わたしが思うわたしらしく生きよう

旧題名は、Tinian MagicⅢ改め 「何だって何とかしようと思えば何とかなるもんだぁ~」です。

8月9日・長崎

2005年08月09日 | Weblog
今日は、60年前、人類史上最後の(と思いたい)原爆がテニアンから飛び立った日です。
小さい頃から、なんか納得いかなかったのは、広島より長崎の方が、扱いが小さいってことです。
広島のウラン爆弾より威力が大きかったプルトニウム爆弾だったにも関わらず、盆地だったということで被害が少なかったからかもしれない。
でも、少ないっていっても「広島より」という唯一無二の比較法なだけで、
未曾有の非戦闘員の無差別殺人には変わりないんです。
しかも、一番ひっかかるのは、同じ神様を信じてた多くの人たちを殺したわけです。
どうなんでしょう?これ。

今、ホテルのロビーには、アメリカ人の退役軍人さんがわんさかいます。
今までは、北で会っても自分から「HI!」って明るく声を掛けてましたが、
今回ばかりは、実際すれ違う時には、思わず緊張してしまいます。
皆大きい。。。ゆうに2メートル近い人もいる。
私がお話させていただいた、元日本兵の方々は私とそう変わらない身長です。
こんな人たちと戦ったのか・・・思わず、すれ違う度に「あなたは何人殺したの?」そう心でつぶやく自分がいます。
もちろん戦争なんだから、殺さなければ自分が死ぬ。徳ちゃんだって何人か殺したかもしれない。
奇麗事では済まされないのは十分分かってます。
ここ数日ロビーで見かけて、ニコッと微笑むアメリカ人のひげのおじいちゃんのことをサンタさんと密かに呼んで、私もニコッと微笑み返してました。
今日知ったのですが、その人は、特設ミュージアムで流されてた映像の中で、なんと原爆に関わった人としてインタビューに答えてました。
やっぱり、ショックですよね。。。
どんなに言葉を並べても、どんなに未来を語ろうと思っても、心情的には冷静ではいられない。
どんなに日本が嫌いで、もう日本に戻りたくないと思ってはいても、やはり心は日本人。ということです。
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10 コメント

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生命の畏怖 ()
2005-08-09 23:25:38
テニ・マジさんは「生命の畏怖」をしっかり持っていらっしゃるんでしょうね。

ボクは、命がかかっている仕事をしているのにそれが薄いのかもしれません。(だからと言って手抜き仕事をしているわけではありませんよ:笑)



「サンタさん」のように見えた人が、じつは原爆にかかわっていた・・・

「え?この人が!」という思い、ボクも同じような思いをしたことがあります。



長崎ってキリスト教徒の人が多いんですよね。

そういえば、昔実習に行った老人ホームのおばあちゃんが長崎生まれで、ロザリオを大切にしていたことを思いだしました。

キリスト教徒のことをアメリカ軍が考えていたかどうかはわかりませんが、その当時、日本に残された戦火を逃れた大都市って広島と長崎と小倉と・・・あといくつかしか残っていなかったみたいですね。だから投下の候補地に挙がってしまったみたいです。

それに、本当は小倉に落とされるはずだったんですよね?

だからもしかしたら、キリスト教徒のことを少しは考えていたのかも・・・。



この前TVで被爆者の方と原爆にかかわった元アメリカ兵の対話を放送していました。

被爆者の方は、原爆の悲惨さを訴える・・・。

それに対して、アメリカ兵は「パールハーバー」の衝撃を訴える・・・。

話は平行線でした。

とうとう分かり合えないで終っていました。

そのときにアメリカ兵が言った一言が記憶に残っています。

原爆でもパールハーバーでも「人が亡くなった」という事実にはかわりがないと・・・。

これもど~かな~?と思うのですが・・・。

でも、死んでしまった(人生が終ってしまった)という意味では確かに同じなんですよね。

でもでも、それだけではない!

