the other half 2

31歳になりました。鬱で負け組。後悔だらけの人生だけど・・。

五時間の激闘

2008-04-25 01:27:02 | Weblog
4月24日


母が、壊れた。




泣き叫び、暴れ、己の不幸を嘆き、子を守れない自分を責め、そして、自らの命を絶とうとした。



僕は一緒に涙を流し、母の境遇に心底哀れみの情を抱きながら、時がくるまで、母の感情の捌け口になる。



かれこれ五時間。



今、母は薬を飲んで床についている。

しかし眠れてはいないだろう。


毎日がそうなのだ。


もう長いこと、母は充分な睡眠をとれていない。


今の職場を去るのも時間の問題だろう。




僕たち母子は、嘆きの海を漂流する。



波にもまれ、互いに衝突しながら、互いに支えあって。




僕にとって母の存在は、肩に担がされた十字架だ。


投げ出すことはできない。


やがてそれに打ち付けられる時がくることを知りながら。

謎の症状、原因判明。

2008-04-20 00:42:49 | Weblog
今朝のblogを書いたあと、またあの症状に襲われた。

寒気、鳥肌、冷や汗、目眩…。

少し横になっていたが治まる気配はない。

ベッドの中で布団をかぶっているのに寒くて震えが止まらない。
それなのに全身汗をかいている。

やっぱりおかしい。

昼すぎまで横になっていたが、さすがにこのままではマズイと思い、シャワーを浴びるためになんとか起き出した。
しかし、歩きだそうにもフワフワして足下がおぼつかない。
目眩と軽い吐き気に寒気と震えが重なって、貧血で倒れる寸前の感じに良く似ている。

それでもなんとかバスルームに辿りつき、震えながらシャワーを浴びる。
お湯は熱いはずなのに、体にはぬるま湯のようにしか感じない。

寒い。

なんとか頭と体を洗って、身支度を整え、駅に向かって歩きだした。が、今度は目が見えない。

視界が半分くらい暗い。
頭がクラクラする。
相変わらず身体はふわついていて今にも倒れてしまいそうだ。

片道20分を倒れそうになりながら歩き通してやっと駅まで辿りついたが、電車に乗った途端その場に座りこんでしまった。
もう限界…。

涼しい車内に座り込み、一人で大量の汗をかいている。
休日の午後の上り電車は客もまばらだったが、席を譲ってくれる人はいなかった。

うぅ…吐きそう…。

拭っても拭ってもヒタヒタと滴り落ちる滝のような汗…。

途中の駅で座席があいたのでフラフラしながら腰を下ろしたが、一人で汗だくになっている僕に両隣のお姉さんとおばさんが、少し嫌な顔をした。

汗だくでごめんなさい…。
と言う間にも、吹き出した汗は頬をつたい、顎から滴となってポタポタ落ちる。

恥ずかしさを感じる余裕もなく、何度も何度もハンカチで汗を拭う。
座ってる今でも倒れてしまいそうだ。

ホームに落ちそうになりながら電車を降り、下りの階段で足下を踏み外して転がり落ちそうになるのをこらえながら、相変わらず暗い視界と、フワフワした頭で改札をくぐり抜ける。


次は地下鉄に乗り換えて…


「あれ?桐原じゃね?久しぶり!」


何?!誰?!
振り返った僕の顔を見てその知人はこう言った。

「お前…痩せた?!つ~かやつれた?顔色悪いし。なんでそんなに濡れてんの…?」


痩せてません。
この数時間でやつれたんです。多分。
濡れてるのは汗です…。

久しぶりの再会を懐かしむ余裕などなく、適当に挨拶を済ませて別れた後でついにギブアップ。

トイレの個室に入り、半ば倒れるように床に座り込んだ。床がきれいなトイレで良かった、と頭の隅でもう一人の僕がつぶやいている。
時間にして15分程度だったのだと思うが、僕にはとんでもなく長い時間に感じられた。むしろ、時間の流れが止まってしまったのかのようでさえあった。

カバンの中から取り出したミネラルウォーターを一気に飲み干す。
ややあって、落ち着いていた汗がまた吹き出してきた。
もうハンカチで拭っておさまるレベルではない。
フラフラしながら、上着を脱ぎ、湿って重くなったシャツを脱ぐ。
上半身裸でトイレの個室に座り込み、土気色の顔をして汗だくになってうなだれる男…。
こんなところを誰かに見られたら大変だ。

