高延宗の話は筋が通り、殿下を頼っていた官吏や兵士も不在に慣れる絶好の機会だと言う段韶。雪舞は"そうよ"というようにうなずく。斛律光も暇をとらねば第五皇子(高延宗)のせっかくの行為が無駄になるだけでなく、この後も休みずらくなると言う。皆から言われ「これでは引くに引けぬではないか」と困る蘭陵王。雪舞は先手を打ち「殿下に代わって感謝申し上げます」と高延宗や段韶、斛律光にお礼を言ってしまう。
高延宗たちが蘭陵王府を出る頃には、あたりは暗くなっていた。「第五皇子、お手柄でしたな」と段韶から言われ、高延宗は二人に黙っていたことがあると話す。すぐに殿下の代理のことだと気づく段韶。そして尚書令を皇太子(高緯)にまかせるつもりでいることも悟る。皇太子に経験を積ませることはよいことだが、功を焦るきらいがある、尚書令を一任すれば過ちを犯すかもしれないと段韶は心配する。高延宗も誰が代行をするかを知れば兄上も暇など取らないと話し、内密にしてほしいと二人に頼む。段韶は蘭陵王が一線を退けるようお膳立てするためにも、全力で皇太子を支えねばと言う。その時、頭上に黒い影が通り過ぎて行く。
窓を叩く音で目の覚める高湛。四喜は「扉を叩く音こそすれ、人の姿が見えぬのです」と報告。さらに何かが寝所に入り、飛び回り始めたため、高湛は物の怪の仕業だと怯える。
翌日。寝殿の扉を叩く音はするが人影はなかったらしいと宮中で噂が広まってしまう。
四喜は急いで高緯の元へ行く。「昨夜、宮中に物の怪がでたのですが、まさかあの水と関係があるのでしょうか」と聞く四喜。高緯は自分にすべて任せるように言う。
高湛に会いに行った高緯は体を心配する。噂は私が止めてみせると話し、魔物を追い払うため、全力を尽くすと言う高緯。高湛は高緯の手を取り「我が息子よ。優しいな」と言う。その言葉が高緯は嬉しくてたまらない。そんな高緯に「そなたと長恭(蘭陵王)を一族の誰よりも近しく思っておる。そなたが長恭から多くを学ぶ事を期待しているぞ」と言う高湛。嬉しく思った高緯の気持ちは、一瞬で砕けてしまう。
高緯は呼び出した四喜に、安眠効果の水をもう一度塗るように命じる。その水の量は以前の二倍だった。戸惑う四喜に「従わぬというなら父上にお伝えするまでだ。魔物を招き入れたのは四喜公公だとな」と脅す高緯。四喜は従うしかなくなる。
夜。何も起こらないように祈る四喜。しかし、また"魔物"は現れてしまう。
再び扉を叩く音で目の覚めた高湛は、兄・高演から「そなたを呪ってやるぞ」と言われたことも思い出し、恐くてたまらない。
その頃、寝殿の外で高緯は窓に聖水をかけ、"魔物"退治を成功させる。「陛下と殿下に幸あらんことを」と言う外の声で我に返る高湛。
翌日。高湛は誠に大義であったと高緯を褒める。高緯は私に手をかしてくれた者がいると、外へ高湛を連れて行く。
外にはひざまずき頭を下げた祖珽が待っていた。「父上を苦しみから救った功を鑑み、恩赦を与えてはいかがでしょうか」と言う高緯。高湛は望みの褒美は何がいいか聞くが、祖珽はめっそうもないと受け取ろうとしない。手柄は手柄だと考えた高湛は、過ちへの罰はすでに与えたとし、明日より太卜宮に戻り、再び天文を読むように命じる。感謝する祖珽だったが、高緯への恨みは募っていた。
高湛に会いに来た蘭陵王は、高緯と一緒にいる祖珽を見て驚く。「また、ひそかに拝謁するのか。何を企んでいるのやら」と嫌味を言い、高緯は行ってしまう。
高湛はしばし休息をとるように蘭陵王に言う。そして高湛は蘭陵王に持っていてほしいと、国の礎を作った神武帝の残した竹簡を渡す。蘭陵王は感謝し、書き写したのちにお返しすると言うが「とっておけ。これはそなたに贈る」と言う高湛。蘭陵王は「それでは書き写したのちに皇太子にお渡し致します」と言う。しかし皇太子より、そなたに渡すほうが役に立つと高湛は話す。才ある者に渡すと決めたと。「光栄のかぎりです。力の限り皇太子を支える所存です」と返す蘭陵王。高湛は明日より暇に入り、戻ってくるのを待っていると言う。