原爆の被害にあって、生き延びた人はその後遺症に苦しめられているということを考えると、やっぱり納得いかないかぁ。

原爆が戦争を終らせたというのは後からつけた理由で、使ってみたいという「軍事研究」の意味もあったんだろうから、そう考えるとさらに納得いかないかなぁ・・・。



国家という規模で何かをやっているわけだから・・・

誰に責任を問うわけにもいかないのかもしれないけど・・・

日本でも危ういものがあるし・・・

一昔前にあった米騒動(日本の米が不作でタイ米など緊急輸入された)も政府の仕組んだことなんじゃないかと言われているし。(米の輸入の法案を通すためのヤラセだったらしい)

その証拠に、そのあとすぐ米が流通したし、次の年の秋までタイ米を食べなくちゃならなかったということもなかったですよね!

何が起こっても正しい判断ができることが、よりよく生きることになるのかもしれませんね。
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…… (ぺんぎん)
2005-08-10 19:10:43
貴方は、やはり感受性が強いよ。

私は、ソ\コまで深くは感じられないです。m(__)m

一つだけ、綺麗事かもしれないけど、パンドラの箱に最後に残っていた『希望』を持てるのは、『人』だけだと思います。

私にも、いろんな事がありますが、『希望&夢』だけは…まだ持っています。

過去を知る事や、伝え残す事は大切な事だと思いますが、過去に囚われて戻れなくはならないで下さいね。

ショックだったのは、最後の方のコメントかな…。

少し悲しかった。

そして、私は貴方の何を見ていたんだろう?と考えています。m(__)m
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いやいや。 (テニ・マジ)
2005-08-10 20:06:08
荘さん、あとの候補地は、京都と新潟でした。

この2つは、訳あって候補地から外れます。

で、残ったのが、広島、小倉、長崎。この順番で落とすはずでした。

アメリカは、詳細に調べつくして、確か熱海までの各都市ランクをつけたんです。

だから初めから同じ宗教徒だと分かって候補に入れていた訳ですよ。そこが、どうよ?って思うわけです。



たまたま当日天候が悪かったから、長崎に落としたってことになってますが、投下候補地として小倉より順位が下だった訳で、もし、あのまま日本が降伏しなかったら、いずれ落とされていた可能性が高いわけです。

ほんと、マンハッタン計画の結末として、どの国よりも先に実験したかったんでしょうね。

とにかく二度とこんな悲劇が繰り返されないように、個人単位で戦争がどんなに愚かで悲しいものか若い人に語り継ぐのが、せめて私のできることだと思ってます。
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ぺんぎんさん。 (テニ・マジ)
2005-08-10 20:21:00
私も「希望」があるから今までやってこられたと思ってます。

少なくとも、あの最後の頃の私より生き生きしてます(笑)

ぺんぎんさんも、色々たいへんだと思いますが、少しずつの変化も嬉しいですし、いつか、神様がぺんぎんさんを守ってくれるとそう信じています。

幸せの数は皆平等だと、誰かから聞いたことがあります。

それを小さい頃使うか、大きくなってから使うか、、、それは与えられた運命だと思います。

私があのまま日本にいたら、きっとトラブルに巻き込まれて刺されてましたよ(笑)

とにかく、曲がったことがキライでしたから。

ママもそれをずっと心配してました。だから離れて寂しいだろうけど、内心ホッとしてるんじゃないかな?(笑)

だからどうか悲しまないで。

いつかちゃんと帰ります。たぶん(笑)
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ん…… (ぺんぎん)
2005-08-10 22:15:45
ご心配ありがとうm(__)m

大丈夫…私は今も十\分幸せです。

『幸せ』は、自分がどう感じるか…という事で、もちろん皆さんに平等に与えられている…と私も思います。

ただ、『幸せ』は、限りあるものではなく、無限にあると私は思ってます。

私は、小さい時から、今でも幸せです。

私が少し悲しかったのは、外国の方に対して貴方が思ってしまった事や…日本に対して思っている事や、お母様に対して思っている事が…せつなかったです。
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そうだった。 (テニ・マジ)
2005-08-11 03:02:41
ぺんぎんさんは、「100%の気持ちがいっぱいある人」だった。

これ、覚えてますか?(笑)

ママは、日本で事件に巻き込まれて死ぬより、遠くても元気で居てくれた方がいいと思ってますよ。

あの歳で、携帯からメールができるようになったし、

海外旅行もするし、挑戦することが多くなって感謝されたけど・・・せつないですかぁ?

