reverse*rebirth

4年ぶりに稼働しました。日々の糧にlogをつける-。韓ドラは相変わらずいろいろ見ております。

『宮』のトリビア…?。

2006-03-14 06:09:45 | 韓国芸能全般

現行放送では今日(2006.3.14  )現在、18話まで放送されて、全20部作予定から人気で4話延長の24話に、そして第2部も製作されることが決定してるようですが…、なんだかまだそんな実感のない人間がココにいたりします

多分、現行放送で見てる方々は「…あぁ終わりが!」という実感をもって視聴されているんじゃないかな、と思ったりするのですが、私は雑感がまだ8話で止まっているので(爆)、皆さんのそういう気持ちとかけ離れて視聴生活を楽しんでいるような気がします♪雑感書くまとまった時間が取れないのと心身疲労と語学力の無さには本当に辟易してるんですが、それはドラマとは関係ない自分のことだし

そんなわけで、雑感とは別に、気になった部分を記事にしてみよう―――
と、今までの1-8話を振り返ってみたら面白くてしょうがなかったのですが
(というか、見過ごしていたところも結構あったんだなー、とも思ったり)

<1話>
自分が皇太子であるとシンと結婚する関係(許婚)だと知って、自宅で“말도 안돼애애앳~!!! (ウソでしょー!!!)”と叫ぶチェギョン。そのとき、居間のテレビに映っていたのは『宮』と同じテレビ局であるMBCの歴史に残る作品『チャングムの誓い』こと“대장금(大長今)”で、主人公チャングムの親友ヨンセンがいなくなってしまったチャングムを想って、犬を可愛がってるところに…とある人物が現れるというシーン。

今、NHK総合で放送しているよりも先の話ですが…、↑の場面によってヨンセンの運命が変わるターニングポイントな場面で、『宮』のチェギョンも運命が変わってしまうこの瞬間。時代違えど宮中舞台だし、MBCだし…うまく計算されてるなー。そこまで考えた演出なのか偶然なのかは分かりませんが(私の深読みしすぎか?

宮へ返事をしに行く日の朝…
使っていたミシンが壊れてしまって、生活に困っているのに両親から新しいのをプレゼントされる(ちなみにbrother)チェギョン。このシーンは、両親が嫌がっているチェギョンを皇室へ嫁ぐ方向へ意見を向かせようとする作戦の1つだったり、なのですが嫌がるチェギョンにダメ親父は「金の為に結婚する必要は無い。金が全てか?いや、金が1番じゃないん
だからな…、」とあきらめて言うのだけれど、ダメ親父の代わりに生活を成り立たせてる母は「お金が1番よ、全てよ」と淡々と突きつける。夢見がちな親父は立つ瀬がなくて…(笑)

私も、お金が1番とは言い切りませんが、金は全てを変えてしまうモノで必要なものです。そのために働いたりしているわけですし。
良くも悪くも、ないよりはあったほうがいいに決まってる。で…話がそれてしまいましたが(苦笑)このミシンはどうやら7話でのシンの顔写真つき人型抱き枕作成の時に大活躍しています♪嫁入り道具の1つとして持っていった…のかな。

<2話>
チェギョンが宮で皇太后+皇后をまっている間にお茶をこぼして、白いスカートゆえにすごく目立つピンクのしみがついてしまいましたが…飲んでいたのは“오미자차(五味子茶/オミジャチャ)”
5つの味がする(甘・酸・渋・苦・辛
)…ということで、つけられたモクレン科チョウセンゴミシ(五味子)の果実のお茶。伝統茶ですが、沢山の効能もあるみたいなので韓方薬といったところなのかも、ですね。飲んだことありますが、私はちょっと苦手だったりします。お茶だと思って飲んだからなのかなー…、先入観が邪魔をしたのかも。とにかく、あのピンク色が印象深いです。

