スポーツは楽しむこと

ゴルフの渋野日向子選手は2年前、全英女子オープンで日本選手として42年ぶりの優勝を飾ると、“スマイルシンデレラ”と呼ばれるようになった。渋野選手が優勝できたのは、笑顔で観衆を味方にしたのが大きかったように思う。すなわち、笑顔の持つ力である。

また、笑顔で思い出すのは、日本陸上界で初のシドニーオリンピック女子マラソンで、優勝した時の高橋尚子選手の笑顔である。笑顔が、力以上のものを生み出すことができたと感じている。

マラソンで思い出すのは、東京オリンピックで第３位になった円谷幸吉選手である。彼は、次回のオリンピックを前にして自殺した。この二人についての違いは、スポーツを楽しむか否かということではないだろうか。ただし、誤解してもらっては困るのは、スポーツは厳しさや辛さの中に楽しさがあるのである。

私は若い時、登山に夢中な時期があった。なぜ、夢中であったかというと楽しかったからである。生きる以上、楽しまなければ損だと思うし、苦しむために生まれてきたなんて、苦しむために生きるなんて無意味だと思う。どうせ生きるなら、どうせ仕事をしなければならないならば、楽しく仕事をしたいと思う。

この楽しむということであるが、仕事は楽しいものではないかも知れないが、行政機関に行っていつも思うのであるが、笑顔が少ないように感じている。行政機関であるから、作り笑いで良いと思っている。“笑う門には福来たる”のである。　

　「十勝の活性化を考える会」会員