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『天・地・水・命』 ~自然の恵み~

 「 天を仰ぎつ 地に伏しつ 水に語りて 命覚ゆる 」 仙人

持子

2005-08-10 | 淡 水 魚
<モツゴ Pseudorasbora parva
コイ科の小型の魚で、食性はユスリカの幼虫などの底生動物や付着藻類などを摂食する雑食性です。泥底の流れの緩やかな場所に生息しています。
分布が広く様々な地方名で呼ばれていますが、滋賀県では「イシモロコ」が一般的です。関東では、口が小さいことから「クチボソ」と呼ばれますが、関西ではクチボソはムギツクを指す地域があります。しかし、受け口ですよね~。
産卵は、石や杭など特定の場所に雄が縄張りを張り、表面を清掃し、雌を呼び寄せて行われますが、産卵後、卵が孵化するまで雄が守ります。健気だね~!ご苦労様~お父さん!
※一眼レフ50mmマクロ

高鮠

2005-08-09 | 淡 水 魚
<タカハヤ Phoxinus oxycephalus jouyi
渓流に棲むコイ科アブラハヤ属の魚。近縁種にアブラハヤがいるが、体色や斑点、体高と尾柄高(尾の付け根の幅)の比率で区別される。タカハヤの方が寸胴である。また、同一河川に2種が生息する場合、タカハヤの方が上流に生息する。いわゆる棲み分けをしている。
タカハヤの棲む『渓流』は「木洩れ日環境」と言われるように、岸辺から木々が水面を覆う。そのため水底には画像のように落ち葉や木の枝が敷き詰められているが、これが分解され(→デトリタス)微生物の餌となり命を育む元となる。また下流に栄養分を供給する。
『山(森)が海の魚を育てる』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?今書いた事がその理由なのです。だから、ダムや色んな堰なんかが出来たら、森の恵みが下流域や海にもたらされない事になるんです。
※一眼レフ50mmマクロ


ヒレキレヒ

2005-08-08 | 淡 水 魚
<カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
愛の季節でヒレが色づいたカワヨシノボリ。
水の中でボーッと見とれてました。
こんな季節だから気も高ぶっていてこんな争いも起こるのでしょう。野生の生き物は自分のDNAを残すことに命を掛けていますから!
もうちょっと背ビレをピンっと立てていてくれたらもっときれいなんだけど...
※デジカメS-マクロ

おら~!やったんぞ~!

2005-08-07 | 淡 水 魚
<カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
とうとうやりました
念願の『ヨシノボリのファイト画像』
水中写真を始めた頃から、ずーっと、ずーっと、ホントにずーっと一番撮りたかったシーンです。
やっぱり写真は静止画像だから、撮ってしまったら一枚の絵画と同じです。しかし、動きのある写真が撮りたくて、撮りたくて...
ただ絵画でも凄い迫力のある動きのある題材をキャンバスに描いたら、絵画でありながら動きがありますよね。(当たり前だけど)
写真でも、スポーツの写真とかシャッタースピードとかを駆使して動きのある写真は撮れるでしょうが、水中写真好きとしては、何としてでも水中で動きのある写真が撮りたかったのです。
めったに遭遇できない、この『縄張り争いの瞬間』をずーっと待ち望んでいました。生憎デジカメしか持ってなかったので、何枚か撮った後、一旦カメラを置いてある場所に戻って、一眼レフを撮ってきた時には...既に遅し!闘いは終わり、絶好の場所には一匹が納まってました。多分この場所でメスを待つのでしょう!
「オイラの縄張りいいだろう?」と誘うのでしょう!

家に帰って画像チェックした時に本当に震えてしまいました。図鑑でしか見たこと無かったのに!(多分図鑑の写真は水槽でしょう、俺のは自然の河川だもんね)
何せ舞い上がってます。

ただ左のヤツにピントが合ってません。両方に合わせようと思うと、2尾の真横から撮るしかありませんが、めったに会えないシーンで、そんな余裕はありませんでしたね。彼らも真剣勝負で、こちらの思い通りにはいきませんよ。

今後また、色んな魚の表情や場面を追い求めて、頑張ります!
この画像を撮って、今更ながらにまたドンドンはまって行きそうな予感
※デジカメ・ノーマルモード 

彩色カネヒラ

2005-08-02 | 淡 水 魚
<カネヒラ Acheilognathus rhombeus
見事に婚姻色が出たカネヒラ。
ただし、画像は見事にピンボケ...
いっときもじっとしていませんから~!う~ん...クヤシイ~!
いつかは、いつかは完璧なカネヒラを撮るぞ~!
そう言えば、婚姻色の出たタナゴ類の完璧な画像は無いなぁ...しかもきれいにヒレを立てていなくちゃねぇ~!
いかん!しばらくはタナゴ一本に絞ろうか!でも、タナゴが居るところで、水が澄んでいるところはなかなか無いのよね~!
※一眼レフ50mmマクロ

