「昆陽の戦い」
丁柔から舞を習い、舞姫として王尋に近づくことにした麗華。しかし今夜の宴に武器は持ち込めなかった。麗華は琵琶の中に武器を隠すことにする。
劉秀たちは水中を潜り、水路から新軍の陣営に接近しようとしていた。
静かすぎることを警戒し、側衛を襲うことにする劉秀。
劉秀は仲間と散開し、各所で火の手が上がる。
宴には尉遅峻もまぎれていた。
琵琶を弾きながら丁柔と踊っていた麗華を不審に思い、王尋は「単独で琵琶を弾いてみせよ」と言う。麗華が弾くことができず、丁柔に琵琶を持ってくるよう命じる王尋。仕方なくて丁柔は琵琶を王尋の元へ持って行く。
「お前が弾かぬのなら、この私が弾いてやろう」と言うと、王尋は琵琶を卓に落とし、割ってしまう。琵琶の中に長歌刀が入っていたことが分かり、一斉に麗華に剣が向けられる。
長歌刀を鞘から抜いて向けながら「なぜ私を殺そうとした」と王尋が言い、青い面紗を外す麗華。
尉遅峻が火薬の入った筒を火に投げ入れ爆発させる。それに驚いた王尋の手に丁柔が割れた琵琶の弦をからめ、それを外そうとしている隙に麗華が両親の敵を討つ。
劉秀たちは囲まれ、多勢に無勢となる。監禁から助けられた王邑が投降するように言うが「我らは漢の武将。逆賊には投降しない」と返す劉秀。そこに陰興の飛ばした、火のついたからくり鳶が無数に飛んで来る。
「諸君、かかれ」と言う劉秀のかけ声で、皆は敵に向かって行く。
混乱の中、麗華は磔にされていた李軼を助けようとする。その時、麗華の背に矢が。
麗華は敵を倒したあと、剣で李軼の繋がれていた縄を切る。
尉遅峻と逃げていた丁柔は、尉遅峻が敵と戦っている間、物陰に隠れる。そこに馬に乗った馮異が来る。馮異の伸ばした手をつかみ、馮異の後ろに乗る丁柔。
夜が明けても戦いは続いていた。
何頭もの虎に襲われていた劉秀を助ける麗華。劉秀は麗華と力を合わせて虎を倒したが、麗華が象の鼻に捕まってしまう。
劉秀が象を殺し、麗華が投げ出される。気絶した麗華を劉秀が抱きかかえ、陰興や鄧奉が名を呼び、麗華は意識を取り戻す。
漢軍は大勝利を収め、漢軍は喜ぶ。
麗華の背に刺さった矢をなかなか抜けない劉秀。麗華が「まだ我慢させる気?さっさと抜いてよ」と言うと、劉秀は強く麗華に口づけしその間に矢を抜く。痛さに麗華は声を上げるが、それでも口づけを続ける劉秀。
手当てをした麗華を膝寝かせ、劉秀は涙を流す。その涙が麗華の口に落ち、涙を味わった麗華が「泣いているの?」と聞く。「すまない」と謝る劉秀。麗華が「今度、先に行ったら絶対に許さない。死ぬ時は一緒よ」と言い、劉秀も「生死を共にしよう。二度と離れない」と誓う。涙を流す麗華。
丁柔と発つ馮異に「あと数日、留まればいいものを」と劉秀が言う。「李軼はどう処分する?」と聞く馮異。劉秀は「かつて李軼は兄上と挙兵を画策し家族を殺された。今回は私に従い捕虜に。一時の気の迷いと考えて大目に見る」と答える。馮異は「李軼を許すとしても、今後は信用するな」と劉秀に言う。
劉秀は今回の勝利は君のおかげだと話し「我らと共に漢軍の本営へ帰還しないか」と誘う。「やめておく。今回の戦で漢軍の内情を垣間みられた。私は君の下でしか働かぬ」と言う馮異。馮異は劉縯と劉秀の名声は今や主君である更始帝にも勝る、宛に戻ったら身辺に注意を、と告げる。劉秀は深くうなずく。