通報されて警察に保護され、身元を確認されて、精神科への通院歴がある、なんてことが知れたら、話はますます厄介だ。

湿った汗で冷たくなったそのシャツで全身の汗を拭った。
タオルの代わりになったそのシャツをカバンにしまい、個室から這い出て鏡に写った自分の顔はどう見ても尋常な者には見えない。

まいったなぁ…。

そこからは地下鉄をのりつぐ余裕もなく、駅前のタクシーを捕まえて病院に直行した。
無職無収入でタクシーは痛い。

「お客さん…大丈夫かい…?」

運転手さん、心配してくれてありがとう。
色んな意味でヤバいです…。



いつものクリニックのいつもの受付、いつものお姉さん。


「こんにちは~、診察券と保険証をお預かり…桐原さん?大丈夫ですか?具合悪い感じですか…?」

病院に来ているのに、具合悪いんですか?と心配されるのも変な話だが、街中のメンタルクリニックとはそんな不思議な場所なのである。


診察室に通され、待つこと五分。
普段では考えられないほどの早さで現れた主治医。


「こんにちは。調子はどうですか?」


良くないんです。とっても。

僕は主治医にここ2~3日の苦しみを打ち明けようとするのだが、口がうまくまわらない。
しどろもどろで状況を伝えた僕に主治医は意外にも簡単に診断をくだした。


「お薬きれたからですね。急に飲むのをストップすると稀にでる症状です。お薬、再開すれば元に戻りますよ。」


やっぱり。
以前のblogに書いた、「(イケナイ薬を使ったあとの)薬が抜けていく感じ」と言う表現はあながち外れてはいなかったようだ。


調剤薬局で薬を受け取り、その場で一日分の薬を一度に飲み込んだ。早く効いてこい!


20分ほど待合室で休んだあと、心なしか楽になったような気がして、目の前の地下鉄駅に降りた。

ベンチに座ること二時間あまり。


本当だ。若干つらいけど、ほぼ復活!


怖いなぁ~。怖いよ。薬って怖い。

あ~もうこんなめにあうのは嫌だ。


明日はがっつり薬を飲んで体力の回復につとめよう…。


厄介な病気。
厄介な薬。



厄介な自分…。

リアルタイム 2

2008-04-19 04:43:20 | Weblog
4月19日



午前4時30分。
目が覚めた。

まだ一時間ほどしか眠っていない。

だが、再び眠りにつけそうな気配は、もう残っていない。

眠れないことがこんなにも辛いことだとは、改めて思い知った。

昨日の謎の症状も、若干の胃のムカつきはあるが、ほぼ消えている。

なんだったのだろう。


今日は病院に行って、何よりも薬を入手しなければ…。


その前にもう一眠り…できそうにもないが。

少しでも眠れる事を祈って。

リアルタイム

2008-04-18 22:18:49 | Weblog
レキソタン効かない…。


気持ち悪いよ…。
全身に鳥肌がたって寒気がする。

なんだか変だ…。

困った。



明日までもつかな…。


気持ち悪い。
助けて。

気持ち悪い

2008-04-18 18:34:25 | Weblog
4月18日



結局昨夜は…というか今朝は朝の5時まで眠れなかった。
目覚めたのは7時。


身体のリズムがおかしい。


薬を飲みたいが在庫がない。


ふわふわして変な感じ。
昔、ちょっとヤンチャだったころに、いけない薬で遊んだあとの、薬が抜ける感じというか、徐々に正気に戻っていく感じにすごく似ている。


気持ち悪い。


さっきレキソタンを飲んでみた。
効くかな…。



ちょっとつらいかも。

眠れない…

2008-04-18 01:43:56 | Weblog
4月17日



今日は病院に行く日だったのだが、調子がすぐれず行けなかった。
というか、本当は昨日が通院日だったのだが、やはり体調がすぐれず行けなかった。

明日は休診日なので土曜日まで病院に行けない。

薬がない…。

眠れないのだが睡眠薬もない。
しかし身体は疲れている。
何もしていないのに。
今日、派遣会社の営業君から電話があった。
新しい派遣先で就業できるのが五月の連休明けになるかもしれない、との事。
それも確定的なものではないので更に伸びるかもしれないそうだ。
それは困るよ、営業君…。

