7月23日
昨日の話なのですが。
「桐原さんね、鬱はもう治ってるんじゃないかと思うんです。」
え・・?
今僕は、発病してから3軒目のクリニックに通っている。
都内にあるそのクリニックは、たまたま、偶然に通りがかったのが縁で通い始めたのであって、予約が不要、というありがたいシステムに惹かれたほかは、これといって理由があって選んだわけではない。
これまで通っていた小さなクリニックとは違い、医師も常勤の医師が2名、その他数名の非常勤医師がローテーションを組み、常時2名以上の診察体制をとっている。
何度目かの通院の際、待合室の書籍コーナーに見覚えのある本を見つけた。
精神科の医師が書いた、いわゆるメンタル系の読み物なのだが、何年か前に僕の書籍の本棚に納められたタイトルだった。
著者は精神科の医師、山田太郎(仮名)。
山田太郎・・・山田・・ヤマダ・・。
あれ・・このの病院って・・?
そう、このクリニックの名称は“ヤマダクリニック(仮称)”。
そして院長の名前は“山田太郎(仮)”
なんだ、この本の著者ってここの院長=僕の主治医じゃないか。
へぇ・・結構有名な精神科医なんだね、なんて改めて思い知る。
そういう事実を知ると、今までのなんていうことのない診察時の精神療法(という名のおしゃべり)が、とても意味があるもののように思えてくる。
この医師にかかるようになってから、治療の方向性が少なからず変更になった。
朝がつらい。蒲団からでることができない。
という僕の訴えに、
「じゃあ、睡眠時のお薬を減らしますから、ちょっと頑張って二度寝しないように起きてみましょうよ。」
なんてことを言う。
一見、とても当たり前のことを言っているように感じるかもしれないが、これは今までの主治医の治療方針からすると180度反対のアドバイスなのである。
前の主治医は、とにかく“休養”を重視する医師だった。
うつ病の治療の基本は、十分な量の薬物療法と休養だ、というセリフを何度聞かされたことか。
その治療方針に立つ医師からのアドバイスに従えば、体が重くて動けないときは体の要求するままに休むことが必要だし、朝起きるのがつらいのも典型的な鬱の症状なのだから、無理して起きることなく、ゆっくり蒲団の中で休め、という話になる。
“頑張って”朝起きるなんていうことは、もってのほか・・なはずだった。
それが、である。
今度の主治医は、「頑張って起きろ。」という。
これにはびっくり。
というわけで、ここ数週間の僕は、毎朝がんばって起きていた。
そしてこの度、かかりつけの“ヤマダクリニック(仮称)”を受診したときに非常勤の医師から告げられた衝撃の一言が、冒頭の“桐原は実は鬱病、治ってました”発言なのである。
え~・・・。
発病して最初のクリニックを受診したのがH16の秋。
闘病を初めてかれこれ3年半。
鬱病、治ってました・・って。
心の準備ができていないので、全く実感がわかない。
だって、僕は今月に入って数えるほどしか出社できていないのだ。
週に2~3日は欠勤しているし、たまに出社できた日も午後から会社に顔を出して、18時に帰ってくるのがやっと。
なぜって、それは僕が“鬱病で体の調子が悪い”から。
・・・のはずだった。
しかし、それが治っているのだという。
では、この体の不調(と感じられていたもの)は何なのか。
なぜ僕は会社に行けないのか。
なぜ朝、蒲団から起きだすことができないのか。
なぜ休みの日は半日以上、眠り続けてしまうのか。
「それは鬱のせい、というよりは何か別の、心因性の神経症的なものじゃないかと思います。お薬飲み始めてから、随分経過してますしね。」
へぇ・・・。
というわけで、
桐原、鬱病から脱出しました!!
って、本当かなぁ。。汗。。。。。
鬱が治っている(?)とはいえ、服薬は今までどおり続けなければならないようで、むしろ就寝前の薬が増えちゃったりして、必ずしも“正常”になったわけではないらしい。
本来の主治医である院長がどういう診断をくだすかわからないが、次回の診察までとりあえず僕は、“鬱病患者”ではない。(のだろうか?)
にわかに信じがたいが、主治医に言われたとおり頑張って会社に行ってみよう。
ぬか喜びにならなきゃいいけど。
それはそうとして、今日の仕事帰りに3か月ぶりに美容室に行って髪を切ってきた。
「うっすら茶髪の鬼太郎」状態だったのだが、年甲斐もなくアイドルっぽい髪型にされてしまった・・・。
「31歳?!全然、そんな歳に見えないですよぉ!大学生かと思いました!」
・・・・・。
脱・鬱病。
脱・鬼太郎。
明日の朝目覚めたとき、僕は一体何者になっているのだろう。
すっきり目覚めて、おはよう!