南陽を平定した漢軍は、潁川や父城を目指すだろうと話す劉秀に、馮異は「安心してくれ。漢軍と戦う気はない。父城に戻り次第、県宰に漢軍への投降を勧めよう」と言う。
丁柔から粥をもらった麗華は、馮異と父城へ行くことを残念に感じていた。麗華は馮異の父が2人のことを反対していることも心配する。丁重は「死地を脱して、もう怖いものはない。もしも、お父君の許しが出なければ馮家のになる」と話す。そばにいられれば立場などどうでもいいと。さらに「愛する人のそばにいられるだけで天に感謝しなければ。身近な人を大事にするのよ」と言う丁柔。分かってる、彼のためにも生きなきゃね、と麗華は言う。
父城官府。戻ってきた馮異は、出迎えてくれた見知らぬ女性に「あなたは?」と聞く。そこに来た父が「お前の妻・呂氏だ」と告げる。留守中に輿入れをさせた父に怒り、離縁をすると言う馮異。そんな馮異に、あの女(丁柔)を妻に迎えるなら私は命を絶つ、と父が言い、丁柔はひざまずいて「私を馮家のにしてください」と頼む。なら置いてもいいと言う馮異父に、感謝する丁柔。
丁柔と2人になった馮異は、など論外だと言い「劉秀に父城を明け渡す。劉秀が到着したら、共に漢軍に入ろう」と話す。
昆陽の戦いで莫大な兵糧が手に入り、これで兵糧不足が解消されると任光に話す馬武。褒美の話もするが、李軼は何も言わない。傅俊は「宛に着いたら皆で軍功を列挙しよう」と言う。
劉秀は麗華と一緒に馬車へ乗っていた。草で鳶を作っていた麗華に教えながら「昆陽の戦いでは死を覚悟していた。からくりの鳶が飛んで来るのを見て、私は天に感謝したよ」と話す劉秀。「私にじゃないの?」と麗華が言う。
じきに宛となり、鄧奉が「縯兄さんが城下に」と劉秀に知らせる。麗華は劉秀にもたれていた体を起こし「縯兄さんに会ってきて、私は平気よ」と言う。私がケガしたと知れば心配するからと。
劉秀は馬に乗り、1人で劉縯に会いに行く事にする。
劉秀と劉縯は再会を喜び合う。昆陽に援軍を出せず、申し訳なかったと劉秀が謝ると、劉稷が「縯兄上は援軍を出そうとしたが、王匡に止められたんだ」と話す。
“劉縯は覇王、劉秀は軍神”だと劉稷が言い、周りにいた兵たちも「劉縯と劉秀に万歳」と声を揃える。その様子を王匡たちと一緒に劉玄が見ていた。
劉玄が出迎えに行くと、張卯が「このままでは劉縯に天下を乗っ取られるぞ」と王匡に言う。
陰家別院。陰識は麗華のために、新野と同じ間取りの屋敷を建てていた。傷の具合を心配した陰識は「母上がおられたら、きっと胸を痛めた」と言う。麗華はなぜ兄が漢軍の校尉になったのか聞く。陰識は「混陽の戦いで陰興は陰家の食客を率い軍功を立てた。その結果、私も劉玄から役職と褒美を与えられ、やむなく漢軍に加わったのだ」と話す。「母上も宛に?」と麗華が言うと「いや、母上と親族は育陽に移した」と答える陰興。陛下が陰家を取り込む気かと思った麗華は「私のせいで迷惑をかけたわ」と謝る。
陰識は「それは違う。お前は私の宿願をかなえてくれた。父上の敵を討ったお前を心から誇りに思う」と言う。そして、ここにいれば安全、私なら必ずお前を守り傷など負わせないと言う陰識。「傷は自業自得よ」と麗華が言うと、陰識は「まだ劉秀をかばう気か」と返す。
陰識は麗華や鄧晨と関わりの深い劉縯は軍功が多く人望も厚い、王匡と劉玄にとって間違いなく煙たい存在、何をするにも細心の注意を、と言う。
