うーん、この長龍は奈良の酒、どれも濃厚な感じがあって好きだ。これはまさしく、まろやか、旨くバランスがとれてる。っていうかかなり美味い。肴は解凍でなく生のホタテとさぬきだこ。
いったい、何にしがみついてるのか、所詮、思うようにはいかない。あがけばあがくほど、疲れるだけだ。なんだか空しい。かなしい性だなぁ。ふっきれない。難しいよ、仏様、無になるのは。
幸せになるのは、願い事を叶えること、欲望を満たすこと、それができないこと、到底無理そうな状態が人を苦しめる。ここは仏教的に、願い事をなくす、欲望をなくす、なくすのは無理にしても、なるべく抑える。年を重ねる毎に可能性は加速度的に狭まってくるものだ。さぁ、どっちつかずの自分は心まぎらわしながら、一歩一歩、平穏な時間が続くように進んでいこう。
飲んだことがない酒を選んでみた。富山の有磯 曙、店の方が未開封の新しい一升瓶を持ってきてくれ、コップになみなみと注いでくれた。この酒は旨いですよ、とお薦めの言葉もつけて。一口で言うと、飲みやすい、柔らかなスッキリさ。開拓した甲斐があった。ラベルデザインもなかなかいい。
純米吟醸 静岡の爽やかだけど山田錦なのでしっかりした味、飲みやすい。静岡っぽいかなぁ。淡麗だがその中には旨さはあって、飲みあきない。肴はたこぶつなど。