<3話>
婚礼の儀式でシンが抱えていた鳥…
私はバカの1つ覚えみたいに平和の象徴(ですよね?)の鳩だとばかり思っていた白い鳥は「」だと過日の記事でソラさんからコメントを頂いておりました。
「雁は一度結んだ相棒は絶対別れない鳥で結婚する夫婦がいつまでも一緒に仲よく暮せますように」という意味があるとのことで、さてシン+チェギョンはどうなるどうなる。

ちなみに、日本では保護対象になって現在は禁猟だそうです。
検索をかけると、野鳥観察をされる方々のページが出てきて冬鳥な彼らを観察記録されていたりしてました。私は「雁」っていいますと真っ先に浮かぶのは…鳥でなくて森鴎外の『雁』だったりしてしまうのですが。それもまた一興かと。

<5話>
「今でもヒョリンが好きなの?…彼女とあなたが結婚してるのを想像すると気分が悪いの」と
ポータブルCDプレイヤーを聴いているシンに問いかけるチェギョン。で、CDもラジオも入っていないことを知って狼狽して友人カンヒョンに119番!で、つまりシンのことを好きなのだと指摘するカンヒョンは今自分が読んでる本の女主人公と全く一緒だと言うのだけれど。その本のタイトルは何かと申しますと… “백만장자와의 정략 결혼(百万長者との政略結婚)”(笑)

そして…ヨガセンター開校準備中のユル母が記者と密談中。
ヨガセンターのインテリアというかオブジェの1つとしてあるものは、シヴァ(Siva)神の銅像。シヴァ神は破壊神でありますが、同時に舞踊の神でヨガとも関わりが深い。ちなみに、日本というか仏教ではシヴァ神は大黒天様になったりするのです。面白いですよね~。世界は繋がっているモノですね。
あんなに青みがかったり、なんともマサラな絵柄の神様が、大黒天様に!結構、日本に馴染み深い神様も海外から来てる場合も多いみたいで、先日タイムリーかな、そんな本を読んでいてフムフムと思ったのでした。

<7話>
宮でサンチュというかサンチュサム(상추쌈)を食べてはいけない…ということについて、どうやら宮でも食べていたのかな…?気がついたら公式の皇室生活白書No.5でそのことが書かれていますがあんまり読んでないので把握できてません(開き直るな!)

それから…むしろこっちが本題?かな。
ユル母が宮中をオフィステルから見下ろして「居るべき場所を必ず見つけ出してみせる…」と決意をユルに言い聞かせた後に、ユルがシャワーを浴びた後洗面台の鏡に向かって抑え気味にモノローグする言葉は…이상(李箱イ・サン)“거울(鏡)”という詩でした!(ジンさんのブログ“Thisisme in Seoul! ”より知って、許可を頂いたので、ものすごくマズイ訳をしてみました…以下の通り。ちなみに、このシーンはユルことキム・ジョンフンからのアイデアなんだそうです。さすがだ~!)

“거울(鏡)”   - 이상(李箱)

거울속에는소리가없소
저렇게까지조용한세상은참없을것이오
鏡の中には音がありません
あんなに静かな世界は他にはないことでしょう

거울속에도내게귀가있소
내말을못알아듣는딱한귀가두개나있소
鏡の中にも私に耳があります
私の声を聞き分けない不憫な耳が2つもあります

거울속의나는왼손잡이오
내악수를받을줄모르는-악수를모르는왼손잡이요
鏡の中の私は左利きです
私の握手を受けることができない―握手を知らない左利きです


거울때문에나는거울속의나를만져보지를못하는구료마는
거울이아니었던들내가어찌거울속의나를만나보기라도했겠소
鏡のせいで私は鏡の中の私に触れてみることができないのです
鏡でなかったのなら私はどうにかして鏡の中の私に会ってみることができますか

나는지금거울을안가졌소마는거울속에는늘거울속의내가있소
잘은모르지만외로된사업에골몰할께요
私は今 鏡を持っていませんが鏡の中にはいつも鏡の中の私がいるのです
よくは分からないけれど… 仕事に熱中しているのです

