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中国ドラマ「独孤伽羅〜皇后の願い〜」第55/最終話 あらすじ

2019年05月22日 11時36分37秒 | 独孤伽羅(中)

独孤伽羅(どっこから)…胡冰卿(フー・ビンチン) 独孤家の末娘
楊堅(ようけん)…張丹峰(チャン・ダンフォン)
独孤曼陀(どっこばんた)…李依晓(リー・イーシャオ)
宇文邕(うぶんよう)/皇帝…イン・ハオミン



舞姫は陳の宣帝の十四女・寧遠公主と二十四女の臨川公主だった。陳の滅亡後、隋のになったことを知った楊堅は、2人を哀れに感じる。
大臣は魏を建国した曹丕は、漢が滅んだ際、漢の献帝の次女を娶り美談になったと話す。楊堅は「朕は恐妻家だ」と言い、2人を宮中にとどめ、史官に任ずることにする。


唐国公の屋敷。曼陀は若い頃の自分の絵姿を、妹が宮中で尚儀の職にある侍女に渡す。この絵にそっくりの宮女を捜すように言う曼陀。
侍女と入れ違いに李淵が来る。李淵が「今度は何を?」と聞く。曼陀はしらを切るが、李淵はまた母が陰謀を企てていると分かる。そして「先帝殺しの黒幕が母上だとばれなかったのは、あの夜、私が宿直だったからです」と言う李淵。私がアシナ氏の口を封じていなければ…と。

曼陀は驚いたものの、高笑いし「あっぱれだわ。独孤曼陀の息子だけあって、さすが機転が利く。お前は全て知ってたのね」と言う。そんな曼陀に「母上、今だに野心を捨てられないのですか。利家を滅亡に追い込むので?」と言う李淵。

曼陀は「悔しくないの?お前の母と楊勇の母は実の姉妹で、お前の父と楊勇の父はどちらも柱国だった。でも今は?楊勇は皇太子なのに、お前は平身低頭する臣下でしかない」と言う。“独孤の天下”の予言は知ってるわよね、30年前般若姉上が実現させたと誰もが思った、でも今は?私の妹が実現したと思われている、次は30年後、私が実現するかも、と。


宇文毓や宇文闡に線香をあげた楊堅はめまいがする。そんな楊堅を支えてくれたのは、曼陀にそっくりな宮女・繁葉(はんよう)だった。奥の部屋で休むようにすすめる繁葉。言われたとおり奥の部屋へ行った楊堅は、寝台に座ると繁葉を押し倒し共寝してしまう。

楊堅は繁葉に才人の位を与え、今後は洛陽の宮殿に住むよう告げる。「今日のことは誰にも言うな」と口止めする楊堅。


鳳儀殿。伽羅は楊堅が宮女と共寝をしたと聞く。「ついに、この日が来たのね」と言う伽羅。伽羅は宮女の名籍を読む。


楊堅は繁葉が伽羅により死を賜ったことを知る。すぐに鳳儀殿へ向かった楊堅は「なぜ繁葉を殺した。確かに朕は誓った、外で子を作らぬと。誓いは守っておる。なぜ、ただの宮女すら見逃せぬ」と伽羅に言う。「本当にただの宮女なら陛下は激高なさらずはず」と言う伽羅。楊堅は「大概にせよ。朕はそなたのために、長年、側室を持たなかった。そのうえ先帝の死後そなたに疑われ始め、つれなくされてきたがそれも我慢した」と言う。

伽羅は「つまり…陛下に感謝しろと?」と聞く。そして「私に罪があるとお思いなら、私の后位を廃してください」と言う伽羅。朕をないがしろにしおって、と怒り楊堅は出て行く。
咳き込んだ伽羅は、口元を押さえた手巾に血がついていた。


宮中を飛び出した楊堅を数人の大臣たちが追いかけてくる。「朕は天子でありながら自由がない」と嘆く楊堅。大臣の1人が「たかが女子1人のために天下を投げ出すと?」と言う。それでも楊堅は「朕は何もかも与えた。なぜ、これしきの自由を皇后は与えてくれぬ。朕のことを天子にして敬うべき夫だと思っておらぬのか」と言う。

別の大臣が「ご報告します。陛下と共寝をした宮女・繁葉は“尉遅”という性です。父親の尉遲惇は大象2年に陛下に抹殺されました。しかも繁葉の居所を調べたところ、媚薬の燃えかすが。皇后様は決して分別のない方ではありませぬ」と話す。繁葉は良からぬ企みを抱いていたのです、と。楊堅は急いで宮中へ戻る。


