思えば、あなたとの出会いは奇跡のような偶然でしたね。
1999年8月、あの時、仕事で早く家を出ていたら・・・
テレビをつけてなければ、あのチャンネルでなければ、
そう、あなたを知ることもなかった。
あなたの土を踏ませてもらって、私は自分がどんなに疲れていたか分かりました。
空はとことん青く、それ以上に海は青く、
空気は積極的に吸うもので、刈ったばかりの芝のにおいがそこいら中にしてましたね。
身体を叩くスコールさえも、なんだか嬉しくて、
完全にあなたにノックアウト状態でした。
あれから8年。
フリーダムの小型飛行機から、最後の最後、
牛岬の先端が視界から消えるその時に、私は思いました。
最初にこの小型飛行機に乗ってあなたを目指したときは、
まったく想像もできない島に不安でいっぱいでした。
ただただ大叔父の慰霊がしたい、それだけでした。
いつもいつも一人で、それがいつも当たり前でした。
それが、出る時には愛する家族が一緒でした。
全てあなたのおかげです。
沖縄のユタさんに「この島を汚したお詫びが足りない」
と言われたことがありました。
あなたを汚した?この私が?まさか。
納得がいかなくて、ずーっと頭から離れませんでした。
ある時、なぜか突然気づきました。
あなたの悲しみが分かったような気がしました。
スペインに200年間、ドイツに15年間、
そして日本に30年間。。。
本来のあなたは、上を過ぎる人間という動物に翻弄され、
その時々により姿を変えられてきたのですね。
椰子を植えられたと思えば、次には伐採され、
大木という大木を根から抜かれ、
最後には、砲弾や砲撃で島の形が変わるほど痛めつけられて、
叫び声をあげることも泣くこともできず、
もし、あなたに血を流すということができたのなら、
あんなひどい仕打ちはされなかったでしょうか。
人間というのは愚かな生き物です。
それを甘受し、ひたすらあなたは生きていくのですね。
島の北半分をアメリカ軍の演習に使うという話が決まっているそうです。
私が働いている間にもそうなるのではないかという話がありました。
いつになるか、はっきりとは決まってませんが、
もしアメリカが動き出したら早いと思います。
あなたがまた犠牲になるのですね。
アメリカ軍が移転してきたら、この先もう無くなることはないでしょう。
半永久的に軍用の島とされてしまうのです。
そのことを思うと胸が痛みます。
美しいテニアン。
どうか、人間の愚かさを許してください。
空港からの道、真っ直ぐのブロードウェイを下るときのあの高揚感。
まだ海が見える前のあのドキドキ。
風を切って視界が広がる時のあの解放感。
びゅんびゅん過ぎる椰子の木とブーゲンビリア。
どこまでも飛んでいきそうな魂を押し留めるのが大変でした。
ビーチもひとつひとつ表情が違って、
あなたの美しさにはいつもため息が出ました。
どんなに頑張ってもその姿を写し取ることが出来ませんでした。
椰子やバナナの葉を揺らしながら通る風。
ジリジリと肌を指す太陽の光。
草の匂い。
目に染みる色とりどりの花の色。
毎日、色を変える夕焼け。
怖いほどの星の数。
そして、自分の汗のしょっぱさと臭さ(笑)
今はもう過去のものだけど、
目を閉じればあなたを感じることが出来ます。
「故郷は遠くにありて思うもの」
縁遠かったこの言葉が痛いほど心に染みます。
だから不思議と寂しくはありません。
私の魂はいつもあなたと共にあります。
あなたが私に与えてくれた全てに感謝しています。
いつの日か、またあなたに会える日まで、
どうか私を忘れないでください。
ありがとう。ありがとう。
1999年8月、あの時、仕事で早く家を出ていたら・・・
テレビをつけてなければ、あのチャンネルでなければ、
そう、あなたを知ることもなかった。
あなたの土を踏ませてもらって、私は自分がどんなに疲れていたか分かりました。
