戯言備忘記録~A target of a licensed tax accountant~

日々思うことを気ままに書いてます。

日本テレビ放送網㈱(日テレ)、監理ポスト割当!

2004-11-06 07:05:39 | 仕事
些細なこと?なんですが、日本テレビ監理ポストに入ってしまいましたよ~。
これは上場廃止になるかも知れないってことですよ。西武と同じ状況です(@-@)。

ここでも渡辺恒雄氏が出てきました(笑)。
日本テレビの有価証券報告書の記載において、
読売新聞が保有する株式は持ち株比率にすると全体の8.5%
渡辺恒雄氏が保有する株式は持ち株比率にすると全体の6.35%
他のグループ会社が保有する分は2%程度で
グループ全体で持ち株比率は17%近くあるのを、
今までは個別で表示していたんですね。それを読売が約17%持ってますって表示に変更したんですね~。
これを東証側は「虚偽記載」の恐れがあるって考えたようです。

「税務当局や財務局には渡辺会長の持ち株は読売の実質持ち株だと説明し、
了承を得ていた。意図的に投資家の判断を誤らせようとした証券取引法上の『虚偽記載』ではない」
読売新聞東京本社広報部の話
「日テレとの親密性のシンボルとしての形式的な名義表示で、慣行が引き継がれてきた。
実態は税務当局に報告し了承を得ている。今回は金融監督当局に相談して手続きした。
大量保有報告書と有価証券報告書との不一致を訂正したもので、
虚偽記載罪などには当たらないと考える」

ってところが興味深いですね。中小企業ならこういう論理は何の問題なく、まかり通ると思います。
中小企業では社長名義の車、有価証券、ゴルフ場会員権、定期預金、等々を会社のモノとして、
取り扱うことは珍しくないです。税務当局は形式ではなく実質で判断するからですね。
今回の件でも「配当は渡辺氏ではなく読売新聞が受け取っていた」というところで、
税務当局も名義貸しだと判断したんでしょうね~。
読売の所得が増えた方が納税額増えるから文句言わなかったんだと思います(笑)。

読売新聞によると、昭和四十六年から、保有する日テレ株の一部を社長、会長名義にしてきた。
平成二年に5%以上の株主に大量保有報告書の提出が義務付けられて以降、
同報告書では社長・会長名義分を「保有者・読売新聞社」と記載してきたという。

ということは、日テレ側が公表している数字と、読売側が公表している数字が違っていた
ってことになりますよね~。
日テレ側では、読売、ナベツネは別物で記載していて、
読売側では読売+ナベツネ=読売で記載していたってことになると思います。

上場廃止になるとは考えにくいですが、これは月曜日が大変でしょうね。
混乱を避けるためとはいえ、なんで週末に発表するかな~??
担当者休みなしですね(笑)。