日曜日の夕刻、NHK総合テレビを見る。この時刻にテレビを見るのは非常に珍しいことだ。偶然流れている放送を最後まで見る。
「漁火二千キロ」?というタイトルが付いた番組。
小型イカ釣り漁船が舞台で夫婦だけが乗組員。夫は東京の大手企業を脱サラ。北海道の漁師家庭出身の奥さんが、夫をほっとけず、一緒に乗り組む。
イかを求めて能登半島沖~青森沖~北海道稚内沖まで航海する。小さな船内で生活。
毎年、イカ釣りは厳しくなる。一時期、700円/キロは今や200円/キロの日もある。
燃料代は去年の2倍。
景気がそれなりに良いのは「大型船」のみ。1.5億円/一隻なので、普通の漁民には手が届かない。小型船に比し、豪華な装備と設備そして、高速かつ航続距離が長い。
夫が漁業に慣れるまでは、一緒に乗り組むそうだ。時折、家で帰りを待つ、二人の娘からビデオテープが船に届く。携帯にもメールが入る。
「コンスタントに売れる商売をしたい」 ご主人の言葉だ。採れ過ぎると暴落。採れない日は、燃料代にも届かない。
「一に、道具。二に、漁場設定。三に、努力、努力、努力」 大型船船長の言葉だ。
番組の制作は女性。この手の番組はNHKならではだ、と感じる。良い番組だった。
昔は夏までは鳥取県境港が漁獲№1ですが、「イカ」は北上とともに釧路まで上がり、年間漁獲高は「鮭鱒」、「さんま」が上がる釧路が逆転して一番でした。
残念ながら、北海道では釧路のさびれようが一番です、魚が取れなく、良質石炭が取れる炭鉱も閉鎖です(一部はやってる聞きますが?)
僕が住んでいたのは北洋漁業船団が函館から釧路に移管され最も賑やかな時代の釧路でした、東洋一という魚市場も今は形無し、貨車輸送はなやかな時代、釧路発築地行の冷凍貨物列車が編成されて貨物駅の賑わいは熱気に満ちていました!
と記憶しています。(46年前でしょうか?)