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独特のグルーヴ感 - 山口美代子(detroit7)

2008年09月16日 | みみよりめより
管理人、以前ベースの音色にぞっこんですという記事を書いたくらい、ベースの音色が好き。

じゃあエレキ・ギターはと聞かれるとどう答えましょうか、ポップの花形楽器だからみんなやりたがるという底辺の厚さから、一応メジャーなアーティストならみんなそこそこ上手いですよね。バカテクとか、マシンガン・ピッキングのレベルも結構転がっているような。そうなるとサウンドのユニークさで勝負となりますが、その点では管理人的には「泣き節」ギターのポール・コゾフ(FREE)を超えるギタリストはいまだいません。あっ、自己陶酔型のおかもっち(ガーネット・クロウ、岡本仁志)のギターやユウ(GO!GO!7188、中島優美)の凝りに凝ったギター・リフは好きですよ。

ドラムは余り興味がありませんでした。もちろん延々15分もソロをこなすジンジャー・ベイカー(クリーム)の城塞のようなドラム・セット(多分ツーバスは彼が最初か、最初に大変近い)に驚き、60を越えた今もバリバリの現役のカーマイン・アピス(ベック・ボガート & アピスカクタスバニラ・ファッジ)のパワフルなドラミングとボーカルは大好き。

最近個人的なパワープレイはガレージ・ロックのdetroit7。最近あの音にうるさい奥田民生と一緒に活動することも多いみたいで、そこからも彼らの演奏能力の高さがうかがわれます。まあ、ボーカルの菜花知美さんの声は好き嫌いがあると思いますが、ベースの古田島さんともども演奏は聞きごたえあり。

それにもましてすごいというか、いいなあと思うのは、これも何度か記事にしていますがドラムの山口美代子さん。『EP Vol.1』の「LOVE & CONFUSED」と「Beautiful Song」、『EP Vol.1』の「GRACIAS」、『GREAT Romantic』の「魔法使いサリー」、『Third Star From The 、「Beautiful Song」で彼女のユニークなドラミングが堪能できます。

彼女のユニークさはその独特のリズム感。音符よりほんの少しだけ早いタイミング、ほんの遅いタイミングを自在に使い分け、独特のグルーヴ感を漂わせます。ベースが主旋律に忠実なのに対し、彼女のドラムはなんと表現するのでしょうか、主旋律につかず離れずに優雅に辺りを漂っているような。そこが好きですね。

どうぞYouTubeで「Beautiful Song」、全身リズムのかたまりの山口美代子さん、お楽しみください。