最近、夜鳴きがひどいんです。
夜泣きではなくて、夜鳴き。
そんな気分をさっしてか、近所の犬が遠吠えで応えてくれたりします。
実は先月あたりから首都圏に引っ越してきていて、こっちは暑いなぁって。
そしてバイク乗りの少年たちがうるさい。
彼らも国道を疾走しながら、爆音をたてて鳴いているのかなぁ、と思ったら急に愛おしくなってくる。
ある人が、気分転換になるよ、と言ってお花の写メを送ってくれました。
切花でした。
ガーベラが一輪。
植物大好きな桐原ですが、切花は苦手です。
しおれて枯れたあと、捨てるときにとても申し訳ない気持ちになるから。
花屋はきれいだけど切花だらけで、人間に例えるなら色んな人種の生首をたくさん陳列しているみたい。
血が出ないからみんな気づかないんだね。
写メのなかのガーベラが血に染まって見えました。
血で染まったガーベラも、夜鳴きするのかな。
ああ今日も、みんな鳴いているのに気づかない。
うそだ。
だって君も鳴いているもの。
そう…
鳴いているの?。
心の奥に隠してる…
亮司さんは鳴いているのね…?
私は 泣いているの…。
笑っているのに 心の奥は泣いているの。
慟哭してます。
血液が流れて とまらない。でも 誰も気付かない。
そう……
私、笑っているのよ。きっと、
赤いガーベラも 笑っているのね。
だから、 誰も気付かない。
ガーベラの 慟哭も 聞こえない…。
亮司さんは 今も鳴いているの?
やっぱり 鳴いているのね……。