![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/96/f806d9149c988031a5c4220aefdfc59f.jpg)
約10年ぶりの京都。
何時の日かあんなに身近だった古都も
もの凄く遠くになった。
JR京都駅も変っていたし、
地下鉄も延びていた。
音楽に入り浸れて
ジャズを聴きにと言えば、
「しあんくれーる」
ロックなら
「治外法権」。
欲求が距離を縮めていた。
懐かしい喫茶店も
とうの昔に消えてなくなり、
或いは名残なく形を変えていたりと
長い時間の隔たりを思い知る。
西洋絵画なら京都市美術館。
過去京都で最も多く足を運んだ美術館だ。
今回、ゴッホを見る機会が得られたが、
その前の記憶となるとここも20年以上になってしまう。
閉館を知らせる大きな鐘の音は今も健在なのだろうか。
ゴッホの作品はほとんど初めて目にするものばかりで
新鮮な響きがあったけれど、美術館の“匂い”は昔のままだった。
建物の匂いなどでなく、感覚的な匂いである。
出展数の少なさから約半分の館内ででも、
往時のここ特有の匂いは感じ取れた。
やはり、京都。
古いものと新しいもの。
変らないものと変るもの。
それぞれ肌で感じる事が出来る魅力を
再発見した。