックオフってタイトル入りの買取レシートくれるんですね、知らなかった。
何を手放したかの控えのために、全部の本を背表紙並べて撮影しておいたけど、そんなこと不要だった、すばらしい。

査定を待つ間、竹脇無我の本が200円で売られているのを見つけ、ちょっと立ち読みする。

それにしても、定価2000円くらいのハードカバーの文芸書がまだ新品同様なのに50円、古本で買った『寄生獣』が70円ってどういうこと?
そんな調子でレシートを読んでいくとなぜ?が際限なく湧き出てくるのでこれ以上考えるのをやめにする。

もらったお金を、古着をリサイクル屋さんに送る配送代にしようと決めたところで寝る。

1月26日(火)

2016年01月27日 | 日記
1月26日(火)

いつものようにネットで注文した本を本屋で受け取ったら『月影の御母』(近藤ようこ/エンターブレイン・KADOKAWA)が入ってた。
検索したとき「16年ぶりの新装版」とあったので、本棚を確認したら果たして「旧版」がありましたよ。
じゃあいらないや、と思ったはずなのに!
はずなのにー!
何注文しちゃってんの自分~!!

紙にタイトルや著者・出版社を書いた一覧を持って、本屋にいそいそと注文しに行ってたころが懐かしい。
控えも作ったりして、楽しかった。
不便と言えば不便かもしれないけど、自分の手で書けば今回みたいなことも起きないし、1冊ごとのうれしさも違ってくる気がする。

そういえば小学生のころは持ってるすべての本をどこでいついくらで買ったか、全部覚えていた。
コミックスにいたっては、ページの匂いで出版社がわかった。
(昔から漫画は雑誌連載ではなく単行本化されてから読む派だった)

部屋を片づけるたびに神経衰弱のように何組も同じ本が出てきたり、買った本を忘れたり、読んだ本まで忘れたりする、こんなわたしを当時のわたしが見たらさぞかし軽蔑するだろう。
限られた小遣いをはたくんだから、といってすごく吟味して買ってたもんなあ。えらかったなあ。

そのころの感覚を取り戻したい今日このごろだ。

1月22日(金)

2016年01月23日 | 日記
1月22日(金)

食欲不振、は生まれてこの方数えるほどしかないが、読書欲の不振はたまにある。
今がそれ。
本屋に行ってみたが、何を見ても食いつきたくならないし、胃が縮まるかんじ。

結局、有吉佐和子の初期短編集と、養老孟司&隈研吾の対談本だけ買う。
われながら冒険を拒否したチョイスだ。

1月21日(木)

2016年01月22日 | 日記
1月21日(木)

片付けをしていてたくさん出てくる未読本の中には、読むタイミングを逸しちゃったやつがある。

そのうちの1冊が『焼かれる前に語れ』(柳原三佳/WAVE出版)だ。
変死体を司法解剖するかどうかは地域によって違う。
結果、かなりの数の殺人事件が見過ごされてるっていう話は、ドラマ「相棒」にもあった。
西川きよしJr.が犯人役を好演した回だ。
うますぎて彼自身がやばい人に見えた。

それはさておき、この本を買ったのと「相棒」とどっちが先かも忘れちゃったけど、2007年の刊行だし、さすがに状況は変わっているんじゃないか。
そう思い始めると、なんだか読む気がしなくなる。
読みたいときが読みどきなんだなあ、と思う。
ノンフィクションは「旬もの」でもある。

『焼かれる前に語れ』、さっさと読めばよかったなーと思いつつ、そんなこと言ってないで今から読んでみれば?と自分に語りかけながら就寝。

1月20日(水)

2016年01月21日 | 日記
1月20日(水)

大島弓子の一連のサバものを読み返す。
初めて読んだときは、猫が苦手で飼ったことももちろんなかったが、数年前猫デビューしてメロメロな今読めば、さぞかし共感し、感じ方が違うだろう、と期待して。
ところがそれがそうでもなくてすごく驚いた。

でも、考えてみたらそういうものかもしれない。
例えば医師が、スーパードクターが活躍するドラマにのめり込むこともなさそうだ。
“作り物”として楽しむならともかく、実際を知る人が見たら現実との齟齬を感じるはずだ。
自ら得た“実感”を凌駕するフィクションなんて、なかなかあるもんじゃない。
あったとしたら、それこそが「傑作」ってやつなんだきっと。

…とか思いながら寝た。

1月19日(火)

2016年01月20日 | 日記
1月19日(火)

この大雪の中、近所の小学生が家の裏でアイスを食べていた。
この子たちは数年前の記録的な大雪のとき、除雪後にできた雪山のてっぺんで煎餅をかじっていたのと同一人物。
かなり楽しそう。

『ヒトの本性』(川合伸幸/講談社現代新書)を読み始めた。
冒頭、筆者の子供が1歳だったころの話。
父親である筆者からラムネを一粒もらったその子がすぐにそれを小さく割って「はい、どーぞ」と口に入れてくれた。
そのとき「さすがはヒトの子供だけあるなあ」と感心した、というエピソードに、「あ、この人の本おもしろいかも」と確信を持つ。
続きが楽しみ。

1月14日(木)

2016年01月15日 | 日記
1月14日(木)

自分だったら独立するかジャニーズに残るか、どうしようどうしようと15分くらい真剣に考えた。

また部屋が散らかり始めたので『汚い部屋から今度こそ絶対抜け出す本』(村越克子 笠原恭子/ナガオカ文庫←なんて胸を打つタイトル!)を再読する。
正確にいうと再々々々読くらい。
わたしは活字の言うことは割合すなおに聞くタイプなので、すなおに反省した。

1月11日(月)

2016年01月12日 | 日記
1月11日(月)

部屋が中途半端に片づいてきた。
風邪でいえば熱や咳もだいたいおさまって治りかけ、というかんじ。
そういえば以前もこの程度まで来たところで安堵して、V字回復で元に戻ってしまった記憶が…。
失敗から学ばねば。