緊急事態宣言による「外出自粛要請」で、在宅勤務や休校など家で過ごす時間が長くなった。
当然、夫婦関係にも軋轢が生まれつつあり、ＤⅤ（ドメスティック・バイオレンス）の増加も懸念されている。行き場のない様々なストレスが、家族に向かうケースもあり、夫によるⅮＶもそのひとつであるそうだ。
親子とも自由を奪われ閉塞感が高まり気晴らしが出来なくなり、以前には問題にならなかった夫婦関係が表面化することもある。
表面化した夫婦の溝を埋めるには、どうすればいいのか。どんな夫婦でも無意識に抑え込んでいた不満があり、それが爆発して離婚にいたるケースもある。
新型コロナによる外出自粛要請は、今までに築き上げてきた夫婦関係が試されているので、お互いに感情的にならずに冷静な対応が求められる。
離婚の原因には色々あると思うが、“あばたもえくぼ”の性格の不一致は、どうしようもない。なお、性格と性分の違いは、脚注のとおりである。
新型コロナウイルスとの戦いは、山中伸弥京都大学教授によれば、医療従事者などに対しても“感謝”することが大切であると言っていたが、夫婦関係も同じでことが言える。
社会が揺らぐ時、安心できるのは家族や身近の人であり、おのおのおのが希望を持って生きることだ。
新型コロナの終息は未だ先が見えないが、大規模な災害は人々の生活や思考を一変させ、閉塞した時代から抜け出すきっかけになる。
日本人は外国人から働き過ぎだとか、几帳面すぎるなど色々言われているが、今回の災禍で変われば良いと思っている。
「十勝の活性化を考える会」会員
注）性格と性分の違い
「性格」の意味は、
・感情、意志、行動などに表れる、その人が生まれつき持っている特有の傾向
・その物事が持っている特有の性質や傾向である。
「性」は「生まれながら持っているもの」という意味で、「天性」「品性」などの熟語が使われている。
「格」は「決まっていることやようす」という意味で、「規格」「人格」「品格」といった熟語がある。 ものの考え方・感じ方・言動に表れるその人独自の傾向が「性格」で、人の特徴を表現する場合に使用する。
生まれつき持っている性質に生活環境や経験など、後から身についたものが加わって形成されたものをいう。
「性分」の意味は、
生まれつき備わっている性質。
「性」は、生まれながら持っているもの、「分」は、授けられたものという意味がある。
「性分」は、否定的な性質を表す場合に使う。
「性分が良い」「明るい性分だ」など、肯定的な性質を表わす場合は使わない。
（参考：新村出編、広辞苑）
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