거울속의나는참나와는반대요마는
또괘닮았소
나는거울속의나를근심하고진찰할수없으니퍽섭섭하오
鏡の中の私は全く正反対なのですが
また似ているのです
私は鏡の中の私が気がかりで診察してやることができないのがとても心残りなのです

最後の太字の部分がユルが、呟いたところだったりします。
なんだかユルの心情を表している感じですね~…
同じ人間というか自分なのに、鏡によって分裂/断絶していて、触れることもできない。
鏡を通して見る自分が自分の顔であっても本当の姿を掴むことはできない―――とでもいうか。
ユルの立ち位置と実像、そして肉体とともにある渦巻く感情。なんだか切ない。

ちなみに、この詩の作者李箱(イ・サン)はとても有名というか韓国を代表する詩人です。この方の名前がついた「李箱賞」は日本で言うところの芥川賞に相当する文学賞なんだそう。そういえば、韓国では詩というジャンルがかなり確立というかメジャーですね。日本ではそうでもないけれど。韓国を代表する詩人と言えば…李箱以外には、尹東柱(ユン・ドンジュ)金芝河(キム・ジハ)ですかね、やはり。時代は異なりますが。日本を代表する詩人をあげるとしたら誰だろ…谷川俊太郎とか、茨城のり子とかですかね~。私的には吉野弘(ex.『祝婚歌』『I was born』)とかすごく好きなんですけど。って話が横道にそれてしまった…

そんなわけで、4人の主人公がそれぞれ切なくなってきているわけですが…
皆それぞれに悲劇なんだけど、誰が1番悲劇なんだろうかと、ふと考えてしまう自分です。
やっぱりユルなのかな。シンは皇太子になってしまってから、親子関係の変容とか自分の存在が「籠の中の鳥」になってしまって、政略結婚でチェギョンと一緒になるのだけれど…チェギョンの存在によって変わりつつあるし。チェギョンも然り。ヒョリンはシンとの決別を選択したけれど、存在の大きさに気がついて取り戻そうとするも…なのだけれど彼女には「バレエ」という大きな目標かつ自分の武器がある。最後にユルは?というと、本来皇太子であるあずだったのになれなかった悲劇に母からの期待?というか一種脅迫めいた愛情(皇太子の位置へと戻させる執着心)に自分が好きになり気になっている女性が、もしかすると自分の妻になったかもしれないという事実、そしてその彼女にはどうやら自分の気持ちが見えていないようで―――見えて無くてもいい、ただ一緒にいられれば。でもそれはできない…ということを考えるとやっぱり1番悲劇なのはユルなのかなー、と思うのです。

その続きで思いうかんでしまったことについては、何故か文字制限(10000文字)以内なのにあげれないのでまた別の機会に。しかし…この記事の今日の日付を文字制限で何度(というか何日)修正したかわからん…


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
rpstokさんへ。 (tocosuta)
2006-03-16 19:49:14
rpstokさん、こんばんは!

トリビア、良く受け取っていただけたようで何よりです(笑)



チャングムの伏線は考えすぎかなー…とも思ったんですけど、最近はさておき初回のころは事前製作だったからそれくらいしてそうかな、なんて



ただでさえ、雑感遅いのに妙なところに関心が向いてしまって更に遅くなりつつあります(爆)でも、あとでやろうとすると忘れてしまうので…いやはやどうしたものか。



第2部製作…確かに韓国では少ないかも、ですね。

というより1つの尺が日本より長いし、良くも悪くも行き当たりばったりで変更が多い(延長・打ち切り・放送時間のまばらなどなど)こと考えると珍しいですね~。ま、製作サイドとしてはやはり視聴率の高さを見込んで決定したんだろうな、とは思いますが



とりあえず、質は下げずに(キャストの変更とか…)このままの第2部を希望しております♪来年放送…?でしたっけ?ゆっくり脚本も練ってもらいつつ



>私も何か見つけたいです。(気合)

rpstokさん、何か見つけられた際にはご一報宜しくお願いします!!



