温泉旅行の帰り路に、母の実姉の入所するケアハウスに立ち寄りました。
実姉は長女、母は末っ子で一回り以上の年の差があります。母は83歳ですから、実姉は95歳以上です。
実姉はご主人を戦争で亡くし、残された子を連れて、生計を立てるため、教職になり、σ(・・)住む実家に下宿したそうです。
その縁で、妹である母がこの家に嫁いだのでした。
実姉は、母の縁談が決まる前後に再婚し、引っ越して行ったようです。もちろん私が生まれる前のことです。
実姉再婚後も実姉夫婦と両親間の親戚つきあいが、当然ですが家族ぐるみで続いていました。
母の話の中には、母が結婚する前で知るはずのない話も含まれています。それは母が実姉から聞いたものも含まれていたのでしょう。
そんないきさつで嫁いできた母ですが、それからおよそ20年間。母は精神的にとても虐げられた生活を送っていたようです。
こどもである私は、深くはわかりませんでしたし、母は苦労する姿をこどもに見せまいとしたのだと思います。
現在でも、その頃のエピソードに話を向けると、溢れるごとく次々と話がでてきます。ともすると、悔しさを思い出して涙ぐむほどです。
そんな境遇を甘んじて受け入れてきた母ですが、父が亡くなる数年前にあることに気がつきました。
それは、実姉は母がひどい境遇になると知っていながら、母の縁談を進めたということです。
では、なぜ実姉は母の苦労が予想される縁談を進めたのか。
それは実姉にとって好都合で、実姉の身勝手な理由によるものと母は思ったようです。
それは母の邪推かも知れませんし、確証となるものを母が発見したのかも知れません。
とにかく、それ以降、母は一方的に実姉との連絡を絶ちました。
母が実姉との連絡を絶ったことをσ(・・)は父がなくなってから、姉から聞きました。
気持ちのいい話ではないので、母は息子の私には一切話さず、姑とかの関係など共感できる同性の姉に話していました。
今年になり、母の兄がなくなりました。その法事に母と出席した姉がその席で得た情報によると、実姉も昨年末に入院し、今は退院したけれど一気に弱って、そう長くはないみたいということ。
このまま、生きて会える機会は、これが最後かも知れないと姉と相談し、母に実姉の居るケアハウスの訪問を打診してみることになりました。
母は実姉との確執を忘れてしまったせいか、問題なく実姉を見舞うことになり、今回の訪問が実現しました。
面会の場で、母は入所から一度も面会してこなかったことを泣きながら実姉に詫びていました。
感動の再会に居合わせたかみさんは、もらい泣きしていました。
母は、何故これまで一度も面会してこなかった理由は覚えていませんでした。
これからは、頻繁に面会にくることを約束していました。
その後、帰路につき、家に到着して炬燵で休憩したら、今日だれと面会したのか覚えていませんでした。
実姉との面会を説明したら、「顔がぜんぜん違った。ホントに本人だったのか?」と現実のこととは思えないようでした。
でもまぁ、実りある温泉旅行プラス姉訪問の旅になったと思います。
実姉は長女、母は末っ子で一回り以上の年の差があります。母は83歳ですから、実姉は95歳以上です。
実姉はご主人を戦争で亡くし、残された子を連れて、生計を立てるため、教職になり、σ(・・)住む実家に下宿したそうです。
その縁で、妹である母がこの家に嫁いだのでした。
実姉は、母の縁談が決まる前後に再婚し、引っ越して行ったようです。もちろん私が生まれる前のことです。
実姉再婚後も実姉夫婦と両親間の親戚つきあいが、当然ですが家族ぐるみで続いていました。
母の話の中には、母が結婚する前で知るはずのない話も含まれています。それは母が実姉から聞いたものも含まれていたのでしょう。
そんないきさつで嫁いできた母ですが、それからおよそ20年間。母は精神的にとても虐げられた生活を送っていたようです。
こどもである私は、深くはわかりませんでしたし、母は苦労する姿をこどもに見せまいとしたのだと思います。
現在でも、その頃のエピソードに話を向けると、溢れるごとく次々と話がでてきます。ともすると、悔しさを思い出して涙ぐむほどです。
そんな境遇を甘んじて受け入れてきた母ですが、父が亡くなる数年前にあることに気がつきました。
それは、実姉は母がひどい境遇になると知っていながら、母の縁談を進めたということです。
では、なぜ実姉は母の苦労が予想される縁談を進めたのか。
それは実姉にとって好都合で、実姉の身勝手な理由によるものと母は思ったようです。
それは母の邪推かも知れませんし、確証となるものを母が発見したのかも知れません。
とにかく、それ以降、母は一方的に実姉との連絡を絶ちました。
母が実姉との連絡を絶ったことをσ(・・)は父がなくなってから、姉から聞きました。
気持ちのいい話ではないので、母は息子の私には一切話さず、姑とかの関係など共感できる同性の姉に話していました。
今年になり、母の兄がなくなりました。その法事に母と出席した姉がその席で得た情報によると、実姉も昨年末に入院し、今は退院したけれど一気に弱って、そう長くはないみたいということ。
このまま、生きて会える機会は、これが最後かも知れないと姉と相談し、母に実姉の居るケアハウスの訪問を打診してみることになりました。
母は実姉との確執を忘れてしまったせいか、問題なく実姉を見舞うことになり、今回の訪問が実現しました。
面会の場で、母は入所から一度も面会してこなかったことを泣きながら実姉に詫びていました。
感動の再会に居合わせたかみさんは、もらい泣きしていました。
母は、何故これまで一度も面会してこなかった理由は覚えていませんでした。
これからは、頻繁に面会にくることを約束していました。
その後、帰路につき、家に到着して炬燵で休憩したら、今日だれと面会したのか覚えていませんでした。
実姉との面会を説明したら、「顔がぜんぜん違った。ホントに本人だったのか?」と現実のこととは思えないようでした。
でもまぁ、実りある温泉旅行プラス姉訪問の旅になったと思います。
何かと行けない理由を付けて!
逝った後になって、行っておけば良かったと?
私も、そうつぶやくんだろうな~
あと、もう少し元気でいてくれるように、願うだけです。
トトさんの願いが叶いますように。