カネヒラ

2005-08-01 | 淡 水 魚
<カネヒラ Acheilognathus rhombeus
タナゴの仲間では大型で、12,3cmになることもある。
産卵期の婚姻色は見事で、体全体が虹色(いろんな色)に彩られ、鰭が白濁したピンク色に染まる。何ともいえない美しさである。
以前からカネヒラの婚姻色がでた固体を狙っているが、なかなか撮れない。薄暗い水草の陰などを好み、動きがやたらに早いため、巡り合ってもかなり撮影は困難である。産卵期は他のタナゴ類より遅く、夏から秋にかけてである。今年の秋は是非とも婚姻色のバッチリ出た画像をゲットしたい!
※一眼レフ50mmマクロ

ヤリタナゴカップル

2005-07-31 | 淡 水 魚
<ヤリタナゴ Tanakia lanceolata
上が♀で下が♂。魚の世界も女性上位なのか?
♂に若干婚姻色が出ていますが、もっともっと美しい色になります。
でもこの辺りを探しましたが、二人(尾)の産卵床となるイシガイ科の二枚貝は見つかりませんでした。産卵場所が無くなると、彼ら自体の種の存続も難しくなります、イシガイ科の存続には稚貝の着生先となるヨシノボリ類も居ないとダメですが、ヨシノボリ類はまだ結構居ますので、やはり水質や底質の悪化が原因か?
何とか保全してこの愛らしいタナゴたちにはずーっと生き残ってもらいたいものです。
※一眼レフ50mmマクロ

ヤリタナゴ&シマドジョウ

2005-07-30 | 淡 水 魚
<ヤリタナゴ Tanakia lanceolata & シマドジョウ Cobitis biwae

相変わらず毎日暑いですが、夏は川の流れの緩い場所や停滞している場所は、水温が上がって魚も参っているでしょう。潜りに川に入っても、ちょっとぬるいお風呂みたいな感じで、あまり気持ちよくない場合があります。
でも時々、身を切るような冷たい場所に出会うことがあり、そんな場所は水も澄んでいて、水草も青々とし、魚もたくさん集まっています。いわゆる湧き水が出ている場所です。川底のさらに下を通ってきた水(伏流水)が出てきているのですね。
渓流は大体年中冷たく清涼な水が流れていますが、川の中流でこんな場所に出会うとついつい長居をしてしまいますね。
※一眼レフ50mmマクロ


槍たなご

2005-07-29 | 淡 水 魚
<ヤリタナゴ Tanakia lanceolata
タナゴの仲間では体がほっそりスリムです。だからヤリタナゴ。だから他のタナゴに比べて泳ぎもスピーディーです。
婚姻色の出た♂は綺麗ですけど、画像が無い~!ヒレも赤色に染まるので、何せ美しいです。その内頑張ってゲット(パチリ)します!
この画像で分かるかなぁ?長い口ひげが特徴です。

※一眼レフ50mmマクロ

アマゴ

2005-07-28 | 淡 水 魚
<アマゴ(サツキマス) Oncorhynchus masou macrostomus
地方名ではアメノウオ、アメ、エノハなどと呼ばれる。回遊型をサツキマスという。
※一眼レフ50mmマクロ

画像とは関係ないが、今日は仕事で石津川→春木川→近木川→男里川→天見川→石川→佐備川→梅川と八河川巡りをして来た。冷房の効いた車中と炎天下の出たり入ったりの繰り返しで、川を見て回っただけなのにへとへとに疲れた。途中川に入りたくなったが、残念ながらとても入れるように綺麗な川は...無かった。もちろん見て回った川でももっと上流に行けば水も澄むのであろうし、こんな魚も居るかも?知れないが、見て回った場所では...
結局見れた魚は、コイとコイ科(不明だがオイカワかカワムツ、ウグイあたりの稚魚)の小魚のみ。ミシシッピアカミミガメがやたらに目立った。
それ以外では、ダイサギ、アオサギ、コサギ、ゴイサギ、カルガモ、梅川ではカワセミを見かけた。

