本屋さんには本日発売の欲しかった本が店頭に無く、
スーパーに行けば、
「冬至にはナンキンを食べてー」
ナンキンが売り切れてしまっているのに、
ラジカセから空々しさだけが耳に残る。
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幼い日に、3人の兄弟の中で僕は最も母を離さなかったらしい。
寝てる隙間を見て母がちょっと買い物に出掛け居なくなっただけでも
気づいて玄関先まで走って
「あーちゃん。」と言っていつまでも泣いていたそうだ。
兄や妹は父といっしょに遊んでいても僕だけは懐かなかったようだ。
軽い嫉妬心を抱いていたのだろう。父からそんな話を何度も聞かされた。
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