快読日記

日々の読書記録

2月15日(月)

2016年02月16日 | 日記
2月15日(月)

よく行く喫茶店でもりもりお昼を食べていたら、カウンターから「もう俺は転落人生さ~」という声がした。
70代半ばくらいのおじいさんが、女主人にグチっていた。
他に客はいなかった。
「S事務所の栄光の日々」とか「俺にもいい時代があったんだ、って自分を慰めてるんだよ」とか「破産して○年経つけど」とか丸聞こえなので、これは!と期待したが、おもしろかったのは「昨夜彼女が遊びに来て煙草を吸ったので、いなくなってから残った吸い殻を全部吸った」という告白くらいだった。
ちょっと笑いそうになったが、気持ち悪さが先に立ってしまった。

しばらく聞き耳を立てていたけど、それ以上おもしろいエピソードは出てきそうもなかった。
耳栓をして『行方不明者』(折原一/文藝春秋)の続きを読んだ。

時間がきたので、耳栓を外して財布を出そうとゴソゴソしていたら、おじいさんが会計(コーヒー1杯)をしながら「うちに帰ってあんぱんを食う。××(おそらく店名。聞き取れず。)で4コで100円だった。」と言い残して出て行った。