行きつけのヘアサロン

みなさん、美容室ってどんな理由で選びますか？

又は、どんな理由で変えちゃいますか？

転勤する前、福岡での行きつけの美容室は、ショートカットが絶妙に上手で、今で言う"似合わせカット"が得意な美容師さんがいる美容室でした。

加えて、スタッフの方とのお喋りも付かず離れずな感じの距離感が心地良く。

残念ながら大阪への転勤で美容室を変更せざるを得なくなり、同じような美容室を探してはチャレンジし、ようやくここならばというヘアサロンに辿り着きました。

ところが、その1年後、コロナによる緊急事態宣言発令です。

髪を切りに行く事も躊躇するような世の中になり、わざわざ電車に乗って街に出かけなくても…地元でいいところないかな？そう思っていたところ、近所にいい感じの店構えのヘアサロンがオープンしました。

コロナで外出控えが増える中にオープンする勇気に応援したい気持ちもあって、思い切って予約してみることに。

男性の店長兼スタイリストさんと、女性のスタッフさん2人で切り盛りされているアットホームなサロンで、丁寧にカウンセリングをしていただき、数回通ってみて、よし！今後はここを行きつけのヘアサロンに決定〜！

ちょうど今から1年ほど前のある土曜日、私は休日にもかかわらず、夜明けと共に何故かバチっと目が覚めました。

それはなぜかと言えば、その日、同僚に誘われて、アコースティックギターのライブに3人で行く予定になっていて、せっかくだから、会場時間までランチしよう！というその夏1番楽しみにしていたイベントの日だったから、、、

ではなく、何故かバチっと目が覚めた後、頭の中に急に仕事の作業内容が頭の中をバーっと駆け巡り、、、気づいてしまったのです。

そう、仕事上の自分のミスを

ハッと起き上がり、PCを開く。

作業した内容を振り返る。

やっぱりだ。ここのチェック見逃してる…

このチェックミスを放置すると、週明けの月曜からリカバリーにめちゃくちゃ時間がかかる。。。

既にリリースしていたため、アクセスの少ない休日のうちにリカバリーしていた方が工数少なくて済む…

どうしよう。。。ヤバいやばいヤバい。

早くリカバリーしなきゃ。。。

休日の業務は上司の承認が必須で、上司の指示の元でなければ勤務できないという厳しいルールがあります。

朝5時すぎ、上司に連絡するには早朝すぎるし、何時からなら連絡していいものか、何時間でリカバリー完了するか、、、

PC、スマホ、時計を何度も何度もチェックしながらとりあえず8時はいけるかな？

そもそも休日の早朝に会社スマホに気づいてくれるのか？？？

焦る理由は、その日ランチとライブという楽しいイベントが待ってるから、、だけでなく、実は、ランチの前に数ヶ月ぶりのヘアカラーとカットを行きつけのヘアサロンに予約していたからなのです。

カラーとカットでスッキリしてランチにライブなスペシャルな1日、、のはずでした。

ヘアサロンの予約時間は開店1番の10時。

果たして仕事のリカバリーはそれまでに間に合うか…

焦る。

テレビをつけて、画面に表示される時間をじっと見つめ、8時になった瞬間、

よし！電話するぞ！

…上司でません。。。

ですよね、私も休日会社のスマホなど放置ですもの。

メール、SMS、個人スマホ、個人LINE、上司が気づいてくれそうなあらゆる連絡手段で連絡を取ってみる。

ダメだ。もう事後報告するしかない、着信は残してメッセージも送ったし、、、

妙な汗をかきながら、注意深く作業を進めつつ、こんな状況で10時までに終わらせようなんてこと考えて焦るとまたミスを誘発するかもしれない。

ひとまず美容室はキャンセルしなきゃだな。

9時半ぐらいから美容室にコールしてますが、開店前なので当然出ません。

10時前にやっと店長さんが電話に出てくれて、急用にてキャンセルの旨伝えると、

「代わりのご予約をこのお電話で承りましょうか？」

あ、、、そっか、代わりの日ね。。。

仕事の事とキャンセルしなきゃばかりを意識していたので、次の候補考えておらず、咄嗟にカレンダーを見て、(フレックス調整して15時半上がりできそうだな)

「木曜日の、、、16時からお願いします」

電話予約し直して、とりあえずひとつクリア。

そして11時ごろようやく上司とも連絡がとれ、この朝からのドギマギ心臓バクバクな精神衛生上とんでもなくしんどい出来事を、同僚とのランチで話題にしながら、リカバリーできて良かった良かった、と慰めてもらい、ライブも全力で楽しんで、気持ち的に？忙しい1日も無事終了。

そして木曜日、やっとモサモサ感半端ない頭をスッキリできる〜とヘアサロンのドアを開け、

「先日はすみませんでした。仕事でトラブってしまって、、」

いつもの軽快な会話を始めようとした時、

店長さんは私にケープをかけながら、

「あの、、わたくしどもマンツーマンで営業させてもらっておりまして。当日のキャンセルは極力ご遠慮願いたいのですが」

「…あ、、、はい。すみませんでした」

首のマジックテープが心なしかいつもよりギュッと締まった気がしました。

えっと、私怒られてます？かね？

っていうか、私に対して明らかに好意的な印象は持ってませんよね？

寧ろ休日のコアタイムに無駄な2時間作りやがって！的な殺意？すら感じますけど。。。

私、椅子に座ってケープかけられて身動き取れません。

相手はハサミを手にしたプロです。

もちろん全ての所作に意図的な何かが起こるとは思っていません。

でも、私にネガティブな感情を持っているのは事実。

そこから2時間、落ち込む私は会話が弾むはずも無く、早く帰りたい、、早くこの場から解放されたい、しか思っていませんでした。

注意を受けるにしてもせめて精算の時、帰る時にして欲しかった。

私の癒しのはずの2時間が苦痛の2時間に変わり、、、

家に帰るとだんだんと腹が立ってきて。

私ものっぴきならない理由があったのです。

これまで美容室のドタキャンなんてした事ないです。

キャンセル料取るところもあるようですが明示されていません。

いやらしい言い方ですが、ちゃんと代替日でトリートメントまでつけてまぁまぁなお金落としてます。

売り上げとしてはプラマイ0なのでは？

病気や忌引き、不測の事態は起こり得ます。

常習犯ならともかく、初犯だし、2年近く通って行きつけのヘアサロンと思っていたので、私の人となりはある程度理解してもらえていると思っていたのですが、、、

なぜにまぁまぁな金額払って癒されるどころか2時間も責められた気持ちにさせられたのか。

その、数ヶ月後、郵便ポストに1枚の葉書が。

「お変わりありませんか？お仕事忙しいかと思いますが、またのお越しをお待ちしております」

ええ。元気ですとも。

ただ、またのっぴきならない理由でご迷惑をおかけしてはいけないので、マンツーマンではなく、スタイリストさんもスタッフさんも多く所属するヘアサロンに変えさせていただきましたわ。

ドタキャンできるから、ではなくて、ヘアサロンは気分一新できる場所。

お金を払う以上、その対価として癒されたい。ただそれだけです。

みなさんは美容室ってどんな理由で選びますか？

見出し画像は去年のドタキャン騒動の頃の近所の公園の向日葵です。

今年の7月は遠出が多く、8月に入ってからはこの暑さでまだ今年の蓮の花も向日葵拝めていません。

もうシーズン終わりかなぁ。。。

昨年の蓮の花