於し津さんと政助

於し津さんは三味線や手習いの師匠、大店の後家らしい。多分子供がいないまま旦那が早死に。この場合後家さんは当然(当時)家を出ます。実家に帰る人もいれば、なんらかの援助、あるいは手切れ金を貰って彼女のように独立する人も。

九尺二軒半の長屋で、間口2.7メートル、奥行き4.5メートル。一畳半の土間と六畳の部屋と、政助さんの九尺二軒より畳一畳半分広いし、家具も揃っています。十五夜のお供えも。行燈の向こうにある衝立は「枕屏風」というもので、夜具を隠すもの。長屋には押入れというものがないための工夫です。


一方政助は独り身の、いわゆる「棒手振り」。九尺二軒の長屋、つまり間口2.7メートル、奥行き3.6メートル。一畳半の土間と四畳半で畳もひかず、夜具も積んだだけ。江戸時代、畳は自己負担、買うかレンタルするか。若くて貧乏な彼はその金も無く、一汁一菜の暮らし。布団だってもしかしたら損料屋(レンタルショップ)から借りているものかも。


でもまだましな方で、ひどいのは棟割り長屋といって、棟のところに壁を作り、左右に仕切ったもの、開口部は玄関兼土間のみ。風通しも悪く、薄暗く、生活環境は劣悪。棟割り長屋の見本は江戸東京博物館にあります。

深川江戸資料館にて。
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どーでも英和語彙追加 Hikki

Hikki [ヒッキー] 1)宇多田ヒカルの愛称。2)引きこもりのこと。正しくはsocial withdrawal。ある通信制サポート校の先生が、「登校拒否(school refusal)は救いようがある、まだ社会との接点はある。でもヒッキーは救いようがない」と嘆かれていたのが今でも忘れません。さて、skeleton in the closet (cupboard)という諺があります(イディオムのロマンス参照)。誰にも知られたくない秘密という意味ですが、心の闇という意味でもあります。最近の一連の無差別殺人事件の報道に触れるたび、犯人はどのような心の闇を隠してきたのだろうと考えてしまいます。
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利根運河(文字通り)古今東西

(注:かなりの部分が利根運河分岐点の旅(増補版)と重複します。増補改訂版です。)

江戸時代というのは大規模な土木工事の時代で、従来東京湾に注いでいた旧利根川をぐいと東に折り曲げて、太平洋にそそぐ利根川と、東京湾にそそぐ江戸川(旧江戸川放水路)に分けちゃったりして。おかげで銚子面からの物産は従来の房総半島をぐるりと回って太平洋経由、に比べ、利根川を遡行、関宿で折り返し、江戸川経由と、安全に、距離も短縮されました。

明治に入り、それでも遠いと、ショートカットとして作られたのが利根運河。全盛期には高瀬舟や外輪船など年間4万隻の舟が利用したようです。その後鉄道の発達により水路としての役目はたった20年で終わり、利根川から江戸川への導水路(首都圏の水不足を補うため)へと役目は変わりますが、それも北千葉導水路の完成により現在はほとんど使われていません。大雨の時に利根川の水を一部江戸川に流す程度ですね。

現在の利根運河。ちょうど中間点の東武野田線運河駅すぐの運河水辺公園あたり。向こうに見えるのは東武野田線の鉄橋。


こちらはちょうど百年目のほぼ同じアングルからの写真。向こうに見えるのは千葉県営鉄道の陸橋、現在の東武野田線と全く同じ位置。


映っている舟はたぶん通運丸。模型が関宿城博物館にありました


高瀬舟も通っていたそうです。梶を操っている人の縮尺(3分の1くらい?)からして、結構大きな帆船です(同関宿城博物館)。


では、最初の写真をもう一度ご覧下さい。写真の真中のとんがり帽子の塔は水位計。目盛りが4メートルまであります。2007年の台風9号がもたらした増水の時はほぼ水没。実際目撃し、ほとんど土手の上まで水が来ていたのを覚えています。写真は流山市ホームページより。


こちらは数年前に自分で撮った写真。2007年ほどではありませんが、かなり水位が上がっています。



ここまでが古今版、これからが東西版。


さて、利根運河の左端、利根川側にたどり着くのは容易ではありません。後で出てくる水門からは車立ち入り禁止の未舗装工事、管理用道路。歩いて入ってはいけませんとはないので、車止めゲートをくぐり、炎天下約10分。工事用道路の橋の上から覗きおろした利根川と利根運河の分岐点ですが、暗渠になっているのか水流は見当たりません。