蘭陵王が屋敷に戻ってくると、雪舞、高延宗、段韶、斛律光の四人が、高湛のくれた女媧廟の土で子を願うための人形を作っていた。そんな皆に「暇を頂戴した。幾月かは隠居生活だな」と話す蘭陵王。雪舞は喜び蘭陵王に抱きつく。
見事だと祖珽の案を褒める高緯。祖珽は悪臭をはなつ魚の血で特別な水を作り、それを寝殿に塗るように助言をしていた。そうすれば夜更けに匂いに誘われてコウモリが飛来し、そのコウモリが扉にぶつかり、不気味な音が暗闇に響くと。
高緯は祖珽の再起を願った者がいると鄭児と会わせる。鄭児と祖珽に「互いの恨みつらみは承知の上だ。なれど本日より、お前たちには私が最も頼りにする腹心になってほしいのだ」と話す高緯。かつて苦しめたことを祖珽は詫び、鄭児も「ご心配にはおよびません」と返す。
祖珽は「次の策で、殿下は必ずや皇位に就けましょうと言う。
蘭陵王が母と暮らした家で、雪舞と蘭陵王は過ごす。そんな雪舞に赤い星が目に入る。「いつもなら暗くなる星が、今宵はなぜか光りを増しているわ」と話す雪舞。不吉な星よ、赤い星は鳳凰を落とす、と。蘭陵王は雪舞を自分のほうに向け「案ずるな。今は鳳凰ではなく野山を自由に飛び回る野鳥だ」と言う蘭陵王。「誠なの?立派な鳳凰ではなく、野鳥でもよいの?」と雪舞は聞く。「この身を案じて退かせたいのであろう。さりとて国政は放り出せぬもの。一歩一歩共に進んでいこう」と蘭陵王は言う。
同じ頃。祖珽も赤い星を高緯に見せ「あの赤い星が殿下を皇位に就けてくれます」と話していた。
翌日。祖珽は街で貧しい母子を見つけ、男の子を引き取る。その子を宮中に連れ帰った祖珽は、眠らせると第二皇子の衣に着替えさせ、焼き殺してしまう。
高湛に拝謁した祖珽は、寝殿で起きた奇怪な出来事は、災いの兆しかもしれないと話す。赤い星の出現がその証しだと。すでに赤い星に気づいていた高湛も物の怪と関わりがあるのではと疑っていた。君主を呪い、死に至らしめる不吉な星だと祖珽は話し、災いから逃れる策は陛下が上皇となり、新たに皇帝を擁立することだと言う。「たかだか赤い星一つで位を引き渡せと申すのか」と言う高湛。そこに慌てた様子で駆けて来た四喜が「皇太子の第二皇子が激しい炎に包まれてお命を」と報告する。
孫の死を嘆く高湛。そんな高湛に「これこそまさに赤い星の祟りでございましょう」と祖珽が告げる。譲位の猶予はふた月ほどだと。蘭陵王が戻るのは三月の先、皇太子は国を治める才に欠けている、とつぶやく高湛。ゆっくり考えたいと、みんなを下がらせる。
祖珽は高湛が譲位する気になったように見えたが、殿下か蘭陵王か迷っていると高緯に話す。迷ってなどいない、もともと蘭陵王のほうが優秀だと考えているはずと思った高緯は「大臣たちの目の前で、正々堂々と蘭陵王に勝ってやる」と言う。
財政の立て直しを命じられた時、蘭陵王は皇宮から財宝を調達したが、自分は新たな財源を探し、長年の赤字解消を図ると言う高緯。高緯は富豪に財を出させ、その代わりに利を与えることにする。
晋陽に赴き天を祭ることに決めた高湛は、戻るまでのひと月余りの国政を高緯に任せる。他は戻ってから話すと言う高湛。
晋陽にいた高湛は、地方官吏から献上された財宝を受け取る。祖珽は高緯が政をしかと学んだと話す。高湛もこのふた月で高緯が成長したと感じていた。
譲位について民にいつ告げればよいか、高湛はよき日を選ぶよう祖珽に言う。
祖珽が去った後、高湛は家を捨て逃げる民を見かける。
ーつづくー