どこか他に仕事探さなきゃ…。

リアルに携帯止まりそうだし(-_-;



なんだか疲れたなぁ…。


甘えてると言われそうだけど、


楽になりたい。


素直な気持ち。

桐原、業界入り。

2008-04-15 15:45:50 | Weblog
4月15日



彼から連絡がきたのは、半年ぶりのことだった。

「久しぶり。今月の*日から*日あいてる?」

彼は僕が東京勤務時代に知り合った友人で、同い年だが小さな会社の社長をしている。
以前から、

「うちの会社で働かない?半分本気で誘ってるんだけど(笑)」

なんてことを言われていたので、昨年の夏ころから仕事を一緒にさせてもらえないかと連絡をとろうとしていたのだが、メールの返事もこないし、電話をしてもつながらないまま今日に至っていた。

「ウチのアーティストがライブをやるんだけど、マネージャーをやって欲しいんだ。」

なんでも、彼の会社の音楽部門が長年育て上げてきた男性ボーカリストがアジアの某人気アーテイストの日本語カバー版を発売するとのこと。今回はその記念イベントなのだそうだ。

しかし、なぜか東京ではなく徳島で・・・?


軽い疑問を抱きつつも、どうせ暇だし飛行機や宿の手配は向こうが持ってくれるというので、なんとなく軽い気持ちで僕は徳島に飛んだ。


空港に着くと、程なく彼が車で迎えに来てくれた。
お互い顔を見るなり、

僕:「太ったんじゃない?(笑)」
彼:「太ったんちゃうん?(笑)」

いやだなぁ。30歳を超えるとみんな体型が崩れていく・・。

ふとみると助手席に小柄な男性が座っている。

彼:「紹介するわ。これ、ウチの一押しミュージシャン。××」

小柄で華奢な体。それでいて顔は骨ばっていて決して整っているとは言えない。
そして残念なことに、ミュージシャンとしての“オーラ”がまったく感じられないたたずまい。




売れねぇな・・・。




当たり障りのない世間話をしながら車を走らせ、途中で音響機材なんかのレンタル手続きをすませ、ホテルにチェックインしたのが16時くらい。さて一服・・。と思ったのもつかの間、

「これからバックバンドのメンバーと合流してリハーサルがあるから付き合って。」

17時~23時までという超夜型のスケジュール。
なんだか“業界”っぽい。

ライブは地元の小さなイベントバーで行われるそうだ。
当日はそのミュージシャン(以下A)にずっと付き添っているように、との指示だった。

・・付き添うのは別にいいけど。
付き添って何をすればいいのか?

若干の不安を抱えながら、すでにスタジオ入りしていたバックバンドの皆さんと合流し、早速リハーサルへ突入した。

ライブで披露する曲は全部で20曲程度。
そのうち、先にあげたアジア人ミュージシャンのカバー曲は2曲で、残りは日本のアーティストのカバーだった。


バンドのメンバーの印象は・・

ドラム:でかい。ジャイアンが金髪ロンゲになったみたい。
ギター:格好いい。V6の岡田君が大人になったみたい。(実は桐原と同学年だということが後日判明。しかもトークも面白いし、演奏もセンスもいい。今回であったメンバーの中で一番の好印象。)
ベース:少し年上な印象だけど、穏やかでみんなのまとめ役っぽい感じ。悪くはない。
ピアノ:無愛想なマッチ棒みたいな女。
サックス&フルート:地味な女。たぶんもうすぐ“おばさん”入り。

という感じ。
みなさんさすがプロというだけあって、リズムもテクニックもばっちりで音楽に一体感がある。
中でも僕が一番感心したのが、サックス&フルートを担当している女性。
彼女はアルトサックス、ソプラノサックス、フルートを曲によって、あるいは演奏の途中で器用に吹き分けている。

すばらしい。

ご存知の方はお分かりかと思うが同じ管楽器でもサックスとフルートでは音の出し方が根本的に違う。
詳細は省くが、唇の形、口の周りの筋肉の使い方がまったく違うのだ。
僕もサックス(テナーだけど)とフルートを一応持っているが短時間で両方を吹き分けるのは難しい。

