札幌の本屋のオヤジは気がついた。「最近の中学生は本を読まないと言うが、うちには彼らのコーナーがなかった」。オヤジは500冊のお薦めをリストアップし、専用の棚を作って、こんなキャンペーンを始めた。「本屋のオヤジのおせっかい 中学生はこれを読め!」。それから1年半、おせっかいは全国に広がっている。
「中学生はこれを読め!」のリストから
笹山久三「四万十川 あつよしの夏」
ミヒャエル・エンデ「モモ」
阪田寛夫「まどさんのうた」
手塚治虫「火の鳥」
橋本治「桃尻語訳 枕草子」
岡本文良「植村直己・地球冒険62万キロ」
村上龍「13歳のハローワーク」
金城一紀「フライ,ダディ,フライ」
R・フリードマン「ちいさな労働者」
松江哲明「あんにょんキムチ」
ジョン・シーモア「完全版 自給自足の本」
S・キング「ゴールデンボーイ」
三浦綾子「塩狩峠」
宗田理「ぼくらの七日間戦争」
辺見庸「もの食う人びと」
中島義道「うるさい日本の私」
向井万起男「君について行こう」
乙武洋匡「五体不満足」
重松清「半パン・デイズ」
さそうあきら「神童」
河野美香「学校で教えない性教育の本」
吉岡忍「奇跡を起こした村のはなし」
夏目房之介「マンガはなぜ面白いのか」
U・K・ル=グウィン「ゲド戦記」
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
五味太郎「大人問題」
さくらももこ「まる子だった」
吉本ばなな「キッチン」
小林紀晴「アジアン・ジャパニーズ」
大平光代「だから、あなたも生きぬいて」
ビートたけし「少年」
中原中也「中原中也詩集」
茨木のり子「倚りかからず」
J・R・R・トールキン「指輪物語」
りぼん・ぷろじぇくと「戦争のつくりかた」
養老孟司「バカなおとなにならない脳」
森本哲郎「生き方の研究」
大塚英志「物語の体操」
川崎洋「ことばの力」
サンテグジュペリ「星の王子さま」
中沢啓治「はだしのゲンはピカドンを忘れない」
マーガレット・マーヒー「めざめれば魔女」
永六輔「職人」
柳美里「水辺のゆりかご」
魯迅「阿Q正伝・故郷」
今西祐行「肥後の石工」
宮脇俊三「増補版 時刻表昭和史」
斉藤孝「声に出して読みたい日本語」
内田樹「先生はえらい」
萱野茂「アイヌ ネノアン アイヌ」
(注)2005年のリストから(順不同)。今後150冊ほど入れ替える予定。