しじまに聞いて

深い眠りに入った時の気分で。昼間の喧騒も懐かしく-。

往時を知るもの~京都市美術館(ゴッホ展)

2013-05-08 04:48:40 | Weblog

約10年ぶりの京都。
何時の日かあんなに身近だった古都も
もの凄く遠くになった。
JR京都駅も変っていたし、
地下鉄も延びていた。

音楽に入り浸れて
ジャズを聴きにと言えば、
「しあんくれーる」
ロックなら
「治外法権」。
欲求が距離を縮めていた。

懐かしい喫茶店も
とうの昔に消えてなくなり、
或いは名残なく形を変えていたりと
長い時間の隔たりを思い知る。

西洋絵画なら京都市美術館。
過去京都で最も多く足を運んだ美術館だ。
今回、ゴッホを見る機会が得られたが、
その前の記憶となるとここも20年以上になってしまう。
閉館を知らせる大きな鐘の音は今も健在なのだろうか。
ゴッホの作品はほとんど初めて目にするものばかりで
新鮮な響きがあったけれど、美術館の“匂い”は昔のままだった。
建物の匂いなどでなく、感覚的な匂いである。

出展数の少なさから約半分の館内ででも、
往時のここ特有の匂いは感じ取れた。

やはり、京都。
古いものと新しいもの。
変らないものと変るもの。
それぞれ肌で感じる事が出来る魅力を
再発見した。

 

 

 



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