プロってすごい。

そして肝心のボーカルは・・・。



ふつう。



さすがに腹式呼吸はできているようでお腹から声がでているようだが、声に特徴がなく、印象に残らない。
というか、カバーしているアジアのミュージシャンの曲自体の印象が薄い。
リハーサル中に何度聞いても、頭の中にひとつもフレーズが残らない。



特徴がない声に印象の薄い楽曲・・・。
そしてオーラのないボーカリスト・・。




微妙・・。





リハーサルは滞りなくすすみ、気づけば終了予定の23時が迫っていた。
そこでボーカリストA君が、僕に

「桐原さん、初めて聞かれてみて印象はどうでしたか?」

と聞いてきたので、

「いいと思うけど、ピアノの調律がくるっていてずっと和音が気持ち悪かった。」

と返すと、

「え!?そうですか??」

との反応。
実際にA君は自分自身でピアノの鍵盤をいくつかおさえ音色を確かめている。

「本当だ。ぜんぜん気づかなかった・・。」




え~・・・・。マジで・・・。



さすがにピアノを担当している女性と、となりで弾いていたベースの人は気づいていたようだが(おそらくほかのバンドメンバーも口にしないだけで気づいていたとは思うが)肝心なボーカリストA君は音のずれに気づいていなかったらしい。

僕の耳はいたって普通の耳で、絶対音感など持ち合わせてはいないが人並みに音の違いは聞き分けることができるようだ。
高校に通っていたときにブラスバンドをやっており、趣味でピアノを毎日引き続けていた(曲は尾崎豊。暗く孤独な学生だったのです。笑)ことも影響しているのだろう。

たとえば音楽の授業で、いくつかの少人数のグループに分かれてギターの合奏をしているとき、誰のギターのどの音がずれている、という程度のことは指摘できる程度の耳、である。
別にこれはそんなにたいした話ではなくて、少しでも音楽に携わったことのある人なら造作もないことのように思う。


素人の僕にわかるのに・・プロ(?)のA君、それじゃぁ、まずいよ。


そしてその日はお開きになるのかと思いきや、これからみんなでご飯を食べに行くという。

時間は0時。

僕は心の中で
「え~・・こんな時間にモノを食うの・・嫌だなぁ。」
なんて思いながらも某有名ファミリーレストランに引きずり込まれていく。
徳島まできたのにファミレス・・しかも全国チェーンだからどこで食べても同じ味。


時間も時間なので、軽く食べる程度だと思っていたが、僕のそんな予想とは無関係に皆がオーダーしていくものは、

「ハンバーグ定食1つ。」
「エビフライとステーキのセット。ライスと味噌汁つきで。」
「あ、それ私も!」
「じゃあ、エビフライのセット2つで。」
「俺はカツどん」

・・・・・・・。
深夜にこの食欲。
男性のみならず女性メンバーも。
その上、20分たらずで皆さんきれいに完食・・・。
僕は豆腐サラダを食べるだけで精一杯なのに・・。
業界の人ってすごい。

しかし驚くのはまだ早かった。

一行はファミレス帰りにコンビニにより、酒とつまみを買いだした。
ホテルに帰ってから宴会をするのだという。

まったくお酒の飲めない僕だが、一応“マネージャー”なのでしぶしぶ参加することになり、飲めないお酒を飲んで気持ち悪くなりながら、愛想笑いをふりまくこと2時間。

ベースの人の

「じゃぁ、明日もあるので今夜はこれくらいで。」

の一言でやっと開放された。


僕がベットにもぐりこめたのは明け方の4時を過ぎていたように思う。

次の日はライブ本番。
19時開場、19時半開演。
しかし、リハーサルのために13時には会場入りしなければならない。

そう。いつもテレビをとおしてみる芸能人たちの生活リズムが今この目の前で再現されている。というかそれを体験してしまっている。おもいきり夜型な生活だ。
夜中のハンバーグ定食はともかく、鬱の人間には午後から活動できる仕事なんて夢のようだなぁ、とのんきなことを考えてしまった。