ところが橋の反対側はこんな感じ、なんとなく流れているのですね。手前が橋、向こうが中間地点の運河水辺公園方面。


途中、このような堰で水量を調節しているみたいです。江戸川の水位は利根川より2メートル低いですので。


水門まで戻りました。


運河水辺公園に近づくと、運河は一度大きく曲がります。「眺望の丘}よりの一枚。手前が運河水辺公園方面。


東武野田線の陸橋を通り過ぎたあたり。運河水辺公園の中。このあたりは川幅が広いです。手前が江戸川方面。


水辺公園を通り越し、かなり江戸川に近くなってきたあたりですが、川幅を狭め、両岸を高くし、増水対策が施されています。手前が江戸川方面。



利根川からおおよそ8キロ、今度は江戸川側の端っこ。


こちらは水位差がないので、すぐそばまで近づけます。


釣り人まで。増水の時は川岸のゴルフ場や野球場が完全に水没するほど荒れ狂う江戸川の、のどかな一面です。
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公開講座「カタカナで発音しよう、通じる発音」

…説明を改訂しました。

「英語は通じればいい」「なにも欧米人並みに発音する必要はない」「うまく発音しようとして緊張してしまったら、言いたいことも言えない」。カタカナで学ぶ英語発音のコツ。

1.Redはレッドではなく、ゥレッド。Campはキャンプではなくキャムプ、singleははシングルではなくスィングル。Victioryはヴィクトゥリイと発音すればかなり元の音に近いし、無理なく発音できます。
2.日本語は子音+母音+子音+母音。英語は子音+母音+子音、基本子音で終わります。
3.講座では子音の発音を中心にカタカナで発音するコツを学びます。 

・講師:ブログ「英語生活ノおト+α」主筆 上田哲二
・8月24日(金)午後6時半~8時 

・会場:銀座教会 東京福音会センター
 〒104-0001東京都中央区銀座4-2-1
 日本基督教団 銀座教会 1階
 ☏ 03-3561-2910
 地下鉄 銀座駅(丸の内線、銀座線)C8出口すぐ横。
 地下鉄有楽町線 銀座1丁目駅4番出口直進3分。
 JR有楽町駅中央出口徒歩5分。外堀通りと松屋通りの角。

・無料
・テキストの準備があります、要メール予約(20日まで)
ginza-eigogakkou@kme.biglobe.ne.jp
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利根運河分岐点の旅(増補版)

ファイスブックの記事の増補版です。どうしてもフェイスブックでは写真の時系列説明が難しいので。

利根運河は明治中期、銚子から東京への通常ルート、利根川を遡行、関宿で折り返し、江戸川へ、のショートカットとして作られ、全盛期には年間4万隻の船が、外輪の蒸気船を含め、利用したみたいです。

ちょうど100年真野利根運河。写真はウィキペディアより。映っている千葉県営鉄道は現在そのまま東武野田線に。


ほぼ同じアングル、現在の様子。

その後鉄道の発達により水路としての役目から利根川から江戸川への導水路(首都圏の水不足を補うため)へと役目は変わりますが、それも北千葉導水路の完成により、今は運河水辺公園(アーバンパークライン運河駅すぐ)あたりは歩いて渡れるほどの水量ですが、川幅は結構広く、当時の隆盛を忍ばせますし、大雨の時はあわや両岸の歩道が水没するかと思われるほど増水します。

話しは横道にそれますが、手賀沼湖畔にある北千葉導水路第2機場と巨大な揚水ポンプ。ビジターセンターが併設されており、実は手賀沼花火大会の絶景ポイントの一つ。向こうに見えるのは手賀沼で、地下水路から一度組み上げられた水の一部は手賀沼に注ぎ、浄化に役立て、残り(大半)は再び地下水路に戻り、最終的に江戸川に注ぎ込まれます。




話しは元に戻ります。かなり前の写真ですが、増水した利根運河。少し水が引いた後でこのありさまです。


最近撮った平常時の写真がこれ。


さて、利根運河の利根川川の端にたどり着くのは容易ではありません。後で出てくる水門からは車立ち入り禁止の未舗装工事、管理用道路。歩いて入ってはいけませんとはないので、車止めゲートをくぐり、炎天下約10分。工事用道路の橋の上から覗きおろした利根川と利根運河の分岐点ですが、暗渠になっているのか水流は見当たりません。




