とどちゃんの縁側でひとり言・・・。

日々の生活の中で見たこと感じたことを記録していきます。

寒苦鳥

2010-10-09 13:28:12 | スピリチュアル
今から遠く昔のお話です。

険しいヒマラヤの山奥に一組の夫婦の鳥が住んでました。
「寒さに苦しむ鳥」と書いて「かんくちょう」と読む鳥です。
辺りは真夜中。
ヒマラヤの山奥は雪も降り、凍てつく様な寒さです。

2羽の寒苦鳥は、体を寄せ合って凍え震えていました・・・。

「ああ・・・寒い・・・寒くて凍え死にそうだ」

「本当に寒いわ・・・巣があればこんな思いもしなくて済むのに・・・」

この鳥には巣がありませんでした・・・。

「朝になったら巣を作ろうな」

互いに励ましあい、何とか一晩乗り切った2羽に朝日が昇ります・・・。

「朝だ!朝が来たぞ!!」

「本当!暖かいわ!!」

日が昇り、暖かくなった2羽は喜び飛び回ります。

「何て暖かいんだ」

仲良くさえずり、飛び回りながら日の中の暖かさを満喫してました・・・。
木の実を食べたり、小川の水を飲んだり・・・。
それは楽しく過ごしました。

ところが・・・。

山は次第に薄暗くなり、あたり一面夕闇がせまってきたのです・・・。

瞬く間に夜になり、お昼の暖かさは嘘のように冷たい風と、吹雪が吹き荒れます。

あの2羽の寒苦鳥はどうしてるでしょう?




「ああ・・・寒いわ、凍えて死んでしまいそうよ」

「ああ・・・寒いな・・・昼の暖かさはどこにいっちまったんだよ!」

「あなたが巣を作らないからこんな思いをしなくちゃいけないんじゃない!」

「何言ってるんだよ!お前だってこんなに暖かいから巣なんて作るのやめたなんて言って、ピーチクパーチク飛び回っていたじゃないか!」



「明日こそ・・・明日こそ巣を作ろうな」


「そうね、明日こそ巣をつくりましょう」



みなさんは、この寒苦鳥のように「明日こそ」「明日こそ」と言ったりはしていませんか?
今やるべき事を先延ばしにして逃げたりはしていませんか?




というお話。


これは、私が小1の時かなぁ?
法華経の教えの一つだったか?仏教の教えである事は間違いないはず。

解っちゃいるけど、ついつい先延ばしにしちゃう事ってありますよね。
過去はどうしようもない、起きてしまった事だから、未来だって先の事は解らない。
今を大事に、きちんと向き合って生きる事が明日や未来に繋がるんですよね。

「過去を見るな、未来を願うな、今を切に生きろ」

せっかくの人生ですからね、良い事も悪い事も自分の血肉にしないともったいない気がするんですよね・・・。
そうやって生きてく事が未来の自分になる様な気がします。
明日を良くしたいなら、今日を大事に精一杯生きる事だわねぇ。




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