2005-07-27 | 淡 水 魚
<ウナギ Anguilla japonica
鰻の時期ですな~。
台風7号が過ぎ、再び夏の暑さが戻ってきましたが、うなぎ食いたい~!
うなぎと言えば、やはり『富松』ですね。久留米市の筑後川沿いにありますが、帰省するたびに必ず食べに行きます。私と親父は「鰻丼」の方が好きなのですが、家内と母は絶対「せいろ蒸し」派です。確かに「せいろ蒸し」も絶品ではあるのですが、白いご飯に掛かったタレがまた旨いんですよ。基本的に私も親父も白ご飯が好きなのかも知れません。

また、郡上八幡のうなぎも美味かった~!(確かあれはおごりだったからか?)
裏通りの小さな店だった。長良川の天然ウナギ!と言う触れ込みだったけど...でも美味いのは美味いんだから、天然でも養殖でもいいじゃん!

ウナギは夜行性なので、潜水で見つけたのは後にも先にもこの1尾だけです。石の下にじっとしていたヤツをパチリ。泥をかぶってお昼寝中だったみたいです。この後うるさそうに睨まれてしまいました。

※一眼レフ50mmマクロ

2005-07-26 | 淡 水 魚
<コイ Cyprinus carpio
日本人には最も馴染みの深い淡水魚の一つではないでしょうか?
どこの川や湖沼・池にも居ますし、観賞魚としての品種改良も盛んに行われています。また、水質や河川環境の悪化にも強く、川が汚れても一番最後まで生き残るのはコイではないかとも言われています。そういった理由からか、都市河川などでは盛んにコイ(ニシキゴイなども)の放流などが行われていますが、先住魚にとってはいい迷惑ではないでしょうか?あの巨体ですし、生息する場所の問題や、餌の問題等々...決して歓迎されていないと思います。『日本庭園の池』や『珊瑚礁の海』では無いのですから、『自然の河川』に赤や黄色の原色の人工の魚は似合いません。

一方、コイは日本人の食文化の中にも深く根付いていて、「鯉の洗い」や「鯉こく」は清流や大きな湖の近くの旅館などでは定番のメニューですね。個人的には泥臭く、あの巨体や陸上に引き上げられたときのギョロっとした目つきを思い出すと、あまり食欲がわきませんが。

また、あの大きな体の割りに小心者で、水中でこちらの姿を見付けると一目散で逃げていきます。逃げる(泳ぎ去る)時に川底の泥を巻き上げていくので、辺り一面煙幕が掛かったように濁ってしまい、その後撮影どころではなくなってしまう厄介な置き土産を置いていくのです。

※ニコノスⅤ20mm

石斑魚

2005-07-25 | 淡 水 魚
<ウグイ Tribolodon hakonensis
川のどこででも最もよく目にすることができる魚です。回遊型(川と海を行き来する)と河川型(川で一生を送る)がいます。
通称『ネコマタ(猫跨)』(魚好きのネコでもまたいで行ってしまうの意)などと呼ばれるチョット可哀想な魚です。確か小骨が多かったと記憶していますが...
真っ赤な婚姻色が出たウグイを見ていると綺麗なのですが、とても食欲をそそる色ではありません。また30cmを超えるような大型魚になると、顔付きがどうも美味しくなさそうです。(どういう風に美味しくなさそう?と言われても困るのですが...あくまでも私の感じるイメージです。)
潜水していると、下流側に群れで集まってきます。多分人間の下流側は流れが乱れて底泥が巻き上げられ、底生生物が流されるためそれを狙って寄って来るのでしょう。確かに、わざと手で川底の泥を掻き混ぜて濁りを出すと、一斉に濁りの中に突っ込んできます。そんな時人を恐れずに一番寄って来るのはウグイです。

※ニコノスⅤ28mm

浮きウキゴリ大人

2005-07-23 | 淡 水 魚
<ウキゴリ Chaenogobius annularis
のウキゴリは3~4cmの幼魚。は10cm程度の成魚です。よく沈木の枝なんかにとまっていますが、こいつはサスペンドしてました。幼魚に比べてカラフルさがなくなり、ドンコっぽい色相になります。顔付きもいかにも「何でも食うぞ~!」って感じのあくどい風貌になります。

※一眼レフ50mmマクロ

浮きウキゴリ

2005-07-22 | 淡 水 魚
<ウキゴリ Chaenogobius annularis
以前の記事では川底にいるウキゴリだったので、今回は宣言通りに浮いてるウキゴリを。
川の淀みに多くの(30尾程度)ウキゴリの幼魚が浮いている様子を観察したことがあるが、数が揃えばなかなかの景色である。

※一眼レフ50mmマクロ