4月24日
母が、壊れた。
泣き叫び、暴れ、己の不幸を嘆き、子を守れない自分を責め、そして、自らの命を絶とうとした。
僕は一緒に涙を流し、母の境遇に心底哀れみの情を抱きながら、時がくるまで、母の感情の捌け口になる。
かれこれ五時間。
今、母は薬を飲んで床についている。
しかし眠れてはいないだろう。
毎日がそうなのだ。
もう長いこと、母は充分な睡眠をとれていない。
今の職場を去るのも時間の問題だろう。
僕たち母子は、嘆きの海を漂流する。
波にもまれ、互いに衝突しながら、互いに支えあって。
僕にとって母の存在は、肩に担がされた十字架だ。
投げ出すことはできない。
やがてそれに打ち付けられる時がくることを知りながら。
母が、壊れた。
泣き叫び、暴れ、己の不幸を嘆き、子を守れない自分を責め、そして、自らの命を絶とうとした。
僕は一緒に涙を流し、母の境遇に心底哀れみの情を抱きながら、時がくるまで、母の感情の捌け口になる。
かれこれ五時間。
今、母は薬を飲んで床についている。
しかし眠れてはいないだろう。
毎日がそうなのだ。
もう長いこと、母は充分な睡眠をとれていない。
今の職場を去るのも時間の問題だろう。
僕たち母子は、嘆きの海を漂流する。
波にもまれ、互いに衝突しながら、互いに支えあって。
僕にとって母の存在は、肩に担がされた十字架だ。
投げ出すことはできない。
やがてそれに打ち付けられる時がくることを知りながら。
かつての自分自身を見ているから…。
ただ 母ではなかっただけだ。
毎日 毎日 果てしなく続く闘いでしかなかった。
暗い穴の中で 喘ぐしかなかった。
毎日 自分の死を願っていた。それしか そこから抜け出る術を 考えられないほど 理性を失っていった。
疲れ果てていた。
自分の中で 狂気を初めて感じた。そんな自分が 恐ろしかった。
でも………希望は決して棄てないで!
道は 必ず開けています。
今 疲れ果てている 亮司さんの瞳に 映らないだけ。
まわりを見て!
自分から 「助けて」と 手を差し出せば 必ず その手を受け止め 力を貸してくれる人が いる外すです。
決して 自暴自棄にならないで下さい。
決して 自分の感情に流されないで下さい。
今は そう願わずには いられません。