斜張橋
2013-02-13 | 海
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明石大橋や鳴門大橋などと違って、著名な橋ではありません。
阪神高速道路の湾岸線の神戸-大阪間を走っていると、一際目立つ橋があります。
深江浜町と魚崎浜町に架かる“東神戸大橋”です。
![](/user_image/7e/9d/557fb85242237faf1a4233c29d3fc5da.jpg)
この橋は、二本の橋脚の上の塔から斜めに張ったケーブルを直接橋桁に繋いで支える構造で、「斜張橋」という形式の橋です。
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![](/thumbnail/33/93/3735eb711a5dd85ddd5819e99afb2992_s.jpg)
見た目は「吊り橋」に似ていますが、土木的には別種とされます。
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![](/thumbnail/69/cd/5813fb527a982d76ad4893a8a114ed97_s.jpg)
全体像はこんな感じですが、ここで少々“橋”の説明を。
まず、「斜張橋」と「吊り橋」のマンガです。
![](/user_image/4c/a2/7ee1e7ac93c839e9a722fbea79853007.jpg)
どちらの橋もケーブルの“張力”を利用した“吊り構造”です。
まず「吊り橋」は、塔の間と橋の両端を繋ぐメインケーブルからハンガーロープが垂直に橋桁に垂下しているため、橋桁には垂直方向の“張力”しか作用しません。
ただし、両端でメインケーブルを強固に繋ぎとめるために、アンカーブロックという重しが必要となります。
一方「斜張橋」は、塔と橋桁を斜めに直結しているため、橋桁にかかる力としては、垂直方向の“張力”と水平(橋軸)方向の“圧縮力”が作用します。さらに塔の左右で塔と橋桁に作用する力を釣り合わせているため、アンカーブロック等を必要としません。
つまり両橋は、同じようにケーブルの“張力”を利用していますが、力学的にはかなり視点が異なり、設計・施工等の考え方もかなり違ったものとなるため、土木的には別種として扱っています。
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![](/thumbnail/3b/28/e3eee29f372fe049a4a3f47b3f72e3bf_s.jpg)
六甲山系を背景にした橋の全景です。
“自然の恵み”ではありませんが、こうやって眺めると、人間の英知を感じさせるすごい構造物です。
< 神戸港 >
阪神高速道路の湾岸線の神戸-大阪間を走っていると、一際目立つ橋があります。
深江浜町と魚崎浜町に架かる“東神戸大橋”です。
![](/user_image/7e/9d/557fb85242237faf1a4233c29d3fc5da.jpg)
この橋は、二本の橋脚の上の塔から斜めに張ったケーブルを直接橋桁に繋いで支える構造で、「斜張橋」という形式の橋です。
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見た目は「吊り橋」に似ていますが、土木的には別種とされます。
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全体像はこんな感じですが、ここで少々“橋”の説明を。
まず、「斜張橋」と「吊り橋」のマンガです。
![](/user_image/4c/a2/7ee1e7ac93c839e9a722fbea79853007.jpg)
どちらの橋もケーブルの“張力”を利用した“吊り構造”です。
まず「吊り橋」は、塔の間と橋の両端を繋ぐメインケーブルからハンガーロープが垂直に橋桁に垂下しているため、橋桁には垂直方向の“張力”しか作用しません。
ただし、両端でメインケーブルを強固に繋ぎとめるために、アンカーブロックという重しが必要となります。
一方「斜張橋」は、塔と橋桁を斜めに直結しているため、橋桁にかかる力としては、垂直方向の“張力”と水平(橋軸)方向の“圧縮力”が作用します。さらに塔の左右で塔と橋桁に作用する力を釣り合わせているため、アンカーブロック等を必要としません。
つまり両橋は、同じようにケーブルの“張力”を利用していますが、力学的にはかなり視点が異なり、設計・施工等の考え方もかなり違ったものとなるため、土木的には別種として扱っています。
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六甲山系を背景にした橋の全景です。
“自然の恵み”ではありませんが、こうやって眺めると、人間の英知を感じさせるすごい構造物です。
< 神戸港 >
近代建築・兼題建築はすべてそうなんですが、
橋梁のように構造が見えるものは一層美しさが際だちます。
力学、言い換えれば自然の摂理にかなったものは、やはり美しさがありますね。
人工のものといえども、「う~ん!」とうなってしまいます。