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『天・地・水・命』 ~自然の恵み~

 「 天を仰ぎつ 地に伏しつ 水に語りて 命覚ゆる 」 仙人

オオヨシノボリ群泳

2005-07-20 | 淡 水 魚
<オオヨシノボリ Rhinogobius sp.LD
オオヨシの幼魚(3~4cm)の群れです。集団で溯上していきます。たまたま大集団にぶつかったら、次から次に延々と途切れることなく溯上していく様子を目にすることが出来ます。仮に数えたとしたら、数千、数万にもなるでしょう。
その後川で成長し、産卵し、生まれた稚魚は海に下って、2~3ヶ月後にまた溯上する。この繰り返しを何万年と重ねてきたのでしょう...

※一眼レフ50mmマクロ

縞葦登

2005-07-15 | 淡 水 魚
<シマヨシノボリ Rhinogobius sp. CB
コバルト続きでもう一枚。鮮やかにお腹が発色しているシマヨシノボリちゃん(♀)です。
しかし何度も言うけど綺麗ですよねぇ。陸上から水の中を眺めてみても見つけられませんが、潜ったらこんな色を発見できるのです。しかも精々7~8cmの大きさですからなかなか簡単には...
私は産卵期に潜って、コバルトのシマヨシを発見したら、もう他の魚の事は忘れてしまい、ただひたすら彼女を追い続けます。
近寄っては逃げられ、追いかけては逃げられ、さらに追いかけまた嫌がられ(あたかも自分の青春時代の再現フィルムのように...)、彼女といい関係(ショット)を築く(撮る)まで延々に...
時々途中で見失って呆然となります。『今までの俺の努力(愛)は何だったんだ~!』そんな時我に返ると、思い出したように水の冷たさが急に身に沁みてきます

※一眼レフ50mmマクロ




大葦登

2005-07-14 | 淡 水 魚
<オオヨシノボリ Rhinogobius sp.LD
「ルリヨシノボリ君の頬の斑点や、産卵期のシマヨシノボリちゃんのお腹だけじゃなく、ボクのエラもコバルト色だよ!」
と言ってるオオヨシノボリの幼魚です。川で生まれてすぐに海に下って、2~3ヶ月暮らした後再び生まれ故郷を目指して溯上していく途中です。大体3~4cmってところです。
しかし、色んな外敵や厳しい条件をものともせずただひたすら上流に向かって...
大したもんですよ彼らは!

※一眼レフ100mmマクロ

瑠璃葦登

2005-07-12 | 淡 水 魚
<ルリヨシノボリ Rhinogobius sp. CO
ヨシノボリ属(ハゼ科)の魚類のお腹には吸盤があり、湿っていたら垂直の壁でも登れます。ヨシ(葦)の茎でも登れるという事からこの名前が付いたのでしょう。
ヨシノボリの仲間でもこのルリヨシノボリが一番美しいと思います。(ただし、琉球列島などに生息するアヤヨシノボリやヒラヨシノボリも美しいらしいですが、見たことがありません...)
頬の瑠璃色の斑点が宝石みたいです。

※一眼レフ50mmマクロ


沼知知武

2005-07-11 | 淡 水 魚
<ヌマチチブ Tridentiger kuroiwae brevispinis
河川の汽水域や下流域に生息するハゼ科の魚。石の下や沈木の下など物陰を好みます。その為すごく臆病でなかなか近寄っての撮影は困難です。どこの川でもやたらに数は居るのですが、アップの写真は困難ですね。大概体半分とかが多いです。
また地域によって(同じ地域でも)体色に変化が見られ、時期によっては顔の斑点が<ルリヨシノボリ Rhinogobius sp. CO>みたいに瑠璃色(コバルト)になったりします。
注)ルリヨシノボリの学名のCOはCOBALT(コバルト)の頭文字です。

※一眼レフ50mmマクロ 

タカハヤ

2005-07-10 | 淡 水 魚
<タカハヤ phoxinus oxycephalus jouyi 
渓流に棲むコイ科アブラハヤ属の魚です。アブラハヤに酷似しますが、ウロコの大きさや尾柄の太さで区別します。
子供の頃は、オイカワやカワムツ、ウグイなども含めて全て“ハヤ”って呼んでました。

※一眼レフ50mmマクロ

タイバラ君

2005-07-08 | 淡 水 魚
<タイリクバラタナゴ Rhodeus ocellatus ocellatus
この魚の原産地は中国の揚子江流域や朝鮮半島南西部です。
1942年頃に国民の食料不足を補うために中国から輸入されたソウギョやハクレンに混じって日本に移入されました。始めは利根川水系で増加し、水質の悪化に強いことから次第に全国に広がりました。何せ日本在来のタナゴに比べ体も大型ですし、生命力があるので同水系にすむタナゴは隅っこに追いやられ、減少しています。また<ニッポンバラタナゴ Rhodeus ocellatus kurumeus>とは交雑も可能で、今やニッポンバラタナゴの純血種は絶滅の危機に瀕しています。
下に映っているのは<ヤリタナゴ Tnanakia lanceolata>です。彼らはまだまだ色んな場所でお目に掛かる事が出来ます。
移入種もそうなのですが、産卵床となるドブガイやイシガイの減少やドブガイ達の稚貝の着生先となるヨシノボリ類の動向まで、たった1種の生物の生息にも色々な他の生物や自然条件、人為条件等が関わってくるのです。
しかし、移入種も自分で海を渡って来た訳じゃないし、勝手に拉致されて、知らない土地(水域)に放り出されて...一所懸命生きて来たのに...今では「邪魔者」どころか完全な『侵略者』扱い!(逆に同情しちゃいますよ、移入種君達に!)果てには「駆除だ~!撲滅だ~!(殺せ~!)」と騒いでいます。生き物の命を何と心得ているのでしょう?
私は我が子に「殺しなさい!」とは絶対に教えません。最低でも、殺さずに生かす道を考えるのが彼らを連れて(拉致して)来た人間が果たすべき責任ではないでしょうか?