空はとことん青く、それ以上に海は青く、
空気は積極的に吸うもので、刈ったばかりの芝のにおいがそこいら中にしてましたね。
身体を叩くスコールさえも、なんだか嬉しくて、
完全にあなたにノックアウト状態でした。
あれから8年。
フリーダムの小型飛行機から、最後の最後、
牛岬の先端が視界から消えるその時に、私は思いました。
最初にこの小型飛行機に乗ってあなたを目指したときは、
まったく想像もできない島に不安でいっぱいでした。
ただただ大叔父の慰霊がしたい、それだけでした。
いつもいつも一人で、それがいつも当たり前でした。
それが、出る時には愛する家族が一緒でした。
全てあなたのおかげです。
沖縄のユタさんに「この島を汚したお詫びが足りない」
と言われたことがありました。
あなたを汚した?この私が?まさか。
納得がいかなくて、ずーっと頭から離れませんでした。
ある時、なぜか突然気づきました。
あなたの悲しみが分かったような気がしました。
スペインに200年間、ドイツに15年間、
そして日本に30年間。。。
本来のあなたは、上を過ぎる人間という動物に翻弄され、
その時々により姿を変えられてきたのですね。
椰子を植えられたと思えば、次には伐採され、
大木という大木を根から抜かれ、
最後には、砲弾や砲撃で島の形が変わるほど痛めつけられて、
叫び声をあげることも泣くこともできず、
もし、あなたに血を流すということができたのなら、
あんなひどい仕打ちはされなかったでしょうか。
人間というのは愚かな生き物です。
それを甘受し、ひたすらあなたは生きていくのですね。
島の北半分をアメリカ軍の演習に使うという話が決まっているそうです。
私が働いている間にもそうなるのではないかという話がありました。
いつになるか、はっきりとは決まってませんが、
もしアメリカが動き出したら早いと思います。
あなたがまた犠牲になるのですね。
アメリカ軍が移転してきたら、この先もう無くなることはないでしょう。
半永久的に軍用の島とされてしまうのです。
そのことを思うと胸が痛みます。
美しいテニアン。
どうか、人間の愚かさを許してください。
空港からの道、真っ直ぐのブロードウェイを下るときのあの高揚感。
まだ海が見える前のあのドキドキ。
風を切って視界が広がる時のあの解放感。
びゅんびゅん過ぎる椰子の木とブーゲンビリア。
どこまでも飛んでいきそうな魂を押し留めるのが大変でした。
ビーチもひとつひとつ表情が違って、
あなたの美しさにはいつもため息が出ました。
どんなに頑張ってもその姿を写し取ることが出来ませんでした。
椰子やバナナの葉を揺らしながら通る風。
ジリジリと肌を指す太陽の光。
草の匂い。
目に染みる色とりどりの花の色。
毎日、色を変える夕焼け。
怖いほどの星の数。
そして、自分の汗のしょっぱさと臭さ(笑)
今はもう過去のものだけど、
目を閉じればあなたを感じることが出来ます。
「故郷は遠くにありて思うもの」
縁遠かったこの言葉が痛いほど心に染みます。
だから不思議と寂しくはありません。
私の魂はいつもあなたと共にあります。
あなたが私に与えてくれた全てに感謝しています。
いつの日か、またあなたに会える日まで、
どうか私を忘れないでください。
ありがとう。ありがとう。
大切なのは諦めない事。
その時までガンバレ!!家族で力を合わせて♪
忘れないであげてね~テニアンちゃん。
すいません、読んでる内に胸が一杯になってしまい、言葉が出ません・・。
お疲れさまでした。そして、お帰りなさい。
迷いました。
ボクと同じような気持ち。
でも、テニ・マジさんは、それ以上の強い思いがあることが感じ取られて。
だから、軽はずみにコメントできないような。。。
でもね、テニアン大好きだからコメントしちゃいました。
テニアンが素敵な島でいつづけてもらえることを祈るばかりです。