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『天・地・水・命』 ~自然の恵み~

 「 天を仰ぎつ 地に伏しつ 水に語りて 命覚ゆる 」 仙人

保津川

2009-02-09 | 河川・湖沼

 保津川の風景です。
 河原に何やら並んでいますが...
 アップにすると、

 

 工場の屋根のような形ですが...

 同じモノが向きを変えて置いてありました。

 

 そうです、“舟”です。
 ご存知『保津川下り』の“舟”が陸揚げされているところです。
 やはり川の細長い形の“舟”は“船”ではなく“舟”ですね!
 
 ずいぶん前に乗りにきたことがありますが、運悪く増水のために「欠航」となり。結局乗れずじまいでした...

 機会があれば、『トロッコ列車』と合わせて体験してみたいです。

  保津川

豊かな場

2009-02-04 | 河川・湖沼

 揖保川の河口付近の「干潟」です。
 「干潟」と言えば、生物の豊かな生息場の代名詞としても扱われ、多種多様な生物を育む場所でもあります。
 『谷津干潟』(千葉県)、『藤前干潟』(愛知県)は“ラムサール条約”(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)の指定も受けています。
 近年、河川にダムや堰が造られた事の影響で下流域まで土砂の供給が無くなり、貴重な河口干潟が消失して行っています。
 「干潟」は特に生態系の底辺を占める生物を育む場所であるため、「干潟」が消失すると生態系の上位の種にも大きな影響が出るわけです。

 そんな干潟で見つけました。

 

 『タヌキ』の足跡だと思われます。
 イヌやネコも似た感じですが。爪の跡は付きません。
 カニを探しに来たのでしょうか?

 お次はこんなのも見つけました。

 

 さて何でしょうか?
 三本の指の間に膜の跡のようなものが...
 そうです、“水かき”です。
 多分カモの仲間の足跡だと思います。
 水鳥にとっては格好の休憩場です。
 モチロン『アオサ』などの海藻もエサになります。

 こんな豊かな干潟を残して行きたいものです。

  揖保川

わんど

2009-02-02 | 河川・湖沼
朝日を水面に映している無風、朝凪の『わんど』です。
『わんど』とは川の岸部に入り込んだ、海で言うところの『湾』のような地形の水域のことを言います。
流れがほとんど有りませんが、河川では魚達の避難場所や稚魚の生育場所ともなる貴重な場所です。淀川の『わんど』なぞは有名です。

追加画像

夜の川

2009-01-30 | 河川・湖沼
 
 「夜の川」に行った事がありますか?
 “蛍狩り”やキャンプなんかで行った事があるという方もおられるでしょうが、泳いだり、しかもライトを持って潜水した方は少ないのでは...
 さらに「冬の夜の川」に!
 残念ながら...というか幸いな事に今回は潜ってはいませんが...
 しかし、同行者はしっかり潜って希少な夜行性の魚を探しましたが...
 残念ながら見つかりませんでした...
 確かに時期が悪過ぎます。
 多分石と石の間の奥の方でじっとしていると思います。

 

 上流の方で水はあくまでも清く、モチロン切れるように冷たいです。

 

 堰の下もこんな感じで川底の転石がきれいに見えています。
 目的の魚が見つけやすい時期であったら迷わずに潜っていましたが...
 さすがに今回はめげました。

  とある川

川?道路?

2009-01-29 | 河川・湖沼
 こんな川は生き物にとってどうでしょう?

 水の流れていない場所は“河川敷”と言うよりもう“道路”以外の何物でもありません。
 河川工事は概ね「非灌漑期」と呼ばれる、田畑などに水を利用しない冬場の「渇水期」に行われます。
 つまり多少“濁り”が発生しても、用水に影響が無いし、淡水魚類の産卵等にも関わらないというのが主な理由ですが...
 しかし、トビケラやカワゲラ、カゲロウなどの魚類のエサともなる水生昆虫はこの冬場に多くの種が発生します。
 また、冬場の濁りで川床の礫が泥を被ると、春以降の「付着藻類(石の表面に生える藻)」の発生に非常に悪い影響を与えます。
 もちろん「付着藻類」も魚類等の重要なエサです。

 画像は下流を見たところですが、上流は

 

