テンフォワード

浮き草みたいなヤツが、本当にどうでもいいような戯れ言をほざきます。さっさと死ねばいいのにね。

歌野晶午の『女王様と私』文庫版

2010-08-07 22:28:28 | Weblog
平野綾ちゃんが叩かれすぎでなんかかわいそうになってきた。
などとは全然思わんね。
ばかじゃねえの、本人もキモヲタも。


さて、最近ミステリーを読んでいません。
なんかないかな、おもしろいの。
「どひゃー」って言わされる感じの。

そういうトリッキーな作風の歌野晶午さんの作品が好きなのです。
表題の、装丁に仕掛けがあったハードカバー版、文庫化したときに、その仕掛け(わざと読まないようにさせる構成になっていたあの文字列)をどう処理するのかな、と最初に読んだとき思っていました。
「カバーをはずすと、本体表紙に印刷されてるとかが有効かな、でもそんなのは気づきにくすぎるしな」とかね。


で、そのことを今日思い出して、すでに出ていた文庫版を確認したんですが、なんにもしてねえでやんのね。
それどころか、あの文字の羅列ネタ、完全にオミット。
なんの意味もないじゃん、それじゃあ。

わたくしは、あの見返しの一見無意味な文字の羅列を、本編読み終わったあとに確認して、「うわー!」ってなるのが楽しい作品、と認識していておりましたから。
あのネタを抜きにした構成なんか、全体の意図がさっぱりわからんのです。