ところが橋の反対側はこんな感じ、なんとなく流れているのですね。手前が橋、向こうが江戸川方面。


途中、このような堰で水量を調節しているみたいです。江戸川の水位は利根川より2メートル低いですので。


水門まで戻りました、


水辺公園を通り越し、かなり江戸川に近くなってきたあたりですが、川幅を狭め、両岸を高くし、増水対策が施されています。


おおよそ8キロ、今度は江戸川側の端っこ。


こちらは水位差がないので、すぐそばまで近づけます。


釣り人まで。増水の時は川岸のゴルフ場や野球場が完全に水没するほど荒れ狂う江戸川の、のどかな一面です。

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「カタカナ発音で「英語」は驚くほど通じる!」書評




当ブログで力説している、「出来るだけ元の発音に近い表記法」(遠藤実氏、「英語は独学に限る」より)とは真逆のアプローチ、聞こえるとおりに発音しよう、ですね。

笑い話に"West Kensibgton"を一生懸命発音しても通じない、「ウエスギケンシン」と言ったら通じたというのがありますが、その流れですね。あるいは"This is an apple"を「ジスイズアナプル」の類。

"Shall I draw you a map?"は「シャライ ジュロウ ユーアマップ?」……

このアプローチがいいの、悪いの批評する気はありませんが、このやり方を重ねていくと、どんどん元の発音から乖離していく危険性はあると思います。コピーにコピーを重ねるようなものです。


発音どころか、意味まで乖離(というか勘違い)した例。

ブリキ = 煉瓦(block)を包んでいた鉄板を勘違いしたまま定着したもの。

明治の旅館に「亀屋」が多い理由 = 外国人が犬を"come here"と呼んだいたのを固有名詞と勘違いした。

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表音文字(phonogram)と表意文字(ideogram)

英語生活ノおト 第3巻> 英語の発音> 表音文字(phonogram)と表意文字(ideogram)


表音文字(phonogram)と表意文字(ideogram)という言葉があります。文字通り表音文字は一つ一つの文字が特定の音をあらわす、表意文字は特定の意味をあらわす、ということ、日本語は表意文字の代表、英語は表音文字の代表、ですね、一応。ひらがなカタカナは漢字の一部を使って作られた表音文字です。

で、実際のはなし。表音文字である英語は発音と表記の乖離が著しいし、また、これは表音文字一般に言えることですが、実際一文字一文字ずつ発音しているわけではない、単語ひとまとまりとして視覚的、ある意味では「表意的」に認識しています。つまりbibliographyをビブリオグゥラフイと音として認識しているわけではなく、視覚的に認識しています。

最初に渡米したころ、すごく困ったことがあります。駅の案内表示板がなかなか読めない。outbound(下り)、inbound(上り)という言葉は知っていましたが、それが大きな文字でOUTBOUND、INBOUNDと描かれているとなかなか同じものとして「視覚的」に認識できない。一生懸命発音を辿ろうとしている自分がいました。

今は脳がinboundとINBOUNDは同じだよ、と教えてくれますが、最初はそうでなかった。まさかの驚きの体験でした。

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是非一度は訪ねてほしいスパイスカレー、「けらら」

新宿御苑界隈は個性的なカレー屋さんが林立しています。四年ほど前、一年ほどこの界隈に出没したことがあり、多分全部制覇しましたが、一番のおすすめが、この、「けらら」。久し振りに行きました。

亭主自慢の絶妙にブレンドされたスパイスの香りが店内に漂います。さらりとしたルー、辛め。ともかくすばらしい香りを楽しみましょう。看板にも「スパイスで元気」の文字が見えます。インドカレーのバタ臭さはなく、タイカレーとは全く違う、強いて言えば「スパイスカレー」。うん、矛盾している、そもそも「カレー」そのものがスパイスの総称。日本語で表現すれば「端正なカレー」かな、ルックスも。突き合わせのアチャール(玉ねぎの酢漬け)は、店の人に聞くと、好き嫌いがあるそうです。


場所は分かりにくいです、繁華街から外れてます、地下鉄丸ノ内線、新宿御苑前駅が最寄り。徒歩6分。最寄は2番出口ですが、この出口は銀座、池袋方面のホームにあり、銀座方面から来た場合、地下をくぐって反対のホームに行く必要があります。丸ノ内線は古いので、このようなツギハギが結構あります。よ〜く案内板をご覧ください。

