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欠陥機オスプレイ

2024年05月30日 22時21分32秒 | 一言
「法外に危険」 直ちに撤去せよ
 「ウィドー・メーカー(夫を亡くす妻を製造する機械)」とやゆされ、世界で米軍と自衛隊だけが運用している垂直離着陸機オスプレイの欠陥ぶりを示す出来事が続いています。

■犠牲者の妻が提訴
 米カリフォルニア州で2022年6月に米海兵隊のオスプレイが墜落した事故をめぐり、死亡した乗組員5人のうち4人の妻や両親が今月23日、機体の欠陥と危険性を訴え、設計・製造企業に損害賠償を求める裁判を起こしました。

 この事故は、オスプレイのプロペラ(回転翼)とエンジンをつなぐクラッチが一時的に外れ、再びつながる際に衝撃が発生する現象(ハード・クラッチ・エンゲージメント=HCE)が原因とされます。HCEの発生で左右のプロペラにそれぞれ付いているエンジンのうちの一つが故障するなどして推力を失い、機体が制御不能になって墜落しました。海兵隊は、乗組員の操縦や整備に問題はなく、天候など外的要因の影響もなかったとしています。

 原告の遺族が訴えたのは、製造元のベル・テキストロン、ボーイング、ロールスロイスなどです。カリフォルニア州の連邦地裁に提出した訴状で、オスプレイが政府の安全基準を満たしておらず、「欠陥があり、法外に危険」だと主張し、垂直飛行や水平飛行、飛行の切り替えのいずれの飛び方も「安全ではない」と指摘しています。

 さらに原告は、被告の企業が、政府や軍に対し、オスプレイの機体やエンジン、その他のシステムの安全性について虚偽の情報を提供したとして、“欠陥隠し”を追及しています。

 米軍は、HCEの発生を予防するため、一定の飛行時間を超えたクラッチ関連部品の交換を進めているとされます。しかし、HCEの根本原因は分かっておらず、発生の危険がなくなったわけではありません。

■飛行を大幅に制限
 23年11月には、米空軍のオスプレイが鹿児島県屋久島沖に墜落し8人の乗組員が死亡しています。この事故を受けて米軍が実施した飛行停止措置は3月に解除されたものの、飛行は緊急着陸などの対応が可能な飛行場に30分以内で着ける範囲に制限されていると報じられています。

 この事故は、全てのオスプレイに共通して使われている「特定の部品の不具合」が原因とされています。HCEは発生していないとするものの、具体的な部品名や、なぜ不具合が起こり、どのように墜落につながったのかなど、肝心な点は全く明らかにされないまま、飛行が再開されました。

 ところが、米国や沖縄のメディアの報道で、再開後の飛行が大幅に制限されていることが分かりました。制限は沖縄でのオスプレイの運用にも適用されているといいます(沖縄タイムス18日付)。

 防衛省は、異常探知システムによる点検や整備の頻度を増やすことなどで「特定の部品の不具合」による事故を予防できるとしていましたが、依然、安全面での懸念が払拭されていない可能性を示しています。

 自治体や住民に何の説明もしないまま、危険な欠陥機を飛ばし続けることは許されません。直ちに撤去すべきです。


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