伽羅は楊堅の逆鱗に触れ、反省するため実家に戻っていた。宮女からそれを聞いた楊堅はすぐに独孤家の屋敷へ行く。しかし出てきた麗華から「お引き取りください。母上は今、会いたくないはずです」と言われてしまう。「なぜ、かくも冷たいのだ」と言う楊堅。麗華は「では伺います。父上はいつから母上の前でも“私”ではなく“朕”と?」と言う。


夜。庭の橋に座る伽羅は、麗華が来ると泳いでいる鯉を見ながら「短い一生だけれど、死ぬまで何の憂いもない」と言う。薬を絶つと誓った伽羅が吐血したことを心配し「人参の薬湯くらいはお飲みに」と言う麗華。伽羅は器を手に持つと、薬湯を池に捨ててしまう。
麗華が「まだ父上にご立腹を?」と聞く。伽羅は「怒っていないと言ったら、嘘をついていると思う?」と言う。

「父上とは、ただの誤解で、怒っていないなら誤解を解いては?」と言う麗華。麗華は、私は以前、決めつけていました“父上と母上が贇一家を殺した”と、でも母上が泣きながら贇の父上に謝る姿を見て私の誤解だったとやっと気づきました、と話す。伽羅は怒っているからではなく、少し疲れたからあの人と話したくなかったと言う。そして「いまさらながら邕の言葉を理解できたわ。権力と欲望は何よりも恐ろしい魔物。近づいた者は襲われて無残な姿になる」と話す伽羅。

麗華は「母上は贇の父上と私の父上のどちらをより愛していますか」と聞く。伽羅は宇文邕のことを思い返し「人生50年、時はとめどなく流れてゆく。白髪が昨日より何本増えたかなど分からない。だから私としても返答に困るわ。とにかく邕とは忘れ得ぬ思い出がある。お前の父上とは確かに心を通い合わせたことがある」と言う。「父上とは、もはや過去のことなのですか?」と言う麗華。伽羅は「長年、夫婦でいればただの家族になるのに、心を通い合わせる必要がある?だから、こたびは私は悲しんだけれど、あの人を恨めない」と答える。

麗華は「天がもう一度機会を与えたら、誰を選びますか?」と尋ねる。「誰も選ばないかも」と言う伽羅。伽羅は秘密を教えると言い「私は長いこと般若姉上を真似していたの。ただ私には素質がないから似ても似つかない」と涙を流す。


楊堅は伽羅との出来事を振り返る。そして麗華から言われた“父上はいつから母上の前でも“私”ではなく“朕”と?”という言葉も。


独孤家の屋敷。伽羅は揺かごを揺らしながら「お前は幼い頃、とても泣き虫でね。父上と初めて会った時、父上の体に吐いたのよ」と懐かしそうに話す。あの日はお互い決りが悪かったと。
伽羅が咳き込み「お休みになっては?」と言う麗華。その時「果てなき天地、ただ1人を愛す」という楊堅の声が聞こえてくる。

伽羅が外に出ると、楊堅はひざまずいていた。泣きながらゆっくりと近づき、両手を差し出す伽羅。楊堅はその手に触れながら立ち上がると伽羅を抱きしめる。


鳳儀殿。寝台で隣で横にっている伽羅に「先帝の死は確かに私と関係ない。だが…」と言いかける楊堅。伽羅は楊堅の口を手で押さえ「いいの」と止める。そして「知っている?私は今になって、ようやく分かったわ。誰かを好きになった時、たとえ相手が愚かで残忍なうえ、尊大で心変わりしても、やはり好きなの」と話す伽羅。

楊堅は微笑んで伽羅の手を握ると「もう二度と、そなたを悲しませぬ。私は決心した。勇が立派に成長したことだし、明日の朝議では譲位を表明する」と言う。これで我らは隠居でき、身軽になる、そしたら2人で天下を巡り泰山や江南に行こうと。


茶を飲もうとした伽羅は手が震え、器を落としてしまう。倒れた伽羅は、そのまま亡くなる。


2年後。乾安殿から見下ろした楊堅は、大勢の大臣や兵たちがひざまずいたあの日の光景を思い返す。「“独孤の天下”の意味を知っておるか」と広に言う楊堅。楊堅は「朕も以前は知らなかった。今、ようやくその意味を悟った」と言うと、おぼつかない足で階段を下りていく。