 こんな感じで、やはり“河川敷”ではなく“道路”です。
 しかも上流でも下流でも流れを横断してまで“道路”が走っています。
 工事が終わった時、ちゃんと以前のような状態に復旧してくれるのでしょうか?
 でも、重機やトラックで踏み固められた河川敷は...
 決して河原の植生や水生植物その他の生き物には優しくないと思います。

  とある川

原点

2009-01-24 | 河川・湖沼
 久々に感動しました。
 初心にかえれたと言うか、子供たちに教えられました。
 普段は「環境学習」や「野外活動」の場などで子供たちや団体等に自然のことを助言したり、色々と指導を行ったり、また業務として色々な環境の事を考えていますが、『環境保全』の原点を思い起こさせてくれました。

 本日、京都府亀岡市の『ガレリアかめおか』で開催された『子どもの水辺保全フォーラム全国大会』に参加してきました。

 

 関係各所の有識者の講演の後、色んな地域の子どもたちの主に河川や農地を中心とした「環境保全」や「自然体験活動」の紹介が“子どもたちの口から”行われました。
 その子どもたちの口から出る、“心から自然を大切にしたい!“という純真な思いを聞くにつけ、いつも自分がその事を心に誓いながら、ついつい仕事であるがゆえに「金銭」や「工程」、「人員」などなど考え過ぎ、“本質”である“自然であれ!”をついつい画一的なものにしていないか?を考えさせられました。

 

 

 「おじさん、やるべきことは“簡単”だよ!」
 「深く考えすぎなんじゃないの?」
 「“熱い気持ち”無くしてるんじゃないの?」

 素晴らしき子どもたちの発表を聞きながら感動すると共にグサグサ心に突き刺さってきました。

 ウン十年前、田舎ではありますが、家の前の川で泳いだり、魚を採ったり、秘密基地を作ったりしながら365日を過ごしていました。その頃は環境汚染などは考えたことも無く、喉が渇いたら川の水さえゴクゴク飲んでいました。
 二分のウン十年前、環境汚染真っ只中で、川は全く子どもが寄り付かず、遊び場としての価値を全く無くし、ただの水路となっていました。
 そして今、子供たちは川を昔に戻す事を自分たちの手で行い、綺麗になりつつある川をさらに身近なものにしようとしている...

 自分の幼少から大人になりそして今に至る人生(時の流れ)をしみじみと考える機会を思わず与えてもらったという意味で、本当に良かった!

 川や水辺やその他の自然が“特別なもの”である必要は全く無いのです。
 川が“普通に”流れ、水辺に“普通に”近付くことが出来、自然を“普通に”感じれれば!
 その原点を今更ながらに認識できた一日でした...
 

  ガレリアかめおか

知明湖

2008-12-19 | 河川・湖沼
 本日も仕事で外に出ていました。
 伊勢、名古屋、徳島などと遠方ではなく近場です。
 ただ、生き物相手の現場だと気が楽ですが、人間相手の打合せや会議、委員会などは資料の準備から報告、協議などなど...気が疲れます...
 今日は川西にある『一庫ダム』に行きました。
 貯水池は『知明湖(ちみょうこ)』という呼び名です。
 その呼び名の元となったのは、

 

 奥の方にそびえる山『知明山(ちみょうやま)』です。
 これから名前を取ったのですが、この山にもいわれがありまして、以前この山は 「銀」や「銅」を産出する鉱山で、その事から『奇妙山(きみょうやま)』と呼ばれていたようです。
 それがなまってか、「奇妙」という名はまさに奇妙なので「知明」という言葉に変えたという説があるようです。

 

 ダム湖畔の展望台は、洋画家の手によるアートで飾られていました。
 なんか大阪なら心斎橋、東京なら渋谷を思い起こさせるようなアートでした。

 in 知明湖

東へ西へ

2008-12-18 | 河川・湖沼
 「師走」のあわただしい中、「師」でもないのに東へ西へ走り回っています。
 今日は徳島へ来ました。
 冬枯れの四国三郎『吉野川』です。

 時間調整のため『吉野川』の下流で生き物(ブログネタ)探しをしている時に水の中にゴロンと転がっている物を見つけました。

 

 

 根っこが綺麗に残っていますので、人力で伐られたり抜かれたりしたものではないと思います。
 山に生えていたものが土砂崩れか何かで押し流されてはるばる河口近くまでやってきたのか、河川敷や河岸段丘上に生えていたものが出水で地盤ごと崩れて流されたのか...

