テンフォワード

浮き草みたいなヤツが、本当にどうでもいいような戯れ言をほざきます。さっさと死ねばいいのにね。

イニシエーション・ラブ

2007-05-30 01:31:34 |  未選択
 乾くるみ作。
 バブル全盛のころの、どチープな恋愛小説を装ったミステリー。最後の2行で「えっ?」と思わされる。
 のだが、いわゆる考えオチなので、読後、仕掛けが瞬時に氷解せず、「ヤラレタ」感は薄い。

 わかったあとで反芻してみると、構成がじつによく練られていることに気づかされ、主人公の恐ろしいまでのしたたかさが次々に見えてくる。あれこれ深読みしながら「こいつ超コウェー」などとオゾケをふるって楽しむことができる。2日ほど、御茶ノ水~職場までの往復路は退屈しなかった。

 作者が静岡出身者ということもあり、実在の地名や店名などが多数登場する。静岡市出身者・在住者は、実写の風景を目に浮かべながら「あるあるあるあるw」などとニヤニヤしながら読めるであろう。楽しさ3割増だ。ただ、方言がなぜか抑えめなのはなぜだろう。この点をもう少し押し出していれば、俺の評価はさらに上がったのだが。

俺の生活不成立

2007-05-27 21:43:06 |  未選択
 本当なら今ごろ、某社にて契約社員として働いていたはずなんですが、諸般の事情により白紙撤回。

 これからは多少金銭的に余裕ができるかな、パンシャーヌのDVD買っちゃおうかな、などと夢想していたのですが、文字どおりそれは夢と消えることになりました。

 その話の白紙化は、心の片隅で想定していたことでもあり、それほどのショックではありません。私もそれなりにいろんな経験を積んでいますから、自己防衛本能が備わっています。 かれこれ数年に渡って継続している「外食禁止の原則」を何となく解除していなかったのも、そのひとつ。

 また、話を持ってきてくれた人に、「ぬか喜びさせやがって」などと文句を言うつもりもさらさらありません。こうなる経緯について、まだ具体的には聞いていないのですが、いかんともしがたい訳があることだけはうかがい知れるからです。

 とは言うものの、しばらくはテンション上がりそうもない気もしつつ、アムウェイのテツさんにならって「レッツ、ポジティブやで!」と自分に言い聞かせることにします。

インカ帝国の成立

2007-05-27 00:21:53 |  未選択
iTunes Storeで、初めて音楽をDL購入してみた。
つボイノリオの「インカ帝国の成立」だ。
どんなんだよ俺。

曲の構想はかなり昔からあったらしいが、実際に形になってリリースされたのは去年。
あいかわらずの内容とは言え、予備知識がないと何がおもしろいのかわからないところが今までと一線を画していると言えましょう。

つーか、もう、くだらなすぎる!(賛辞)

大江戸ロケット

2007-05-24 00:37:16 |  未選択
俺んちのテレビは、ケーブル配信(J-COM)なのだが、画質がイヤになるほど悪い。
画面上の細かい文字は識別できないことが多々ある。

さて、表題の、東京ではMXTVで放映されている、劇団新感線の芝居が原作のアニメ。
これのOP及びEDのクレジットは、文字が極端に小さいので、上記の理由により、キャストやスタッフの名前はほとんど読み取れない。

今日は珍しくなんとか読み取れるぐらいの画質だった。
それで、初めて気がついたんだけど、主人公の声、沢海陽子さんなんですね。
スタートレック者には、ターシャ・ヤー大尉またはセブン・オブ・ナイン役でおなじみの役者さんだ。
「チャーリーズ・エンジェル」でキャメロン・ディアスの吹き替えもやっていたりする。
(藤原紀香とかやめろバカどもが)

今まで、ぜんぜん気がつかなかった(エンジェルのときも気づかなかったけど)。
「やっぱり達者な役者さんだなー」と今さらながら思いましたとさ、って話なのでした。

あと、劇中の戦闘シーンがなんかアレなので、俺の知っている人による演出なのではと思ったら、そのとおりだった。こっちはわかりやすい。

女王様と私

2007-05-15 00:08:37 |  未選択
 表題の、歌野昌午作のミステリーを読んだ。

 主人公は、ロリコンのキモオタデブ。
 高校中退、職歴なしの44歳(!)だ。
 全体の95%以上が、主人公の一人称で語られる妄想。
 これはネタバレでもなんでもなく、あらかじめ「妄想」と大胆に明記されている。
 おたくの妄想として、リアリティを感じさせるところはうまいと思った。
 妄想とリアルって、思いっきり相反するものではあるが。
 映画やドラマでの「電車男」などにみる、ステロとしてのおたくしか知らない作り手の、
認識のズレは感じなかったということだ。

 本編のオチ自体は、それほどの驚きはないのだけれど、
本の見返しに印刷されている、装丁の一部に偽装した、
一見無意味な「妹」との会話に、実はすごい仕掛けがあった。
 その文章は、とりあえず、オタ用語の羅列にしか見えず、
しかも読みにくいように文字列を組んであり、わざと実際に読ませないようにしてある。
 また、本編を読む前に読んだとしても、まず意味はわからない。
本編を読み切ってから、改めて読むと「うわっ」て言わされる仕掛けなのだ。
 これにはヤラレタ。装丁込みのネタ。
逆に言うと、見返しの文なしには、読者としても作者としても大損するという 
諸刃の刃なのであるが。

 それにしても、文庫化の際にはどう処理するのか。

ポット洗浄中

2007-05-11 21:40:56 |  未選択

 電気ポットのシーズンオフがやってまいりました。寒い時季に活躍してくれた彼に、これから数ヶ月間の休暇を与える前に、内部を洗浄することにした。酢と水をポットに入れ、一度沸騰させ、ひと晩放置する。「イオンの効果」などの疑似科学を謳った市販の洗浄剤など無駄無駄無駄ぁ! やっすい酢で充分。今回は1本(500ml)97円のものを使用。
 さて電源を入れ、沸騰を待つ。ところが水をいっぱいいっぱいまで入れすぎてしまい、沸騰と同時にポットの蒸気孔から中身がブッッシュエェェェーーーーーー!
 ぎょええええーー! 部屋が酢クセえええええーーー!


 ところで健康ヲタの人たちは、高価な黒酢とか飲んだりしてるんですが、あれ、普通のミツカン酢とかと効果効能にまったく変わりないらしいですよ。ましてダイエット効果なんてね。僕は、健康を増進するとされる、いわゆる「体によい」食材なんて信じません。「悪影響を及ぼさない」食材ならたくさんあると思っているがね。


 とりとめもないのでこのへんで終わっとく。ようするに、疑似科学のたぐいにだまされるのはいいかげんやめようね、と言いたいだけなのでした。