ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

フェラーリ SP12 EC,BB 512/LM 24H. LeMans N.A.R.T

2021-07-16 | V12

フェラーリ SP12 EC

(2012) 1台

熱狂的なフェラーリスタで知られる英国のギタリスト、エリッククラプトン氏が

フェラーリに依頼したワンオフモデル。

458イタリアをベースにボディはピニンファリーナが特別にデザインしたもので、

モチーフは『512BB』に求められた。

512BBは、エリック・クラプトンの大のお気に入りで、3台を所有している。

ヘッドライトなどBBはリトラクタブルヘッドライトですので最新のエンツォフェラーリに似ている。

ボディ半分はブラックに塗られ、2対のテールランプ、Cピラーやエンジンフードなど

458よりBBを連想されるデザインになっている。

性能データは458イタリア。

 

フェラーリ BB 512/LM

24H. LeMans N.A.R.T

(1979)

512BB LMは512BBをベースに1979年から1982年までに25台が製作されました、

このモデルカーはノースアメリカンレーシングチーム(N.A.R.T.)です。

この時代のルマンはポルシェの独壇場でした、

無敵の強さを誇るポルシェ935に対して、重量が重く最高出力でも大幅に劣る512BB LMには

勝ち目はありませんでした。

詳細データ不明。


フェラーリ 512 BB TARGA R.STRAMAN,512 BB

2021-07-12 | V12

フェラーリ 512 BB TARGA R.STRAMAN

 

フェラーリ 512 BB

(1976-1981) 929台

排気量5Lと12気筒、BBはルリネッタ(クーペ)、クサー(水平対向)を意味する。

厳しい排気ガス規制をクリアする為排気量600㏄アップしながらパワーダウン。

FRPやマグネシウムをコストカットの為スチールやアルミニウムに替えたので120㎏重くなった。

一方トルクが上がったので乗り易くなった。

外観の変化はブレーキ冷却用のNACAサイドダクトが新設された。

テールランプが2対タイプ。

空力向上の為フロントスポイラーが付いた。

当時、ランボルギーニカウンタックLP400が最高速300㎞/hを謳っていた為、

フェラーリは302㎞/hとカタログで発表、世界最速を競い合った。

180°V型水平対向12DOHC

4,943㏄, 1,400㎏, 5MT,

4,400×1,830×1,120㎜

ウェバーキャブレター

360PS,最高速302㎞/h

215/70VR15, 215/70VR15


フェラーリ 512 BB Lorentz,512 BBi

2021-07-12 | V12

フェラーリ 512 BB Lorentz

(1980)

512BBをベースにスパイダーモデルにした車両。

1980年代はまさにスパイダー暗黒の時代。

アメリカをはじめ世界中のメーカーがオープンボディの販売から手を引いてしまっていた、

そんな時代にこの512BBのスパイダーはまさにスーパースターな1台であった。

ドイツのコーチビルダー Lorenz und Rankl によって少数製作された。

このコーチビルダーは308系のスパイダーも製作している。

 

フェラーリ 512 BBi

(1981-1984) 1,007台

BBシリーズの最終型で排ガス規制の為、キャブからインジェクションにマイナーチェンジした。

始動性が向上し、扱い易さも一段と向上したが100㎏重く20PS下がり最高速度も低下した。

外観の変更点はフロントグリルの奥にあったフォグランプの位置が前面に移動した。

リアエンジンフードとマフラー周囲の形状に変更を受けている。

11年に渡りBBスタイルというフェラーリらしい特徴的な美しさを完成した。

エンジンをミッドシップに置いたのにフロントを長く低くデザインした事に尽きると思う。

180°V型水平対向12DOHC

4,943㏄, 1,499㎏, 5MT,

4,400×1,830×1,120㎜

ボッシュインジェクション

340PS,最高速280㎞/h

240/55VR15, 240/55VR15


フェラーリ P6,365GT4 BB

2021-07-02 | V12

フェラーリ P6

(1968) 1台

エンジンの無いショーカーとして1968年トリノショーで発表された。

ボディデザインはピニンファリーナで5年後の1973年に365GTB4 BBに使われた。

後の512BB,512BBiの美しいボディデザインはP6で産まれていた。

このデザインの流れは308GTB,288GTO 328GTB,のV8に発展しP6発表から実に21年にも及ぶフェラーリ

デザインの代表を築いてゆく事になる。

これほど長い期間、一つのデザインの流れで使われたのはフェラーリにとっても異例である。

1968年と言えば、365GTB/4 Daytonaの発表と重なるが、P6のデザインアイディアがDaytonaの

後継者たる365GT4/BBの登場まで市販化を待たなければならなかったことを考えると、

いかに早い段階で“次世代のスタイリング”が出来上がっていたかが理解できる。

250Pから330/P4までのミッドシッププロトタイプは全てレース専用であったが、

そのPシリーズの名前を引き継いだモデル。

しかし、これはあくまでもピニンファリーナの新しいミッドシップモデルの提案であった。

新しいデザインの試みであって、レースとは無縁のショーカーであった。

 

 

フェラーリ 365GT4 BB

(1973-1976) 387台

365は一気筒の排気量。

ランーリスモ4カム、BBはルリネッタ(クーペ)、クサー(水平対向)を意味する。

このモデルからフェラーリの旗艦ロードカー12気筒が22年に渡りミッドシップとなる。

創業時から続いた12気筒FRスタイルは96年の550マラネロまで暫くお休みとなる。

外観の特徴はフロントグリルアンダースポイラーが無い、テールランプが3対となる。

このモデルからカム駆動にタイミングベルトを使う、現在はチェーンに戻っている。

デイトナのV12をバンク角180°に広げ、トランスミッションの上に重ねた、

イシゴニスレイアウトを採用していた。

この基本形はテスタロッサの最終進化型となるF512Mまで使われたが、

クランクセンターが地上588 mmと非常に高く、問題が多いものだった。

軽量化により軽快な運動性能を得たが、ハンドリングはあまり良くない。

デザインはピニンファリーナ。

それまで見たこともなかった斬新なスタイルで世界中を驚かせた。

BBスタイルといいフェラーリを代表する美しい車。

4,390㏄

180°V型水平対向12DOHC

4,360×1,800×1,120㎜

1,160㎏, 5MT,キャブレター

380PS,最高速300㎞/h