さて。地上です。新宿通りに面しています。左隣りか薬局、薬局とその向こうに見える正官庄( せいかんしょう、高麗ニンジンの店)の間の通りに入り、(つまり駅の階段を上がってUターン)直進数分。3番口も同じ側に出ますので、同様北に進めば靖国通りに出ます。1番出口は新宿通りの反対側に出ます、ご注意。


この辺りは新宿一丁目で、新宿駅の地番はたぶん新宿3丁目くらい。以前は花園町と呼ばれており、その名残が伺われます。一丁目繁華街の東の端っこですが、結構おいしそうな店がちらほら。


それを我慢して進むと靖国通り、「四谷電話局」交差点に出ます。


向こう側、「大東京信用組合」右の狭い通り入ってすぐ。


入ってすぐですので行きすぎないように。向こうに最近完成した富久クロスなんとかが見えます。



写真は許可を取っています、向こうにいらっしゃるのがママ。亭主はカーテンの向こうで調理されていますが、恥ずかしがり屋なのかなあ、尊顔を拝見したことはありません。


チキンカレーなら700円、サラダなしなら50円引きという安さ。


日曜定休、11時より、03-3341-4181
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意外と読みごたえあり怪獣黙示録

怪獣黙示録シリーズ。それぞれ文庫版200ページ前後の薄っぺらな本なので、気軽に読めるだろうと思ったのが大間違い。全編怪獣やゴジラと闘った人々の短いモノローグで構成されているため、なかなか読み進まない、というか、読み応え満点。しかも有名な怪獣が続々登場し、マニアにはたまらない?



シンゴジラは核兵器には耐えられない、という設定だが、本シリーズに登場のゴジラは核兵器さえものともせず、なんと、なんと、あの懐かしい妖星ゴラスまで荷電粒子砲で粉砕してしまう、というとんでもない怪獣。

しかもこのゴジラ、直径30キロの天体を破壊するため、数年に渡りエネルギーを蓄え、灼熱した身体を冷やすため、わざわざ北極に移動するという、獣とはとても言えない計画性と知性。あるモノローグ、「もしかしたら我々はゴジラの力を二桁も三桁も低く見積もってたのかもしれない」。



あり得ない不死身性(生体細胞は核兵器の熱に耐えれるはずがない)の秘密らしきものは後編(プロジェクト・メカゴジラ」最後ですこし触れられています。

あまり面白いので、紙版とKindle版、どっちも購入、バカ。
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ISS(国際宇宙ステーション)三次元投影!

残り一週間となったSPACE AND STARRY MIGHT IN GINZA(月曜休み、13日日曜まで)。

13日(日)はこのくぼんだスペースを活用、国際宇宙ステーションの三次元投影を行います。試写はばっちりでしたが、残念ながら版権の問題でお見せできません。2時、3時、4時の三回、MITAKAによる惑星ツアーの二本立てで上映します!


左手に全長1メートルのサターンロケット(レゴ)が見えます。

「天の光:地の灯」実行委員会、星の学校、リーマンサット・プロジェクト、JAXA宇宙リーダー、星空案内人などの共同企画。銀座教会東京福音会センターで実施中。地下鉄銀座駅C8出口横、有楽町駅中央口下車直進、外堀通りと松屋通りの角です。


9日(水)には6時より2回目の撮影者によるトークが予定されています。




13日、お待ちの時間には惑星チャームを作りましょう。実費300円。


(MITAKA画像は今回のプロジェクトに限り使用許可を得たものです、転載禁止です。)


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目に見えるものをすべて描きこむ…ブリューゲル一族の伝統技

ブリューゲル展見に行きました。ペーテル・ブリューゲル一世が築き上げた技法が子孫代々引き継がれているのが素晴らしい。

細部まで書き込まれた、「細かすぎる」絵。それが技法の一。画題こそ寓話や風景画から生物、小動物へと変遷こそすれ、細密な描写はずっと受け継がれています。ペーテル・ブリューゲル一世は二世が5歳のころ他界していますので、父から絵の手ほどきを受けたとは考えにくい。おそらく彼は父の残した絵を精魂を込めて模写していく中でその技法を磨いていったのでしょう。この「野外での婚礼の踊り」も、もしかしたら父親の原画があったかもしれませんね。