大司徒府。飲み過ぎた劉稷は「酒にでも酔ってないとやり切れないんだ」と劉秀に話す。胸が苦しくてたまらない、岑彭を殺して敵を討ちたい、俺たちが小長安で大勢の家族を失ったのは奴のせいだ、と。「岑彭は兄上に基準している」と劉秀が言うと「分かってるさ。縯兄上と秀兄上は大局を重んじるが、俺は腹の虫が治まらない。割り切れないんだ。何としてでも今宵、奴の首級をあげて家族を弔う」と言う劉稷。劉秀は酔ったお前では無理だと引き止め「私が行く」と言う。
夜。劉秀は岑彭の元へ行く。「こんな夜半に来訪とは、私を殺しに来たか」と岑法が言うと「まさしく。なぜ分かった?」と劉秀が聞く。岑彭は「お前は情を重んじる男だ。小長安で死んだ縁者の敵討ちに来ると踏んだ」と答える。「そうか」と鞘から抜いた剣を岑彭に向け「小長安で家族を失ってから213日。今宵、貴様の首を取り、家族の敵を討つ」と劉秀が言う。声に出して笑い「乱世に生きる将兵は、皆、誰かの恨みを買っている。昆陽で死んだ新軍の将兵、宛で餓死した私の部下、それぞれに親兄弟や妻子がいた。主君のために力を尽くし、職を全うするのは武将の努め。私を殺して気が済むなら殺せ」と言う岑彭。
ーつづくー
やっと馮異と丁柔が結ばれると思ったのにぃぃぃぃぃ。
まさか、お父さんが馮異に妻を迎えていたなんて( ゚艸゚;)
そんなことあるの!?
馮異がいつ帰るのかも分からないのにヾ(・ω・`;)ノ
麗華と劉秀もすっかり仲良しさん(*´ー`*人)
虎や象と戦った時は、ちょっと何とも言えなかったんだけど。(何が)
あと、虎と象の他にライオンもいたことにビックリしたΣ(=゚ω゚=;)
劉稷や劉秀の恨みもすごく分かる。
だけど岑彭の言っていることも、そうだよね…と思う(;-;)
敵にも家族はいるものね。
家族が亡くなって悲しいのは敵も味方も同じ。
切ない(;д;)
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象とか虎とか、串刺しになって死ぬ象使いとか。
麗華と劉秀のキスは、ブチュ~みたいなベタキスだったし。
頼みの陰識兄さんは「よく父の仇を討ったな」とか言うだけで、別荘なんか建てちゃって(笑)
そんな中、可憐な丁柔が麗華に「周りの人を大事にしてね」とちょっとご忠告。この人が癒しでしたね。
虎と戦う劉秀も凄かった(✽ ゚д゚ ✽)
劉秀と麗華の口づけは、確かに今まであまり見たことがない
ような口づけだったかもしれないです(〃∇〃)
丁柔も優しいですよね。
馮異と幸せになってもらいたいな(*´ー`*)
舞姫と弾けない琵琶弾き(麗華さん綺麗でした)、王尋殺害からの象&虎との死闘、ラブラブな二人、そして馮異と丁柔との可哀想な関係など盛りだくさんの回でした。
象と虎とライオン、久々の中国CGに思わず・・・笑
そんなことってあり得るのか不思議だけども。。。(;´・ω・)
でも丁柔は動揺もせず、にしてもらう許可を得て。
このご時世だから愛する人の側にいられるだけで幸せだと達観してて、
気持ちがぜんぜんぶれないところが凄いなぁ!と感心しました。
ずっと後で麗華にも似たような場面があったので、なんだか印象に残りました。麗華にたいしても、「側にいる人を大事にして」って言ってましたしね。