老猿のオットット人生

石橋を叩いて渡れずオットットと転んで渡って七転び八起きならぬ七転八倒の人生

一粒百行

2015年09月17日 08時39分30秒 | Weblog
今朝読売新聞の編集手帳で一粒百行という四文字熟語を知った
編集子も濁流に飲まれる稲穂や泥にまみれる米を見て
心を痛めたことが伺える
そのひと粒に百行の苦労があることを知る者によるペンの訴え

社会面を見ると熊谷連続殺人事件やJR東日本の不審火事件の詳報
熊谷連続殺人事件では小学生姉妹二人の命が奪われている
命はかけがえのないものだから年齢で差別する意図はないが
幼い命が消える様をみると濁流に飲まれる一粒を想起する

たとえ小学生であってもそこまで育てる過程で
子を育てた親として百行の苦労や楽しみがあったことを知るから
国会周辺に集まった多くの人々のニュースをふと思う
俺さんも戦争中に生まれた人間の一人として
山手線の電車で手足を失った傷病兵がアコーディオンを奏で
募金を募っていた姿を知る一人として戦争には絶対反対だ

その一方で備えがなければ母子共に殺傷された熊谷連続殺人事件のように
罪のない人間が不条理に殺される現実は看過すべきではないと思う
俺さん勉強しているわけではないから安保法案はよく分からない
あくまでも身についた武道家的見地からの意見にすぎない

日本の歴史を振り返ると太平洋戦争まで
ひっきりなしに戦争が続いていたように感じる
父親も招集されたからいつか自分の身にも起きることと覚悟していた
しかし戦後70年曲がりなりにも平和を享受しむさぼった

この平和と繁栄は何によってもたらされたのかフト思う自分がいる
そして安保改定時に遡って考える自分もいる
誰だって我が身や家族は大切だ戦士である自衛隊員の命も大切だ
しかし誰かが戦わなければ自分の命も家族も国も守れないのだ

ベトナム戦争が終わった直後の疲弊を狙い僅か4年後
中国はベトナムに攻め込んだ1979年2月のことである
ベトナム軍は果敢に戦い中国軍に多大な損害を与えて撃退した
チベットやウイグルの事例を見るまでもない
昔ある中国人青年から「朋友」と書いた紙を貰った
まさかこの言葉は侵略と読むわけではあるまい いかがかな?