サクリファイスといえば自転車ではアシストのこと。自転車レースを知ってる人はわかるかと思いますが、自転車レースは個人競技でチーム競技。リーダーを勝利させるためにアシストは、風除けになったり、水を運んだり。チームリーダとはいえ他人を勝利させるために自分を犠牲にするというのは、直感的にはいやなこと、しかし、主人公はむしろアシストに徹しているほうがいいという人で、その姿勢が逆に評価され、チャンスが訪れるのです。この本、自転車乗りにも楽しめます。作者が自転車乗りに取材したのでしょう。表現に気になるところもありますが、「加速するときにアウターにいれて」とか、いい感じで使われています。 サクリファイス