真実の扉

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日本の食料自給率の真実 2

2009年10月29日 06時57分51秒 | 常識を疑う

前回の10月15日「日本の食料自給率の真実」の記事の続きです。
ワック出版の「WiLL」11月号に興味深い記事があります。
農家戸別補償は日本農業を滅ぼす」という記事で、「総力特集 民主政権、ここが危険」という特集の一環として書かれました。
筆者は、月刊『農業経営者』のデスクの浅川 芳裕氏。



「WiLL」の編集長の花田紀凱氏は小沢さんと民主党が大嫌いのようで毎月、批判記事を書き続けています。
しかし的を得ていることも多いし、マスコミはどこも自民政権のときは自民寄りで、民主政権になったら民主党の本当の危険なところは全くといっていいほど書きません。本当に見事に。

この「農家戸別補償は日本農業を滅ぼす」を読むと、結局、農家200万世帯の票田欲しさの民主党の政策でしかなく、この政策が国の農業をダメにしているということが良く分かります。
前回、カロリーベースでしか見ない日本の農業評価は歪められたものであり公平ではないと書きましたが、それでも昔と比べるとドンドンと自給率が減ってきているのは明確で、今後の不安は払拭できません。
結局のところ、農家が本当に自立してしまうと政府に頼らなくなってしまいますので、常に政府が支援してあげて(税金をばら撒いてあげて)自立しなくても生活できるようにするということが、200万農家の票集めに必須のこととなるのです。
その辺を自民党は判って立法・行政をしていましたが、民主党はそれを更に推し進めようとしているのです。

下記も票田と関係ありましょうか。
まだ深く検証していませんが、概ね事実のようで大変に驚いています。

民主党の母子加算復活は本当に必要なのか
~生活保護額が平均給与より高いこともあるという現実~



さて、今日は政治批判のテーマではなく、WiLLの記事の中から、日本の農業が世界の中でまだ健全の粋にあるということを抜粋してみます。


日本は食糧を輸入に依存しているという嘘


巷で耳が痛くなるほどに言われている「食料自給率が41%(最新値)」というのはエネルギーのことで食料のことではないことは前回述べました。
そう、食糧自給率ではなくて「エネルギー自給率」なのです。
ですから、この中にはエネルギーの少ない野菜やきのこなどほとんど入っていません。
 
勿論、自給率はエネルギー自給率だけではなくて他にもあります。
農林水産省のホームページによると・・・



(ア)おもさで計算 食料自給率
国内生産量、輸入量など、その食料の重さそのものを用いて計算した自給率の値を「重量ベース自給率」といいます。


(イ)カロリーで計算  食料自給率
食料の重さは、米、野菜、魚、、、どれをとっても重さが異なります。重さが異なる全ての食料を足し合わせ計算するために、その食料に含まれるカロリーを用いて計算した自給率の値を「カロリーベース総合食料自給率」といいます。
カロリーベース自給率の場合、畜産物には、それぞれの飼料自給率がかけられて計算されます。
日本のカロリーベース総合食料自給率は最新値(平成20年度概算値)で41%です。


(ウ)生産額で計算  食料自給率
カロリーの代わりに、価格を用いて計算した自給率の値を「生産額ベース総合食料自給率」といいます。
比較的低カロリーであるものの、健康を維持、増進する上で重要な役割を果たす野菜やくだものなどの生産等がより的確に反映されるという特徴があります。


日本の生産額ベース総合食料自給率は最新値(平成20年度概算値)で65%です。


以上は農林水産省のホームページからの抜粋ですので、彼らは別に隠しているわけではありませんが、どういうわけかマスコミなどを通すと全部、一番低い数字のエネルギー自給率が使われます。



野菜の自給率は80%程度で推移しているが、
1)家計消費用の国産野菜のシェアは98%となっているのに対し、
2)
加工・業務用の国産野菜のシェアは平成2年から17年の15年間で20ポイント減少し、68%(平成17年)となっている。
(農林水産省)


これは重量ベースですが、各家庭がスーパーなどで買う野菜は98%国産なのですって。
知ってました?


更に、「Will」の記事によると、先進五カ国の農産物輸入額では日本はイギリスと並んで4位です。
一人当たりの輸入量も先進五カ国では四位です。
対GDP農産物輸入比率をみても一位はイギリスの1.9%ですが・・・ 日本は0.9%で四位です。


次に生産額。
一位がアメリカで1500億ドル。日本は793ドルで二位です。
農業大国のロシア、オーストラリアの何と五倍。知ってました?


個別に見ると玉ねぎの生産量は世界一位なんです。
ホウレンソウ、柿が三位。四位がみかん、卵。
キャベツ五位。イチゴ、きゅうり六位。


こういうこと殆どの人は知らないと思います。
意図的に知らせないということもあるのです。


また、近々続きを書きます。



思うところがあったら Clickしてね。。。
 

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こちらも是非、ご覧ください。

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13 コメント

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Unknown (TK)
2009-10-30 00:07:38
スーパーなどで安い缶詰や冷凍食品とか見ると、中華人民共和国とか書いてあるので輸入が多いように感じていましたが、確かに生鮮野菜は国産品ですね。
米も
ただ魚介類に関しては、外国産が多いように見受けられます
モロッコ産タコとか、モーリタニア産とかあまり聞かないようなアフリカの国の名前がうちの近所のスーパーの魚介類に書いてありますよ
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TKさん (とびら)
2009-10-30 16:52:36
こんにちわ、TKさん。
魚介類は野菜と違って、その地域でしか捕れない種が多いからではないでしょうか。
農業は農家世帯数で200万ですが、漁業は人口で22万人強ですから、http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/gyogyou-doukou2005/gyogyou-doukou2005.pdf
票田としては魅力なく、政府のサポートの本気度も違うのかもしれませんね。
返信する
インフルエンザワクチンについて (サラリーマン)
2009-11-05 13:36:05
ワクチン注射、しませんでした。
ワクチンを打った人は、皆さん まだ、腫れていて、痛いそうです。
私は、自分でインフルエンザにかからない!と決めたら、インフルエンザにかからないと、思います。ありがとうございました。合掌
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それは良かった (とびら)
2009-11-05 22:55:34