連続投稿+誤字はどうぞお気にせずに。

…といっても私も自分でやってしまったときは無性に気に掛かってしまいますが(苦笑)



早くgooブログでコメントの修正がきくようになればいいのですが…いつになるのやらではありますが期待するこの頃です
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ゆみぽんさんへ。 (tocosuta)
2006-03-16 19:26:10
ゆみぽんさん、ご無沙汰しています

雑感じゃなくてスミマセン(爆)

なんだか、気になってしまってアレコレ調べてしまいました~。こんなことをしているうちに自分性格の新たな一面?に気付いてしまった次第です





やはり、鳩だと思ってしまいますよね~(笑)

きっと知らなかったらずーっとそうだと思っていたんだろうな、なんて。しかし、鳩はわかっても雁はあんまりよく分かっていない自分です。



>シンとチェギョンは、これからまだ、辛いことがたくさんあるようだけど…

そうですよね、でも最初から幸せじゃダメなんですよ、多分。ちょっとポルノグラフィティの“Century Lovers”という曲の歌詞の1部を思い出しました…―



「最初からハッピーエンドの映画なんて

 3分あれば終わっちゃうだろう?

 疑ってみたり不安だったり

 そして最後にKissでしめるのさ」



そんなわけで、きっと2人は良い感じで終わるでしょう♪しかし第2部はどうなるんだろう…と取らぬ狸の皮算用をしてしまう自分です
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ミナさんへ。 (tocosuta)
2006-03-16 19:09:59
ミナさん、初めまして!+コメント感謝です♪



トリビア(と言えるのだろうか…)も楽しく読んで頂けたなんて嬉しいです!というか、こんなことに興味を持ってしまうのは自分だけやも…なんて思っていたので(爆)同志?のミナさんのコメントにこころづけられました~。これからも気になることがあったらちょこちょこと調べてしまいそうです(笑)



>視聴した次の日には、友人と語り合うのですが…

うわー!語り合えるご友人がいらっしゃるなんてとても素敵ですね私は、こうしてブログで発散?して色々な方からコメントを頂くことでどうにか『宮』熱をオーバーヒートでブレーカーが落ちない程度にと保っています現行放送見つつも雑感が追いつかず、ではありますが今後もお付き合い頂けたら嬉しいです♪
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Unknown (rpstok)
2006-03-15 00:41:05
連続投稿で申し訳ありません。

字を間違えてしまいました。

誤)以外でした。→正)意外でした。 

恥ずかしいです。

こんな私ですがこれからもお願いします。





 
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おおっ!! (rpstok)
2006-03-15 00:32:52
こんばんは。



トリビア?良いですね。(笑)

チャングムだとは思いましたけどあの場面が伏線だとしたらすごいです。

探したら色々ありそうですね。

楽しみがひとつ増えました。



第2部製作決定、やった!!と思いましたが韓国では少ないパターンなんですね。以外でした。

日本だと結構あるので・・・。

それまで、トリビアで遊ぶのもいいかも知れませんね。

私も何か見つけたいです。(気合)













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Unknown (♪ゆみぽん♪(^-^)ノ)
2006-03-14 21:43:29
 お久しぶりです。

すごく「宮」のこと、調べてらっしゃるのですね。

 あの鳥、私も鳩だと思ってたけど、雁なんですね。そうなんだぁ・・・

シンとチェギョンは、これからまだ、辛いことがたくさんあるようだけど、きっと最後まで添い遂げられる気がしてきました♪

 

 いろいろ、お勉強になりました。

ありがとうございます。

 

 

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はじめまして (ミナ)
2006-03-14 21:09:59
今回の『宮』のトリビアも楽しく読ませていただきました☆

毎週、ドラマ『宮』を楽しみに見ているのですが、言葉がわからないので、何と言ってるかも知りたいし、それ以外にも気になることはたくさん視聴した次の日には、友人と語り合うのですが、解決できないことが回を追うごとに増えるばかりで・・・

こちらのブログでは、セリフだけでなく様々なことの解説をしていただいてるので、ずいぶん疑問を解決そして、気づかなかったことまで知ることができてます。

ありがとうございます。

これからもご自分のペースで更新してくださいね。

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