美しい映画だなあ。
言ってみれば、若い男女の揺れる心が描かれてるわけなんだけど(多分)、それを包み込む夜のパリの街や、真っ黒なセーヌ川、きらきらと宝石のように動く遊覧船、唄う人、橋、信号、グラス、黒いポンチョ、そんなものが美しい。
やっぱり夜は長い方がいいな。この夜には、どれだけのものが含まれているんだろうと思う。「明日があるから」と思ったりしない。このまま拾って歩けば、すべての瞬間がこの夜につながっている。ロマンティックだ。あと、街は小さい方がいい。「終電逃すとアレだから」と思わないし、「こっから電車で30分」と思ったりもしない。みな適度な距離で、その街の住人であってほしい。それで、その夜の住人であってほしい。
ロベール・ブレッソン監督、1971年、フランス。
言ってみれば、若い男女の揺れる心が描かれてるわけなんだけど(多分)、それを包み込む夜のパリの街や、真っ黒なセーヌ川、きらきらと宝石のように動く遊覧船、唄う人、橋、信号、グラス、黒いポンチョ、そんなものが美しい。
やっぱり夜は長い方がいいな。この夜には、どれだけのものが含まれているんだろうと思う。「明日があるから」と思ったりしない。このまま拾って歩けば、すべての瞬間がこの夜につながっている。ロマンティックだ。あと、街は小さい方がいい。「終電逃すとアレだから」と思わないし、「こっから電車で30分」と思ったりもしない。みな適度な距離で、その街の住人であってほしい。それで、その夜の住人であってほしい。
ロベール・ブレッソン監督、1971年、フランス。