 自然の底知れぬ力を垣間見たような気がします。
 しかし、自然の力で運ばれたものは、朽ちてバクテリアなどの微生物が分解する事によって栄養分となり水域を豊かにしたり、水底で色々な生き物の隠れ家となったり...
 無駄な命はありません。

 in 吉野川

穴あきダム

2008-10-31 | 河川・湖沼
『ダム』は治水、利水(用水、発電等)の目的を持ち、通常川をせき止め水を貯水しています。
画像の『ダム』は普通のダムのように立派な堤体を持っていますが、左下から水が流れているの分かるでしょうか?
この『ダム』は通常は貯水をしていません。
大量の降雨により大規模な出水があり、下流域に被害が出る可能性があるときに堤体に開いた穴に栓をして貯水するのです。
つまり出水時以外は普通の川の状態にあるという訳なのです。
この『ダム』に関しても様々な論議はありますが、一応環境のことを考えた施設です。

追加画像


in 熊野

熊野

2008-10-30 | 河川・湖沼
熊野地方の紀伊勝浦に来ています。
急峻な紀伊山地から流れくる川はあくまでも水清く、爽快な気分この上ありません。
色々な魚にも出会いました。
ただじっくり楽しむには水温も気温もかなり下がってきました。

追加画像

河口干潟

2008-09-11 | 河川・湖沼
揖保川の河口の干潟です。
『干潟』と言えば海の生き物のゆりかごとも言われ、豊かに生き物を育む場所です。
揖保川の河口干潟もカニや貝類、魚などたくさんの生き物達が見られました。
ちなみに新世代の化石で産出する貝類の仲間もたくさん生息しています。
思わず今と昔がごっちゃになり一人笑ってしまいました。

発祥の地

2008-09-10 | 河川・湖沼
鮎の友釣りの発祥の川です。
兵庫県はもとより近畿圏でもかなり清らかな流れを残す川です。
近畿一円から鮎を狙う太公望達がこの川に集まります。
今日も平日ながら多くの釣り人が竿を出していました。

賽の河原

2008-09-09 | 河川・湖沼
昨晩は川の近くの温泉に宿泊し、ゆっくり月見湯を楽しみました。 今日もその川で調査を行いました。 兵庫県内ではかなり大きい川の一つです。
河原もこんな感じで雄大です。

今夜は数十キロメートル西に行った鮎で有名な川の近くの温泉に泊まります。
そうめんで有名な辺りです。
明日は上流から調べながら下ります。

名残り

2008-08-31 | 河川・湖沼
 「一日曇り」の予報と打って変わって朝から青空が覗いていましたので、去り行く夏を惜しんで『野洲川』に川遊びに行ってきました。
 いつもの秘蔵ポイント「プライベート・リバーサイド」です。
 ただいつもの場所には先客が居ましたので、支流に入りさらに上流へ!
 なかなかの場所を見つけました。

 若干の濁りがありましたが、それでもかなり綺麗でした。

 

 浅瀬では全く濁りも気にならず、ヨシノボリ類やカワムツに出会えました。

 

 渓流部なのでかなり水も冷たいですが、気持ちいいことこの上なく、川を独占してミンミンゼミやヒグラシの声を聞きながら、森林浴も兼ねてのリフレッシュタイムでした。

 in 野洲川

匹見峡

2008-08-11 | 河川・湖沼
中国自動車道戸河内ICを降りて一路北に向かい、広島県から西中国山地をまたいで島根県側に抜けました。
途中『八幡高原』あたりは標高800mオーバー、「環境に優しく、CO2削減」を心掛け、ノーエアコン・ウィンドウオープンでの走行です!
十分涼しかっただけですが...(笑)
高原の風は本当に心地よかったです。
これが仕事ではなくバカンスだったらもっと楽しめるのに...

今回も淡水魚の保全がらみです。
清流の水はあくまでも爽やかに身も心も澄ませてくれます