曼陀は死ぬ間際、皇后となった般若の着けていた冠を李淵に持って来させ「忘れないで、独孤に関わる者には皆、それぞれ己の“独孤の天下”があるの。楊堅の天下はじき終わる。お前の天下はこれから始まるわ。ひそかにこれを私の亡骸に着けて埋葬しなさい。いつの日か、絶対に私を皇后にするのよ」と話す。「はい」と言う李淵。


仁寿4年、隋の文帝・楊堅が仁寿宮で崩御した。義寧2年、唐王の李淵が恭帝から禅譲され、長安で即位。国号は唐になる。
武徳元年、李淵の母・独孤氏は“元貞皇后”と追尊された。
武徳9年、玄武門の変で李淵は息子・李世民に帝位を奪われ、のちに垂拱殿で崩御した。

般若、曼陀、伽羅の3人は“独孤の天下”に記される。


ーおわりー


独孤伽羅、終わってしまいました…。

楊堅と麗華の誤解も解けて。
麗華の言葉は鋭かったですね。
そして楊堅と伽羅の関係も最後は修復されたかなと思うのでよかったです。
心が離れたまま伽羅が亡くなっていたら悲しかったから(;д;)
できれば話していたように、2人で天下を巡ることができたら良かったけど。

曼陀の願いもかないました。
で、いいのかな?
本当は生きている時に息子が皇帝になった姿を見たかったと思うけど。
でも、李淵が母の先帝殺しを隠し、アシナ氏の口封じもしてたなんてビックリΣ( ° △ °|||)

そういえば、うっかり忘れていたけど、独狐信が差し出せと言われた息子…伽羅のお兄さん。
最後まで出てこなかった(✽ ゚д゚ ✽)
独狐信も心配していたし、父親とは会えなかったけど兄弟とは会ってほしかったな…。



ところで、このドラマとは関係ないのですが、李淵の役をやった子って「永遠の桃花〜生三世〜」の元貞ですよね?
これからBSの放送が始まるので、これ以上のネタバレはひかえるけど(どんな役とか)、昨日の放送では全く気がつかなかった(๑°艸°๑)


家庭の事情もあって、最後まであらすじを書けたのは久しぶりかも?
最後まで読んでくださった皆さん、コメントをくれた皆さん、ポチッとしてくれた皆さん、Twitterでいいねなどしてくださった皆さん、有り難うございました!!
皆さんのおかげで最後まであらすじを書けました。
引き続き「皇帝と私の秘密」のあらすじや、次のあらすじを書く時は頑張りますので、よろしくお願いしますm(_ _)m



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます! (栄栄)
2019-05-22 18:26:20
最終回、ご苦労様でした! 私は、レンタルなのでまだ40話ぐらいですが、早く、早く先が気になり、毎回楽しみにして拝読しておりました。……お茶会にも参加出来ず、コメントでお礼を!……謝謝!
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Unknown (Berry)
2019-06-01 22:25:46
最終回!リアルタイムでみましたが、力つきて 最後は悶々とした気持ちでした〜
まずは完走ご苦労様でした!ありがとうございます(^^)あらすじと感想が楽しみでした。視点が違う所もふむふむと。
そうです!最後まで、楊堅の宮廷に集まったお兄ちゃん達に、上の兄ちゃんは、居たのでしょうか?気になります!
それがなければ、宇文邕との縁談が成就してたかも、、そうすれば、、彼の寿命が短くても、伽羅は皇后か高貴妃?で穏やかだっかなあ、、と。まだ、宇文邕ファンなので、考えてしまいます。
だって曼陀の策略とは言え、曼陀そっくりな、(曼陀役の女優さんは綺麗なので納得です)侍女に浮気してしまう楊堅は、最後の最後まで理想の賢い男性には見えませんでしたー
伽羅との二聖の時代は平和だったようですが、親しい人が離れてもの悲しい終わり方にみえました。伽羅も殺しちゃうなんて!まあ、間者で政敵を打ったような大臣の進言で言い訳してましたが、怖いです。純粋なままでは年を取れないのでしょうか。
李淵は曼陀を理解して、離れて、、なくて!母だから、味方してたんですね。複雑です。そして、お顔に見覚えがあったのは、そうです!うささん、元貞ですね。
仲良しのお兄さんと慕う間の楊広たちと母がわりの伽羅との関係よりも、李家を取るのかなあ。

印象的なのは、宇文護と般若の関係でした。宇文護と麗華の再会な場面もウルウルでした〜麗華は自分の父という事を知ってると答えと思ってたのですが、実際はどうだろう。宇文護、皇帝になっても良かったのでは、、周囲が続いてたような想像をしたりします。
独孤の三姉妹は本当に波瀾万丈でしたね。
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