古事記より、神話とか伝説を求めて彼方此方巡ってみるのも思いつき。
浅い解釈や勝手な想像も容易く素人にはうってつけなのだ。
我が家より車で南下。お馴染みの国道370号、169号線を辿る。
宇陀、吉野、上北山、下北山、峠をいくつも越えて熊野へ至る。
神武天皇が東征の道、まさかその逆だとも思わないけど。
大和・奈良の住人にとって、やはり海への渇望は強い。
七里御浜の優美な海岸線を確かめられる場所にある
花窟(はなのいわや)神社。
おお、近年感じなかったこの強きインパクトは何!?
神殿、拝殿無く、ほぼ垂直に切り立った高さは45メートル程もある巨岩が御神体。
単純明快な神社である。
2月と10月に行われる大祭の時はかなり人出らしい。
「お綱掛け神事」はこの社のほとんど全てを語っているよう。
だが、普段の静寂を極める時の参拝の方が何だか神の領域に触れられる気がする。
ご祭神はイザナミノミコト。
岩に張られた綱に括られる3本の幡が秋の青空をバックに風に揺られていた。
黄泉の国から復活したイザナミの子、天照、月読、スサノオを意味している。
まるで偉大な神々を従えているかのように。
母の強さ、凄さを思い知った・・・。
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