さて、もう一つですが、実ははるか昔、中高校生時代に遡りますが、美術の教科書にブリューゲル一世の「バベルの塔」(今回は展示されず)が載っており、その細密な描画に感心するとともに、「?」と思う点が一つありました。「背景歪んでない?遠近法にしては極端だなあ」今回、ブリューゲル一族の作品を見比べてみると、やはりこの「歪み」も綿々と受け継がれています。この様な画像、見たこと確かにある、あ、そうだ、広角レンズで撮った写真。

もちろん、当時の人にレンズの知識があるわけもありません。ただ、創始者ブリューゲル一世は、多分、目にする風景、人々をすべて描き尽くしたかったのだが、人間の視野に比べてキャンバスの枠は絶望的に狭い。そこで、これは想像ですが、キャンバスの枠からはみ出た部分を彼は後方に折り曲げる、あるいは後方をことさら小さく書くことによりともかく全部収めてしまった。

それは、この、二世の「野外での婚礼の踊り」を見てもわかります。野外にかかわらず、人々は異様ともいえるほど密集し、後に行くほどどんどん小さくなり、どういうわけか背景もなんとなく楕円形に歪んでいる。広角レンズの特性は手前が大きく、後方は小さく、遠近を強調し、全体にやや歪むところにありますが、まさにこの絵にはそれが当てはまる。

カメラというものが登場する数世紀前にブリューゲル一族はこの表現方法を確立していた、それは実に驚くべきことだと思います。
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一枚の絵、「バリェーカスの少年」

「当時の宮廷では障害を持つ矮人や道化たちが「慰みの人々」として仕えていることが常で、ベラスケスは彼らの肖像を数多く制作しました。

「バリェーカスの少年」として知られる本作の像主は、本名をフランシスコ・レスカーノと言い、王太子バルタサール・カルロスの遊び相手として宮廷に暮らした矮人でした。」(プラド美術館展「ベラスケスと絵画の栄光」展解説より)

手足の短さからこの少年は矮人であり、また水頭症のようなものを患っていたらしい。
十七世紀のスペイン。当時障害を持った人たちは生きていくのが、今にもまして(今だって大変)大変だったに違いない。この少年はまだしも幸せな方かもしれない。「慰みの人々」の制度は、よく知りないがもしかしたら宮廷は一種の福祉政策として障害を持つ人々を受け入れていたのかも、と、思っています。

ベラスケスの透徹した観察力と類い稀な描写力は、この少年の夢見るような、穏やかな表情を見事に描き切っています。やや、能力に劣る面がありかもしれないが、王太子バルタサール・カルロスの遊び相手として彼は幸福だったかもしれないし、豊かな表情はそれこそ「知性」じゃあないでしょうか。

ベラスケスの絵画では『王太子バルタサール・カルロス騎馬像』の方が有名化かとは思いますが、個人的にはこの絵、「バリェーカスの少年」が一番好きです。なおバルタサール・カルロスは16歳の若さで夭折しています。
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銀座の丁目、番地がよくわかる地図(最新版)

銀座というところは大変区画がはっきりしており、おおよそ東京高速道路(首都高ではありません)を西端に北から南に一丁目から八丁目まで、西から東に二番地から十〇番地~二十〇番地と、ブロックごとに番地が設定されています。各丁は東西に長~い矩形となっています。四丁目を例にとると西端は西銀座デパート。銀座通り、昭和通りを横切り東端は歌舞伎座の少し先まで。ですから丁目番地さえわかれば大体目的地にたどり着きます。

一方この構造が頭に入っていないと似たような建物が並ぶため、迷いやすい。仕事柄ほぼ毎日道を尋ねられますが、大体とんでもない方向に歩いてきてしまった、というのが多いです。その時説明に使い、差し上げるのがこの地図。

最新版は東京マラソン2018を機会に改定。今年の2月発行ですから、GINZA SIX、マロニエゲート(旧プランタン)まで反映されています。銀座通連合会が発行。GINZA OFFICIALというサイトも運営しています。


GINZA OFFICIALにリンクが張られており、クリックするとそこにジャンプしますので、
ダウンロードすれば鮮明なPDF版が入手できます。


この地図は町名、番地は大変わかりやすいのですが、残念ながら地下鉄のどの出口がどの路線の出口なのかはっきりわかりません。以前からその指摘はあったみたいで今回裏面のマップ(下)が大幅に改善され、地下鉄がどこを通っているのかも明確にわかります。例えば日比谷線は晴海通りにほぼ沿って走っています。また、出口と路線の関係もよくわかり、大変よろしい。