そしてリハーサルがはじまり、音響設備が最悪でバンドメンバーたちの機嫌がどんどん悪くなるなか、僕はお店のスタッフとの細かい打ち合わせを任された。

会場のテーブルや椅子の配置はどうするのか、チケットは入場時に半券を切るのか1ドリンクサービスの時に切るのか、次から次へと届くお祝いの花輪はどこに飾るのか、照明のあたりが悪いのではないか、ボーカリストA君のステージ入りと、はけはどのような動線で行うのか。

そう、雑用。

だってそれしかできることないんだもん。
むしろ、事前打ち合わせが一切ないまま、

「桐原君、あとはお願い。」

と言った社長の一言でここまでこなした僕はえらいと思う。(誰も感謝してくれないので自分で褒めておく。)


そして本番を迎えるわけだが、意外にも会場は満員御礼。立ち見もでる状況になっていた。
とは言え、小さな会場だったから100名程度だったのではないかと思う。

それでも僕の心の声は
「え~?なんで?何がよくてここにきているの?」
と疑問を抱え込んでいる。

ライブ中、僕は何をするわけでもなく、ステージ脇にたち、バンドメンバーの演奏とボーカリストAの歌声を聞いていた。

何度聞いても、僕にはなんの魅力も感じないのだが、なぜか会場は盛り上がっている。

不思議な国、徳島・・・。

いや、多分、ここにきている人たちがマニアなだけなのだろう。

ドラムの爆音と奇声をあげるファンの皆さん、忙しそうに動くお店のスタッフ・・。


僕はここで何をしているのだろう。
ここは僕がいる場所ではない気がする。
おそらくそうだ。いや、絶対にそうだ。
ここは僕の居場所ではない。


頭の中でそんな思いが駆け回るなか、お客さんの一人が僕のそばにやってきて耳打ちをしてきた。

「あのね、他の店のことで悪いんだけど、60年代の曲ばかりやっているバーって他にないかしら。」

僕はこの店のスタッフではない・・。

「あらごめんなさい!フロアマネージャーかと思って・・。じゃぁ誰に聞けばいいのかしら?」

そんなこと知らない。タウンページで探せ。
そして入れ替わるようにやってきた二人目のお客さんはこう言った、

「ブルーハワイもう一杯。」

だから僕はこの店のスタッフでじゃないって。


あ~何やってんだ。俺。


全曲目が終わり、アンコール曲も4曲ほど歌ってやっと終了を迎えたライブ。
僕はCD販売の係となり、帰路に着くお客さん相手に売り込みをはじめる。

「こちらでCDを販売しておりま~す!ぜひどうぞ~!今なら本人のサインつきでーす。」


何やってんだ。俺。



その後会場の後片付けや関係者へのお礼周りを行い、すべてが終わったのは0時前だった。

そう、そして予想どおり彼らは「打ち上げ」に突入するのである。
さすがにその頃には、僕の精神も肉体も疲弊しており、一刻も早く一人になりたかったので、「調子が悪い」なんて嘘をついて一人ホテルに帰り、シャワーを浴びてやっと一息ついた。


疲れたなぁ・・。


髪の毛を乾かしながら、もらったCDを何気なく見ていると、ジャケットのスタッフ欄に見覚えのある名前が・・


「マネージャー:桐原亮司」


え~・・・。
なんで今日はじめて会ったのにCDに名前がはいってるんだよ・・。


結局彼らの打ち上げは朝まで続き、ボーカリストA君も社長もグダグダに酔いつぶれ、翌日の業務に大きな支障をきたした。

本当は、「これからもマネージャーよろしく。」とのたまう社長やA君と今後のことについて話をしたかったのだが、そんな余裕はないようだ。

なんとなくあやふやなまま、徳島駅まで見送られた僕は、帰りの便の都合で高速バスに乗って神戸空港へ。

ところが「チケットの清算に使って」と渡された社長のクレジットカードが使えないというトラブルが発生し、搭乗手続きの締め切りが刻一刻と迫る中、JALのお姉さんと僕は二人でパニック状態に陥った。

結局、仕方がないので僕が自腹で二万円を払い(株主優待券を使ったので安かったのです。)なんとか予定していた便に乗り込むという間抜けっぷり。


帰りの飛行機の中で、
「やっぱり自分には向いていないなぁ・・。なんで徳島まで行ってこんなに疲れてるんだろう。」
なんて考えながら、帰り際に社長から「今回のバイト代」として渡された封筒をあけてみる。