って言ってみたい。
昨日の話なのですが。
「桐原さんね、鬱はもう治ってるんじゃないかと思うんです。」
え・・?
今僕は、発病してから3軒目のクリニックに通っている。
都内にあるそのクリニックは、たまたま、偶然に通りがかったのが縁で通い始めたのであって、予約が不要、というありがたいシステムに惹かれたほかは、これといって理由があって選んだわけではない。
これまで通っていた小さなクリニックとは違い、医師も常勤の医師が2名、その他数名の非常勤医師がローテーションを組み、常時2名以上の診察体制をとっている。
何度目かの通院の際、待合室の書籍コーナーに見覚えのある本を見つけた。
精神科の医師が書いた、いわゆるメンタル系の読み物なのだが、何年か前に僕の書籍の本棚に納められたタイトルだった。
著者は精神科の医師、山田太郎(仮名)。
山田太郎・・・山田・・ヤマダ・・。
あれ・・このの病院って・・?
そう、このクリニックの名称は“ヤマダクリニック(仮称)”。
そして院長の名前は“山田太郎(仮)”
なんだ、この本の著者ってここの院長=僕の主治医じゃないか。
へぇ・・結構有名な精神科医なんだね、なんて改めて思い知る。
そういう事実を知ると、今までのなんていうことのない診察時の精神療法(という名のおしゃべり)が、とても意味があるもののように思えてくる。
この医師にかかるようになってから、治療の方向性が少なからず変更になった。
朝がつらい。蒲団からでることができない。
という僕の訴えに、
「じゃあ、睡眠時のお薬を減らしますから、ちょっと頑張って二度寝しないように起きてみましょうよ。」
なんてことを言う。
一見、とても当たり前のことを言っているように感じるかもしれないが、これは今までの主治医の治療方針からすると180度反対のアドバイスなのである。
前の主治医は、とにかく“休養”を重視する医師だった。
うつ病の治療の基本は、十分な量の薬物療法と休養だ、というセリフを何度聞かされたことか。
その治療方針に立つ医師からのアドバイスに従えば、体が重くて動けないときは体の要求するままに休むことが必要だし、朝起きるのがつらいのも典型的な鬱の症状なのだから、無理して起きることなく、ゆっくり蒲団の中で休め、という話になる。
“頑張って”朝起きるなんていうことは、もってのほか・・なはずだった。
それが、である。
今度の主治医は、「頑張って起きろ。」という。
これにはびっくり。
というわけで、ここ数週間の僕は、毎朝がんばって起きていた。
そしてこの度、かかりつけの“ヤマダクリニック(仮称)”を受診したときに非常勤の医師から告げられた衝撃の一言が、冒頭の“桐原は実は鬱病、治ってました”発言なのである。
え~・・・。
発病して最初のクリニックを受診したのがH16の秋。
闘病を初めてかれこれ3年半。
鬱病、治ってました・・って。
心の準備ができていないので、全く実感がわかない。
だって、僕は今月に入って数えるほどしか出社できていないのだ。
週に2~3日は欠勤しているし、たまに出社できた日も午後から会社に顔を出して、18時に帰ってくるのがやっと。
なぜって、それは僕が“鬱病で体の調子が悪い”から。
・・・のはずだった。
しかし、それが治っているのだという。
では、この体の不調(と感じられていたもの)は何なのか。
なぜ僕は会社に行けないのか。
なぜ朝、蒲団から起きだすことができないのか。
なぜ休みの日は半日以上、眠り続けてしまうのか。
「それは鬱のせい、というよりは何か別の、心因性の神経症的なものじゃないかと思います。お薬飲み始めてから、随分経過してますしね。」
へぇ・・・。
というわけで、
桐原、鬱病から脱出しました!!
って、本当かなぁ。。汗。。。。。
鬱が治っている(?)とはいえ、服薬は今までどおり続けなければならないようで、むしろ就寝前の薬が増えちゃったりして、必ずしも“正常”になったわけではないらしい。
本来の主治医である院長がどういう診断をくだすかわからないが、次回の診察までとりあえず僕は、“鬱病患者”ではない。(のだろうか?)
にわかに信じがたいが、主治医に言われたとおり頑張って会社に行ってみよう。
ぬか喜びにならなきゃいいけど。
それはそうとして、今日の仕事帰りに3か月ぶりに美容室に行って髪を切ってきた。
「うっすら茶髪の鬼太郎」状態だったのだが、年甲斐もなくアイドルっぽい髪型にされてしまった・・・。
「31歳?!全然、そんな歳に見えないですよぉ!大学生かと思いました!」
・・・・・。
脱・鬱病。
脱・鬼太郎。
明日の朝目覚めたとき、僕は一体何者になっているのだろう。
すっきり目覚めて、おはよう!
って言ってみたい。