十勝の活性化を考える会の第三回講演会「令和新時代における十勝発展の夢と可能性」が9月23日開催され、地元紙「十勝毎日新聞」吉田記者が取材し記事として掲載されました。
食、エネルギーで十勝活性
福井北大名誉教授が講演
北海道大学名誉教授の福井孝志氏(69)を招いた講演「十勝発展の夢と可能性」が9月23日、帯広市内のとかちプラザで開催。十勝の活性化を考える会(寺町修会長、会員21人)の主催で、市民ら45人が耳を傾けた。
福井氏は芽室町出身で北大大学院を経て、NTT研究所で16年間勤務した後、北大へ。工学博士で専門はエレクトロニクス。ナノ結晶の研究では現在の太陽電池の5倍となる世界最高レベルを目指している。
十勝の地理的特徴について福井氏は「山に囲まれ、海に面して35万人が暮らしている。アイスランドの国に匹敵し独立した文化がある」と指摘した。その上で 「今は食とエネルギーが重要な項目になってきた」と強調し、稚内市の太陽光と風力発電エネルギーの自給率の高さを説明した。「十勝は食料自給率1000%で、日照時間も長いので太陽光発電の適地。風力発電はえりも町(日高管内)など太平洋側に可能性がある」と述べた。
東京一極集中のリスクに触れ、人口密集都市の北京やソウルでの過去の広域感染症を例に、「十勝は適度な人口密度で、安全なノアの箱舟。国難に遭遇した場合の避難地になり得る」と話した。十勝活性化の決め手は「空気、水、食料、エネルギー、そしてコミュニケーションカ」と結んだ
寺町会長は「福井教授はスウェーデンの法律アカデミーのシンポジウムで研究発表される方。ノーベル賞候補レベルの講演を聴けた。素晴らしかった」と話した。(吉田政勝通信員)
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