※一眼レフ50mmマクロ


ドンちゃん

2005-07-03 | 淡 水 魚
<ドンコ Odontobutis obscura
私の田舎ではドンポ、石垣ドンポと呼んでいました、河川の石垣の間なんかによく隠れていました。結構どんくさい魚で、時には手づかみでも捕まえることが出来、よく家に持って帰り、醤油と砂糖で甘辛く煮て食べたものです。白身であっさりしていましたが、身はプリプリで美味しかった記憶があります。
なかなか悪そうな顔つきをしていますが、他の小魚や水生昆虫など何でも食べてしまう悪食加減です。でも何か憎めない顔付きでもあります。
どこの川でも目にすることが出来ますが、彼らも昔に比べたら数が減ってきたかなぁ...さびしい限りですね...

※一眼レフ50mm

しましま

2005-07-02 | 淡 水 魚
<シマヨシノボリRhinogobius sp. CB
コバルト色の婚姻色が出ているシマヨシ君です。ホントにどうしてこのような宝石みたいな色になるのでしょう?自然って本当に不思議です。
今から所用で津に行きますが、天気が良かったら鈴鹿川あたりで潜ろうかと思っていたのですが、生憎の雨模様...昨日も降ってたので多分濁っているでしょう...
まぁそれか、美里でサメの歯採集も考えていましたが、この雨ではね。
とりあえず、行って来ます。

※一眼レフ50mmマクロ

縞々

2005-07-01 | 淡 水 魚
<シマヨシノボリRhinogobius sp. CB
どこでも見かけますが、ホッペのシマシマは結構好きですね。以前にコバルト色の婚姻色が出ている画像を載せましたが、実際に水中で見ると宝石みたいです。
彼らは時々向うのほうから近寄ってくれることがあります。かっこうのモデルですね。

※一眼レフ50mmマクロ

銀鮒

2005-06-30 | 淡 水 魚
<ギンブナ Carassius auratus langsdori
フナの仲間でもギンブナはどこでも居ますね。他にもキンブナ・オオキンブナ・ゲンゴロウブナや琵琶湖の鮒寿司で有名なニゴロブナなんかが居ます。以前琵琶湖の安曇川の河口近くの旅館に泊まったことがありますが、食事に鮒寿司が出てきたのには正直参りました...女将さんに「こんなに美味しいのに...高級品なんよ!」と言われましたが、何ともまあ、臭くて臭くて『ナンボ今や希少で高級品でも、食えないものは食えないんです!』
まあ世の中色んな珍味がありますが、あればっかりは...私には無理!

ところでこのギンブナ君達、妙にそわそわ目がこちらを気にしているように見えませんか?
ギンブナをはじめフナ類やコイは非常に臆病です。とてもマクロでの接写なんかさせてはもらえません。群れでいるからゆっくり構えて近付かせてくれても良さそうなものなのに...

※ニコノスⅤ20mm

空蝉鰍

2005-06-29 | 淡 水 魚
<ウツセミカジカ Cottus reinii
元来「ウツセミカジカ」というのは,琵琶湖固有のカジカを指していたのですが,日本に広く分布する両側回遊性の「カジカ小卵型」と集団遺伝学的解析の結果,ほとんど違いが無いことが知られるようになりました.しかし,それは10年も前に学会発表されたにもかかわらず,未だに論文が公表されず,分類学的に整理されていないために,両側回遊性カジカ小卵型+琵琶湖型を合わせてウツセミカジカと呼べばいいのか,それとも両側回遊性のものと琵琶湖型は分けて呼ぶべきなのか,混乱した状態が続いています.
やっぱり琵琶湖は海ではないから、何でもかんでも同じ名前で統一するのは...?
色々な名前があった方が楽しいと思うのだけれど...
でも、○○型という呼び名はやめて欲しい.生き物に失礼です.人間の都合だけの呼び名なんだから.ちなみに画像は呼びたくないけど「小卵型」.
 
※一眼レフ50mmマクロ

2005-06-28 | 淡 水 魚
九州のカジカ君。
カジカには大卵型、中卵型、小卵型がいるが、このカジカは大卵型(河川型)です。
同じ大卵型でも生息河川や地域によって全然色や模様が違ってくる。基本的な斑紋等は同じでも見ただけでは全然違う種に見えてしまう場合がある。
近付いてもあんまり警戒しないし、可愛いヤツです。

※一眼レフ50mmマクロ

浮鮴

2005-06-24 | 淡 水 魚
<ウキゴリ Chaenogobius annularis
鮴(ゴリ)は五里とも書くみたい。河口から五里上流まで棲んでいるからだそうだ。
仲間にはシマウキゴリ、スミウキゴリなどがいるが、どいつも成魚は顔付きが悪い。何せ水生昆虫から小魚まで何でも食ってしまう獰猛な魚です。幼魚の間はカワイイ顔しているのに、成長するにつれて悪役顔になって行きます。
読んで字のごとく、中層に浮いた(定位する・浮遊する:suspend)姿勢で結構長い間じっとしています。いつか浮いたウキゴリをUPしなければ!
でも浮くのは若い間が主で、成魚になったらあまり見ませんね。

※一眼レフ50mmマクロ