神武帝の竹簡を持って帰る蘭陵王を見る高湛の目が"蘭陵王が息子だったらよかったのに"と言ってるような気がしちゃいました(;´д`)ノ
でも高湛はちょっと高緯と蘭陵王を比べ過ぎかな?気持ちは分かるけど、そのたびに高緯がひねくれていくような気がする…。
人形を作る時の高延宗の座り方がね、なかなか計算された座り方で格好良かったー(*´ω`*)
一度立ってから座った時の姿が。
祖珽が残酷すぎて恐い恐い恐いヾ(・ω・`;)ノ
地まで落ちて、さらにひどくなった感じ。
高湛もそんな祖珽を信じているみたいだし、高緯に祖珽と鄭児という恐い人が二人もついちゃったΣ( ° △ °|||)
この先がすごく心配。
せっかく雪舞と蘭陵王がのんびりと過ごそうとしているのに、これでは休んでいられないかも…。
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もう祖テイさんのことは触れないようにしよう・・つまんな過ぎヾ(`Д´*)ノ
今回は蘭陵王府で、雪舞、延宗様、段韶、斛律光で、陛下からもらった女か廟の土で人形を作る場面が一番和みました。=*^-^*=
皆いくらなんでも人形作るのヘタじゃん?・・とか思ったけど
ねんどをこねて人形作るのはたしかにムズイかもしれない(*´∇`*)
でも蘭陵王、久しぶりに楽しそうな笑顔だった・・
陛下に休みを申請したとか言ったら延宗様には「ふざけるな」なんて言っていたけど
明日から休暇をもらえたと蘭陵王が皆に発表した時は、蘭陵王自身うれしそうな感じで・・
さすがの軍神もお休みが欲しかったみたいです
すみません。怪しい投稿になっちゃいました(ノД`)・゜・。
うささん、ごめんなさい~~
長い手足がより強調されているような気がしました。
個人的には、どうも怪しい雲行きの高湛。
高緯&四爺に接見した時に着ていた
ブルーの色での刺繍の上着。
座っている時はとてもよくお似合いでした。
ラストはファンとしては嬉しいかったですw
こちらのドラマの設定でも暗愚な皇帝では無い
ようなのですけれど。。。
前回から暗雲で重いのですが、明日は
束の間の休息の二人の姿が楽しみです♪
追伸 高湛が接見をしていた広間の王座のバックの
松の絵や入口の梅の絵でしょうか、
ちょっと歌舞伎っぽいというかJapanese tasteが
感じられるように思えました。
蜷川実花さんの監修だからでしょうか。
怖い、怖過ぎですよね~
祖珽が復活するとは( ; ; )子供をーーーーー可哀想でしたね( ; ; )
祖珽を殺しておくべきでしたよ~
で鄭児も祖珽を許すとは…
もう、怪しすぎますね!
うささん、私も湛が蘭陵王を見る目が優しく息子であってほしいと思って見ていたように思いました。
5爺がちょっと面白かったな(^ ^)蘭陵王をからかってる~
蘭陵王、みんなの意見を聞いて少し離れることもいいですよね~
心、体のお休みを~
timeさんのお話~(o^^o)ほんと松、梅、歌舞伎ぽいですね~
青の衣装も素敵~似合ってますよね~
赤い星、気になりますね~どうなるんでしょう!
ありがとうございます。
うささんのあらすじを読んでコメントを。
安徳王の座り方の後ろのスカートのひれのところですよね。あそこはとてもかっこいい!ですよね。
あと、もう過ぎましたが、馬賊退治のときに蘭陵王の服装が、紫色と下が黒いキュロットパンツのようなシックでいいですよね。真似したくなってしまします。現代服のようなスタイルは、雪舞の白いロングドレス風の衣装も、蜷川ワールドなのでしょうか、眼の保養になりますね。
さて、皇太子がそていを、豚小屋から出したことを皇帝の高湛は何も咎めず、最後には耳を傾けるなんて!ありえない。
蘭陵王はぜひ 高湛にもっと近くにいて皇太子になって~ というのが願いです。