そこには一万円札が一枚、申し訳なさそうに入っていた。


知り合いだし、そんなに大きな会社でもないので最初からバイト代はあてにしていなかったし、自分がお金を出さないですむならそれでいいや、と思っていたのでその額に不満は感じなかったが、自分が帰りのチケット代を支払っていることにふと気づいた。

一万円もらっても二万円自腹を切っているので、結局一万円の損である。




なんか、本当に、何やってるんだろう。



なんとも言えない思いのまま居候中の家にたどり着いたのは21時くらい。
リビングのドアをあけると、






母が電話をしながら泣いていた・・・・。





あ~・・・いつもの現実・・・。もう嫌。







僕の人生、どこかが間違ってる。絶対に。













しんどい

2008-04-09 21:44:17 | Weblog
4月9日



追加の睡眠薬と安定剤を飲んで、やっと眠りにつけたのは午前8時過ぎだった。


母が金切り声をあげている。
ドンドンと足音をたてるように歩いてきて、僕が居候している、物置と化した部屋のドアを遠慮なく開け放ってこう言った。

「あんた、また仕事いかないつもり?!まったく×△○□…」

仕事の件は既に話してある。
すくなくとも今回の欠勤のお陰で参加できる研修カリキュラムが変わっており、その新しいカリキュラムに入れるかどうかも派遣会社の担当者と調整中である。

僕は枕に顔を沈めたまま、母が部屋をでていくのを待つ。
ひたすら黙って耐える。
睡眠不足の自分にヒステリックな母と闘う力はなかった。

母はいつもぶしつけである。
何度言っても部屋のドアをノック無しにあける。

一度そのことについて抗議したことがあったが、その時の母の言い分はこうだった。

「ここは私の家だよ?自分の家の部屋をあけるのにとやかく言われる筋合いはないわ。あんたは家賃払ってるわけじゃないでしょ?頼んでこの家にいてもらってるわけじゃないんだから、不満があるなら今すぐ出ていきな。」

それ以来、母とノックのことで議論するのを諦めた。


母は部屋のドアを開け放ったままリビングに戻っていった。
それでもまだごちゃごちゃわめいてる。

「深夜まで起きているのが悪い」
「働く気がないんだ」「怠け癖がついている」
「まったく情けない」

夜更かしをしているのではなく、眠れないのだ。
夕方以降になって動き出すのも鬱病特有の日内変動で…。

はぁ、もうやめた。何度言っても理解してもらえないなら言うだけ無駄である。

母はまだ何か言いたそうだったが、最後は

「私の育てかたが悪かったんだ…」

と涙声の捨て台詞を残して職場に向かった。

なんでもいいから、寝かせてくれ…。




起床したのは16時過ぎ。
少し外出をして今、帰りの電車の中でこのblogを書いている。


明日は朝一で飛行機にのり、徳島までいかなければならないのだ。
早めに寝ておかないと…。


徳島で何が起きるかは後日のお楽しみと言うことで。


はぁ…しんどい。

そして今日も

2008-04-08 19:59:07 | Weblog
4月8日



今日も会社を休みました。
研修期間中ですが、さすがに三日も休むと派遣先からクレームがくるわけで・・・。


担当営業さん、ごめんなさい。


なにもかもがね、もう、いやなんです。
相変わらず母は(も)おかしいし。


どうなっちゃうんだろ。





消えてしまいたい

2008-04-07 23:00:09 | Weblog
4月7日


今日、会社を休んだ。
金曜日も休んだ。


久しぶりに鬱だ。
もうなにもかもが嫌だ。
消えて無くなってしまいたい。

ベッドの中で目を閉じたまま、いっそこのまま死んでしまえばいいのにと思う。


一昨日の深夜、寝ているはずの母が絶叫して起き出してきた。

今朝は日も明けぬうちから声をあげて泣いていた。

そして今、彼女は留守電に残された一本の知らぬ番号からの着信にひどく怯え、あちこちに電話をかけている。

狂ってる。

みんな狂ってる。



もう、嫌だ。