こんにちは杉谷です
今日は前回書いた論理力について、その鍛え方を書いていきたいと思います
論理力には大きく分けて2つの力があると思います
「読む力」と「書く力」です
この2つには論理を分解していくという方向性と論理を構築していくという方向性における違いがあります
今回はそのうちの「読む力」についてです
読む力というと机に座って文章を読むという勉強を想像しがちですが
実は街中を歩きながらでも簡単にこの読む力をつける方法があります
それは「なぜ?」という疑問を投げかける
という方法です
例えば、電車に乗っていて優先席があったとします
そこでなぜ優先席があるのか考えてみると
それはお年寄りや妊婦さんといった社会的に弱い人たちに配慮するためだとすぐにわかると思います
それではなぜ社会的に弱い人たちに配慮しなければならないのでしょう
これには
社会的弱者を守ろうという社会的な規範がある
全員から等しく料金を徴収しているため全員の幸福度を上げる必要がある
企業のイメージアップをはかる
等の理由が考えられると思います
ではなぜ社会的弱者を守ろうという社会的な規範があるのか
なぜ全員から料金を徴収すると全員に配慮しなければならないのか
なぜ企業はイメージアップをはからなければならないのか
という次の次元での疑問になります
そうやってある事象から論理的につなげていくこと
なぜをキーワードに論理関係を読み解いていくこと
それが読む力を鍛えることになります
実際東大生の多くは何か不思議なこと、面白いことを見ると
すごい!!ではなくなぜ??と考えるというのを聞いたことがあります
読む力を鍛えるためにはまずなぜと考える
これは小さなお子さんでも出来ることなので親子の会話の中で簡単なことでも
なんでだと思う?と聞いてみるのも論理的な力を育てることになると思います
またこういう思考をしているとそのうち自分の知らないことにぶつかります
例えば今の例なら
なぜ社会的弱者を守らなければならないという規範があるのか
という疑問は世界史や倫理の中で出てくるような知識が無ければ分からないでしょう
このように疑問を持ったことを深堀りしてその知識をつける
そうやって自ら興味をもって学習すること
それが本当の勉強なんだと思います
自分も国語の授業、特に中学生の授業では世界のこと等を話して
興味をもってニュースを見たり、なぜ?と考える癖をつけてもらえるようにしています
皆さんも身の回りのこと
不思議なことになぜ?と考えてみましょう
杉谷