東京勤務の頃は、上野でも池袋でも新宿でも渋谷でも、レコード屋が減ったとは言われつつもレコードを掘るのに事欠かさなかった。浅草ですらウルトラがあった。
宇都宮転勤になり、レコード堀りを取り巻く環境も激変して、ブラックミュージックから和モノに、レコード屋からリサイクルショップへと変わっていった。
その当時から言っていたのが「吉田美奈子の【恋は流星】と南洲太郎の【ハメハメ】が掘れたら、和モノ堀りはやめる」という発言。
誰も行かないような辺境の、あろうはずもない納屋の片隅も捜索しながら、文字通り地を這うような手掘りをしても、この2枚に出会うことはなかった。
まだビートブームの裏にハードオフがあった時代には、御用牙とか今でいうところの和モノレア盤がそれこそ数十円で抜けていた。その時代はバングラとかヒップホップとかジャズとか掘っていたので、今振り返っても悔しくてしょうがない。
ユニオンで3000円くらいのシングル盤は21円で無数に抜いてきたし、既に譲ってしまった万超え和ジャズなんかももともとは100円で抜いた代物だった。

南洲太郎も何枚か抜き、直近では「お巡りさん、ありがとう」も100円で抜いた。
渋谷駅の放置自転車で家まで帰ろうとして捕まった。
お巡りさん、ありがとう
部長賞1万円もらったのが嬉しくて後輩連れて焼肉食ってそのまま彼女の家に向かう途中酒気帯びで検挙。
お巡りさん、ありがとう
まーくんが同級生の風呂場を覗いて現行犯逮捕。
お巡りさん、ありがとう
まーくんが再びパンティ泥棒で現行犯逮捕。
お巡りさん、ありがとう
まーくんが泥酔で女子トイレに潜伏。女子高生に取り押さえられ現行犯逮捕。
お巡りさん、ありがとう
でも、ハメハメは本当に抜けなかった。

でもやっと俺の手元に!
もう和モノ卒業か?
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