tokyoonsen(件の映画と日々のこと)

主に映画鑑賞の記録を書いています。

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』

2020-07-29 00:05:09 | 映画-ら行

 ウッディ・アレン監督、2019年、92分、アメリカ。

 ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウ。


 面白かったなぁ。

 映画って、観た時の気分によって面白く感じたり、そうでもなかったりするけど(私にはその傾向がある)、今回は正にベスト・コンディション(?)だった。
 観終わってすぐに「もう一度観たい」と思ったくらい。

 「ニューヨークを舞台に繰り広げられる、洒落たロマンティック・ラブコメディ」。
 色々な人物の、様々な感情の揺れをテンポよく描き出す。おかげでこちらは、整理が全くつかないほど。そして後味はなぜか、ノスタルジック。
 20歳前後の、若い男女が主役だからかもしれないけど。
 そして美しい。

 主人公ギャッツビー役のティモシー・シャラメは、ついこないだ観た『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』でも同じような役柄を演じていて、デジャブかと思った。
 しかも、チャン役のセレーナ・ゴメスも、ついこないだ観たジム・ジャームッシュ監督の『デッド・ドント・ダイ』に出演していて、自分が整理がつかないのはそのせいもあるかもしれない。思いがけない脳内交錯のプレゼントだ。人気若手俳優さん目白押し。
 エル・ファニング演じる、ギャッツビーの彼女アシュレーも、とても可愛く、絶妙に可笑しかった。

 ウッディ・アレン監督は、御年84歳とのこと。
 どんな気持ちで脚本を書いて、どんな気持ちで映画を撮ったんだろう。

 長梅雨のあいだに観られて良かった。それもまた、ベスト・コンディション。

 

メトロポリタン美術館はほぼ庭↓