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ヘラオオバコは、オオバコ科オオバコ属の仲間で、別名は「イギリスオオバコ」。江戸時代から明治初期にヨーロッパから渡来した帰化植物です。オオバコと同じように生命力があって、道ばた・荒地などどのような環境でも育ち、全国に分布しています。葉は細長いヘラのような形をしていて、呼び名もそれから来たとのこと。細長い茎のてっぺんの、ややずんぐりした穂の部分は、全部が花です。
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花は雄しべの白い花粉袋が穂から飛び出すような形で開花し、その輪が下から上へと、数日かけて咲きあがります(「季節の野草・山草図鑑」日本文芸社)。
途中まで咲きあがった穂が風の中で揺れている様子は、後ろの生え際だけを残して頂上が禿げ上ったとんがり頭の小父さんが、ふらふら歩いているのを見るようで、何となくユーモラスです。
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去年までは「猫額苑の…」と銘打ったカテゴリで、字義通りにネコの額のような庭先の草木などを写してはブログの種にしてきましが、そろそろその種も尽きましたし、「外歩きのほうが体に良いわよ…」というカミさんのプレッシャーも日増に強くなってきましたので、先ず「平成草木図説」という別のカテゴリを仕立てて「猫額苑」の呪縛を解き、被写体を野の花に切り替えて、多摩川土手を彷徨し始めたような次第です。そして図らずも今日、Scorpionさんとの(運命の?)出会いが生まれた訳ですが、これからもどうぞよろしくお願いしいたます。