サラリーマンさんこんばんわ。

>ワクチン注射、しませんでした。

それは良かったです。
最近は特に新型インフルエンザについて調べている訳ではありませんが、やはり至るところで副反応(最近は副作用って言わないんですね)が出ているようです。
特に外国は多いので、注意が必要です。欧米では死亡や重症が相次いでいるようです。全身麻痺で動けなくなったとか。

この頃忙しくてなかなかブログをUP出来ませんが、書きたい情報がたくさん入ってきます。
スイスではで政府が「妊婦と18才以下の少年少女への接種を禁止し、高齢者への接種は保健当局の勧告に従うようにと発表したそうです。

インフルエンザワクチンの危険性について、是非、流布してください。
返信する
Unknown (TK)
2009-11-06 00:17:15
うちの息子にも予防注射をさせたくないのですが、その時の妻の抵抗も激しいものが予想されます

そんなインターネットの情報なんかどうして信用できるの?
どこの誰とも分からない人の情報でインフルエンザになったらどうするの?

といった反論が高い確率で予想できます...

妻の情報信用度は、政府広報>TV>新聞>近所の奥さん連中>>>>>>インターネットの情報 なのです

ですので言葉の力とか説明しても胡散臭いものとして信用してくれません

さてどうしたものか

もうちょっと理解し合いたいと思っているのですけどトビラさんの奥様は理解してくれますか?

返信する
T.K さん (サラリーマンTAKE2)
2009-11-06 07:22:41
T.K さんの奥様は、普通の人なんですね?よかったです。
インフルエンザが危ない!とか、そういう事が解る(直感)私たちは、ちょっと、オカシイ?と思われてしまいますよね?
私なんか、インフルエンザのワクチン料金を、先払いしたのに、土壇場で止めました。扉さんの意気込みと、言うか、気持ちを受け取ったんですね。ありがとうございました。
返信する
自然体 (とびら)
2009-11-06 08:42:05
TKさんのお子さんのお年が幾つかは分かりませんが、私の子どもは21歳なので母親の言うなりにはなりません。
もしも私がTKさんであってお子さんが自意識が確立されていれば自分の考えを子どもには告げますね。
子どもに判断力がないのであれば、一応、妻に何らかの方法でインフルエンザワクチンが危険であることを説明してみます。
それでも強い誠意は示しても、強く説得はしないです。
分かるように説明して「成るようになる」です。

>妻の情報信用度は、政府広報>TV>新聞>近所の奥さん連中>>>>>>インターネットの情報 なのです

一応、今日の夜に「打たないで、インフルエンザワクチンは危険、3」http://blog.goo.ne.jp/tobira2002/e/ebc9f69ba682c275492b864929336f3f
に朝日新聞の記事を貼り付けておく予定ですのでそれを奥様にみてもらったらどうでしょう(手元の記事はPDFでブログにはPDFはUPできない。会社で変換しないとUPできません。もしそれが鮮明にプリントできないようであれば、新聞記事のPDFで宜しければ私にメールくれれば添付して送ります。メールは右のバーにあります)。

新聞記事に興味をもたれたら、そのページのビデオを見てもらうとか進めてみたらどうですか。その話しは、元国立公衆衛生院疫学部感染症室長・医師:母里 啓子(もりひろこ)氏と大阪赤十字病院小児科医師:山本 英彦 氏ということで肩書きも充分あるので単なるネット上の話しで片付けられないと思いますし・・・

それにしても皆さんのインフルエンザに対する興味は尽きませんね。良いことです。
このブログへの訪問者も連日200人を越えていますが、訪問ページを解析すると、その4割がインフルエンザ関連です。
イルミナティ・フリーメイソンついて書いたときは600人を越えましたので、これらについてだけ書いていたら大変なことになるのでしょうね。(笑い)

では、またご訪問くださいませ。
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Unknown (とびら)
2009-11-06 20:49:35
新聞記事、jpgに変換したのですが、どういうわけかUPできません。スミマセン。
返信する
Unknown (TK)
2009-11-08 00:35:19
サラリーマンTAKE2さん 扉さん

ありがとうございます

確かにうちの妻は私と違って変人ではなく常識的な人物です

ここで悩むのは、子供に「悪いもの」として教えると、注射してしまった場合にその心理効果が悪影響を及ぼしそうで恐いのです。

どうせされてしまうなら、知らないほうがむしろ良いし

回避する方向で妻との話し合いをしてみます
朝日新聞なら妻なら一応気にかけると思います、ありがとうございます(upできたらお願いします)

変人の僕ならソースが朝日新聞だとアレルギー反応起こして疑ってしまいますけど...w
返信する
Unknown (TK)
2009-11-08 00:38:30
話し変わりますが、亀井さんが日本を守る守護神としてがんばってくれていますね!

外国人地方参政権、亀井氏が慎重姿勢 「時間をかけて」
 民主党が永住外国人の地方参政権付与法案提出に向け調整に入ったことを受け、国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融担当相は7日、「地域や国民の感情もあるので国民的理解を得る努力が必要だ。時間をかけてやるべきだ。たまたま(民主党議員の)数が多かったからといって可決すれば済むという性格の法律ではない」と述べ、慎重な対応を求めた。(産経新聞)
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