十勝の活性化を考える会

     
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昭和の風景と谷内坊主

2023-05-12 05:00:00 | 投稿

 

令和元年1126日付け北海道新聞夕刊「昭和の風景」の写真には、以下の紙芝居に心躍る子供たちの写真が載っていた。

小学校時代、街角に飴玉を売りながら「紙芝居」を行なう“紙芝居おじさん”が必ずいた。その頃はまだテレビがなく、いつもラジオなどを聞きながら遊んでいた。ラジオ番組のスポーツでは「プロ野球」や「大相撲」、連続ものでは、「赤胴鈴之助」や「巌窟王」などの放送であった。

確かに生活は便利になったが、我々のような戦後生まれのシニア世代は、少年時代にラジオを聞いて育ち、 “空想の世界”を生きてきたのではないだろうか。だから、シニア世代の人は人の痛みを分かっていた。いじめはあっても手加減して、人を殺すことはしなかったように思う。

小学校に入学した頃、周辺には凍土により地面が盛り上がった「ヤチボウズ」が繁茂していた。そして、「ヤチボウズ」の周りには水田が広がり、水田のそばを流れる小川には、「ウグイ」や「ドジョウ」がたくさん泳いでいた。たった、60年前の十勝のことある。

先日、地元新聞に知人が詠んだ次の俳句が載っていた。

『雪間から 顔出し笑う 谷内坊主』 

北海道の寒冷地の湿原では、谷内坊主が繁茂し草原になることがある。その写真が下図である。私が5歳の秋、この谷内坊主が自宅近くにもたくさんあり、火を付けたら消えないのである。次から次へて燃え広がり困ったが、事なきを得てホットした思い出がある。

この谷内坊主、地球温暖化の影響で湿地帯が少なくなり、自宅近くでは見ることができなくなっているのが現状である。多くの古民家が壊され、新しい耐久性のある建物が次から次へと建っていく。

その中には燃えないゴミがたくさんあるので地球は汚れていく。地球を汚していくのは人間のみだから、人口が減った方が良いのかもしれない。その意味で日本は、将来を考えて最先端を走っているのである。

「十勝の活性化を考える会」会員

 

注)ヤチボウズ(出典:ヤフー検索)


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