クリックして拡大


探しましたが、この地図にはリンクが見つかりません。クリックすると拡大表示し、ダウンロードもできますが、さほど鮮明ではありません。御入用でしたら、銀座に来られたついでに銀座教会一階東京福音会センターで入手してください。西銀座通り(外堀通り)と松屋通りの角、銀座教会の一階。C8出口です。

発行元にも尋ねましたがいずれも英語版はありません。それでも「あなたは今ここにいる、あっちの方向に数ブロック歩いて、右に折れ、数ブロック先が目的地周辺だよ、そのブロックぐるりと一周してごらん、多分見つかるよ」、それでたいてい事は足ります。〇〇(店の名前)はどこかって?アドレスはわからない?残念ながら我々にはわかりかねます、数寄屋橋公園の派出所で聞いてください。

初版:2017年5月30日

四丁目、五丁目を除き一番地はありません。東京高速道路の下ですが、なんとなく曖昧のままだそうです。 
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教科書英語

英語生活ノおト 第4巻> 英語ご異見板> 教室英語

久しぶりに「正しい」英語を聞きました。
英語学校で学びたいと来訪した頭のよさそうな某大学院生、ワタシが英語が喋れるとわかった途端、ずっと英語で話しかけてきたので、なんとなく付き合い始めました。

カレ、"Do you mind if I sit here?"
ワタシ、"Excuse me?"

一瞬何を言ったかわかりませんでした。

カレ、"Do you mind if I sit here?"
ワタシ、"Oh, sure, please."(汗)

普段、"May I sit down?", "May I sit here?"位しか使わないので、一瞬面喰っちゃいました。

ああ、これって教科書英語だ。あるいは英会話教材の例文だ。頭のいい人って習ったこと全部覚えていてその通りしゃべれるんだ、と妙に感心しました。

多分カレ、電車で空席を見つけたら、"Excuse me, is this seat taken?" と言うんでしょうね。ワタシ? そう言うかもしれませんが、多分、"Excuse me, may I sit here?" でしょうね。

もう、数十年前になりますが、東大の本郷校舎で、同行のアメリカ人(だと思う)、いきなりそばのベンチに座っていた学生に話しかけました。学生はすこしびっくりしたようですが、なんども聞き直しながら、ゆっくりですが「正しい」英語で対応してくれました。ああ、さすが東大生、英語ぐらい誰でも話せるんだと、感心しちゃいました。

教科書通り、文法書通りに英語を使えるって、日本人ってすごいですね。いや、皮肉ってはいません。日本人の潜在語学力の高さについて語っています。あとは本当、慣れと度胸です。
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これは珍しい、神田上水の樋と枡

注:写真の上でポインターが指型に変る場合、クリックで別ウィンドウに拡大版が表示されます。

「中央区のプラネタリウム」でググってたら発見した「タイムドーム明石」(中央区明石町、聖路加国際病院前)。プラネタリウムと資料館、区民ギャラリーとのハイブリッド?


サイトで見つけたのがひときわ目を引く神田上水の樋と枡。実物を目にするために行ってきました。(この写真はサイトより)


常設展示室は「文明開化と中央区の史跡」ということですが、最近の発掘調査で見つかった居留地時代の陶器類とか、女流作家長谷川時雨のギャラリーとか、それぞれ思い入れがありの展示かとは思いますが、あまり統一感がない。しかも撮影禁止のためスマホの音がしないカメラアプリで撮影、暗がりで急いで撮る為、ピント調整も追いつかない。


自分で撮った神田上水の樋と枡がこちら。本当はサイトの写真と同様、正面から取りたかったのですが、受付職員の目の前になってしまうので断念。枡は各辺が一メートルを超す、かなり大きいもの。鉄人28号の頭部みたい。



複製らしいが、三越の前身、越後屋呉服店の看板、有名な「現銀、無掛値」(現金商売、掛値なし)が刻まれています。暗いのとすり減っているのとで、見えづらいですが。




日本橋魚河岸のジオラマ、これは珍しい。実物(複製)を見ることもできる建物や街並みなどのジオラマはつまらない、ただの模型であることが多いですが、これは素晴らしい。ちっぽけなジオラマですが、当時の活気や賑わいが感じられます。


こういうのもありました。江戸時代の足袋職人の工具だそうです。


ついでにプラネタリウムも行きましたが、途中で熟睡。リクライニングチェアーに満天の星空。寝心地よすぎました。
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