場所は三浦市原町。「油つぼ入口」交差点近くの道を入っていった所なのですが、
これがなかなか見つけられません。いかにも“お寺”というものがなく、探すのに苦労しました。
地元の方に聞きながらようやくたどり着いたのがこちら。この階段が目印です。
山門や参道といった仰々しさがなく、ひっそりとしたたたずまいです。
お堂の裏手は畑が広がっています。
時は室町時代、三浦一族最後の将、三浦義同(三浦道寸)は、北条早雲の追撃にあい
油壺にて討ち死にします。その時道寸の奥方は髪を落として仏門に入り、隠れ住みました。
それがここ蓮乗院の始まりです。
恵心僧都(えしんそうず)が一刀三礼して彫ったとされる、本尊の如意輪観世音菩薩は
道寸の奥方の守り本尊としていたものだそうです。
時は経ち明治維新の頃、同じく三浦観音第4番札所「大椿寺」の飛地境内となり、
蓮乗院から蓮乗軒に改められました。そして現在でも大椿寺の持寺となっています。
現在のお堂は平成2年に建て替えられたもの。
画像はクリックで拡大します。
「六地蔵」
無住のお寺ですが、きれいな花が添えられています。
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◇山号寺号 円通山 蓮乗寺(観音堂)
◇宗派 臨済宗
◇開山 三浦道寸の家臣・川島吉隆がひらいたとされています。
◇本尊 如意輪観世音
◇場所 三浦市原町13-14
◇アクセス
★如意輪観世音菩薩★
◎如意輪観世音菩薩の画像は→こちら (参)Annie's Homepage
◎ご詠歌 『里をすぎ 野をすぎ原の 観世音 みちびき給え 遠き来世を』
google検索→三浦 蓮乗
google画像検索→三浦 蓮乗
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三浦観音札所の中でも、如意輪観音はここだけだそうです。御開帳が楽しみです。
私の一押し臨済宗ですか…如意臨観音像も知りませんでした。奥が深すぎます。仏教だけでも奥が深くてしかも、宗派まで覚えるとなると先は長いです。それにしても、やはりご住職がいらっしゃらないと寂しげなお寺の感じがしますね。家も人のぬくもりがないと寂しげになりますものね。人が集まるような家を作るのが理想なのかもしれません。
私もお寺を訪れてみては、知らないことの多さに、自分自身呆れてしまいます。
せっかく参拝したのですから、といろいろ調べて書いていますが、
ほとんどが初めて知ることばかりです。
急には覚えられませんので、ゆっくり、じっくりでもいいですよね?!
私自身メモのような感覚で書きとめていますし、
検索で来られた方にもなにか参考になれば、と記しておくことにしてます。
ここのお寺は無住ですが、町内の方や、三浦道寸の家臣の子孫の方が、
代々お守り、お手入れされているそうです。
あどれすさん、コメントありがとうございます!