
こころはどこにあるかを題名にした本が書棚にある。めくれば、線をあちらにもこちらにも引いてある。
先日、久しぶりに読み返した。
題名を「内臓が生み出す心」という。前より、心肺同時移植すればドナーの心に変わってしまうことは、知識としては知っていた。この事実は「記憶する心臓」の項に書いてある。
だから、脳死は、本当の死ではないかもしれない。脳は、こころの出先にしかすぎないのかもしれない。しかしながら、それを認めれば内臓移植医療は崩壊する。
こころはどこにあるの? この前、天星人語で、人体とは別の精神体かもしれないと書いた。この本が、そのきっかけである。著者は、腸の皮膚・体壁系にあると書く。そこにある神経だと言う。確かに、本能的に、腸は大事だとは感じていた。
読み返しながら、再び思った。日本にはスケールの大きな医学者がいるものだ。ますます、頑張っていただきたい。