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覚えてます! (ぺんぎん)
2005-08-11 08:02:29
覚えてるさぁ~今でも、基本的には変わってないから。

せつないのは、私なのかもね…。

『人』は、愚かだと私は思います。

戦争を引き起こすのも『人』…でも、傷ついた方々を癒すのも『人』だと思います。

そしてその愚かな行為を二度とないように伝えて、平和を祈るのも『人』です。

ただ、『人』は誰でもダークサイドに入り込む要素は持っていると思います。

それを選ぶのも『人』です。

残念ながら、自分で選んだわけではなく…そちらに入らざるをえなかった方々もいるとは思いますが。

『人』って愚かだけど愛おしい存在です。
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Imagine (フライングエース)
2005-08-11 20:20:13
そもそも戦争ってなんなのだ?

人類の歴史は戦争の歴史と言っても過言ではない。

自分の主義、主張を他人に説き伏せるのに、暴力という手段に訴える。法治国家の中であれば、それは犯罪として罪を問われる。それが、国と国というレベルになると、罪を問う、絶対的ルールや機関がないとうのが、戦争が耐えない一つの理由だろう。 



この人と人との争い、国と国との戦争の謎を解く鍵は実は小学校のクラスにある。 



どこのクラスにもジャイアン的いじめっ子がいて、ノビタ君的いじめられっこがいる。そして、お調子者のスネオ、クラスのアイドル的存在、しずかちゃん。



これを国に例えると、ジャイアンが米国、ノビタは日本、スネオはイギリス、しずかちゃんは中東の産油国といったところだろうか。米国は景気が悪いって言うと、なにかと日本の貿易黒字のせいにさせられ、米国が戦争をやるって言うと一心同体かのように、イギリスは賛同し、日本は金を出させられる。そして、中東の産油国は世界を動かすエネルギー源であり、いながらにしてその魅力は尽きることがない。



さてさて、ここで喧嘩の種になるのは、常に、しずかちゃんであり、ドラえもんの出す道具だ。ドラえもんの出す道具は技術革新であり、使い方を誤ると負の遺産を残す。原子爆弾の様に。



注目してもらいたいのが、いつ、どこで喧嘩が起きるかである。先生という絶対的リーダーのもとでは、喧嘩は起きない。



喧嘩が起きるのは常に放課後であり、先生の目の届かないところだ。なぜなら、その時、そこは無秩序であり、ジャイアンのやりたい放題になるからだ。 



この無秩序な世界は今の我々の住む世界であり、今日もどこかで小気味よく血が流れる。



人類に与えられた課題は、世界国家というクラスルームを創ることであり、生徒の人心を掌握する絶対的リーダーを置くことである。



有史以来、今まで流れた血を無駄にしないためにも。



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あいからわず (テニ・マジ)
2005-08-12 08:17:10
君の話は面白いっ

「小学校のクラス」のところで、近所中に響き渡る声でウケてしまった

夜中に、ひとりで笑う女。きっと気味悪いだろうなぁ。。。



すごい分かりやすいね。

これ色んな人に読んでもらいたいなぁ~。

これからの人類の未来のために、そうなって欲しいし、そうなるべきだと思う。

でも、いつの時代も、カリスマ的リーダー(ケネディしかり)は消されちゃうからね。

違う方向に行かないように(ヒトラーのように)キチンとしたリーダーが現れることを強く願います。
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ホント・ホント! ()
2005-08-12 21:02:05
ボクもフライングエースさまのコメント、通勤の車の中で信号待ちで読みました!

こういう文章は、頭がよくなくちゃ書けない!

よく、親からもっといろいろな本を読みなさいってよく言われた。(今でも言われる)

たくさん本を読んで、価値観とか表現力に磨きをかけておけば、フライングエースさまのように、ステキな文章が書けたかもしれないなぁと思うと、親の言うことは聞いておくべきだったと、ちょっぴり反省。

これからもステキなコメント楽しみにしています! 
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