CACTUSは1970年にカーマイン・アピス(dr)、ティム・ボカート(bs)、ジム・マッカーティ(g)、ラスティ・デイ(vo)で結成されたバンド。内、カーマイン・アピス(dr)、ティム・ボカート(bs)はヴァニラ・ファッジ出身、ベック・ボガート・アンド・アピスでも活躍。ラスティ・デイは故人。
ジム・マッカーティという名はどうも聞いた覚えがある。どこかの早弾きのギタリストだったような気が。ヤードバーズのドラマーが同じ名前だったと思うが、まさか同一人物じゃ。そうそう、デトロイトなんとかというバンドだったような気が‥‥さんざん検索してあった、あった、ミッチ・ライダーとデトロイト・ホィールズ。さすがの管理人も幼少のみぎり(?)だったので曲名は覚えておりませんが、日本でも結構ヒットし、ラジオなんかでも流れていました。曲名は忘れたが、ジム・マッカーティの曲芸ともいえる早弾きが印象に残っています。アルヴィン・リー(テン・イヤーズ・アフター、こちらは「ウッドストック」に出演)と並び、マシンガン・ピッキングというらしい。後にCACTUSに合流したらしい。
ジミィ・クーンズはサボイ・ブラウンにいたらしい。こちらはバンド名しか知らない。
昨年なんと30年ぶりに作成された(厳密にはCACTUSはずっと解散はしていないらしい)アルバム、「CACTUS V」(輸入版)。昨年はカーマイン・アピスが還暦を迎えたので、まさか還暦記念アルバム(アメリカには還暦という概念は無い)でもあるまいが、それにしてもティム・ボカートはアピスより1,2歳年上、ほかの連中も似たり寄ったりの年齢、それでもってみんな現役バリバリ。ティム・ボカートなんか、最近の写真ではなんと6弦というモンスター・ベースを弾いていたり。フレットの幅なんか、鍵盤ほどある。ロックってものは若者だけの音楽では当の昔になくなっている、そういう気がして、勇気付けられます。
CACTUSの英語サイトを覗いて見ますと、「アメリカのレッド・ツェッペリン」とありました。ちょっと大げさな気もしますが、ジョン・ボンナムなんか、かなりカーマイン・アピスの影響を受けたとありますし、リズム・セクションの凄さは確かにツェッペリンを凌ぐといっても過言ではないかと。ギターとボーカルはツェッペリンと比べるとちょっと弱い、いや弱いというのは気の毒、ジミー・ペイジとロバート・プラントが凄すぎる。
セットリストは以下の通り。
1. Doing Time
2. Muscle and Soul
3. Cactus Music
4. Groover
5. High in the City
6. Day for Night
7. Living for Today
8. Shine
9. Electric Blue
10. Your Brother's Keeper
11. Blues for Mr. Day [Instrumental]
12. Part of the Game
13. Gone Train Gone
14. Jazzed [Instrumental]
前述のサイトでインタビューに答え、アピスは言う、「このアルバムを作るにあたり、昔と同じ音を作ろうと考えた、なぜなら俺達はずっと同じバンドだからだ」と答えています。ジミィ・クーンズを仲間に加えたのもラスティ・ディと同じような歌心を持っているからだ、とも。
一曲目から強烈に響き渡るアピスのドラミング。かなりボリュームを落として聞いても、ドスン、ドスン、いや、なんというかもっとシャープに響き渡る。全曲通じてともかく彼のパワフルなドラムがまず、耳に残る。
ベック・ボガート・アンド・アピスの時はジェフ・ベックに張り合うように歪みに歪んだ早弾きを轟かせていたティム・ボカートですが、本作ではもっと落ち着いた、地味な演奏も聞かせる一方、m3のように軽快な演奏、そしてやはりm7、m12、m13ではトレードマークの思いっきり歪みを聞かせた演奏など、さすが、「legendary bassist」(伝説のベーシスト)とまで言われるベース・プレイヤー。ベースの講師のみならず、教則本まで出している。
ミッチ・ライダーとデトロイト・ホィールズの時はやたら早弾きばかり目立ったジム・マッカーティも、さすが円熟したギタリスト、m12あたりではマシンガン・ピッキングを楽しませてくれる一方、メロディアスな演奏も素晴らしい。
ジミィ・クーンズはまったく知らなかったのですが、派手さこそないものの、なかなか歌い回しが巧み。アピスが引きずり込んだだけはあります。
全体を通じてともかくタテのり、タテのり。年齢をまったく感じさせない強烈なリズムに円熟味が加味された、まさに還暦パワー炸裂。ジミィ・クーンズには気の毒だが、圧巻中の圧巻は14. Jazzed [Instrumental]。モンスター級とまで呼ばれるパワフル、かつタイトなドラム、ほとんど早弾きといってもいいほどの、ベースさばき、かたや早弾きの看板は卒業、空を舞うような華麗なメロディーラインのギター、オールディーズファンにはたまらない、時代を超えた贈り物。
ジム・マッカーティという名はどうも聞いた覚えがある。どこかの早弾きのギタリストだったような気が。ヤードバーズのドラマーが同じ名前だったと思うが、まさか同一人物じゃ。そうそう、デトロイトなんとかというバンドだったような気が‥‥さんざん検索してあった、あった、ミッチ・ライダーとデトロイト・ホィールズ。さすがの管理人も幼少のみぎり(?)だったので曲名は覚えておりませんが、日本でも結構ヒットし、ラジオなんかでも流れていました。曲名は忘れたが、ジム・マッカーティの曲芸ともいえる早弾きが印象に残っています。アルヴィン・リー(テン・イヤーズ・アフター、こちらは「ウッドストック」に出演)と並び、マシンガン・ピッキングというらしい。後にCACTUSに合流したらしい。
ジミィ・クーンズはサボイ・ブラウンにいたらしい。こちらはバンド名しか知らない。
昨年なんと30年ぶりに作成された(厳密にはCACTUSはずっと解散はしていないらしい)アルバム、「CACTUS V」(輸入版)。昨年はカーマイン・アピスが還暦を迎えたので、まさか還暦記念アルバム(アメリカには還暦という概念は無い)でもあるまいが、それにしてもティム・ボカートはアピスより1,2歳年上、ほかの連中も似たり寄ったりの年齢、それでもってみんな現役バリバリ。ティム・ボカートなんか、最近の写真ではなんと6弦というモンスター・ベースを弾いていたり。フレットの幅なんか、鍵盤ほどある。ロックってものは若者だけの音楽では当の昔になくなっている、そういう気がして、勇気付けられます。
CACTUSの英語サイトを覗いて見ますと、「アメリカのレッド・ツェッペリン」とありました。ちょっと大げさな気もしますが、ジョン・ボンナムなんか、かなりカーマイン・アピスの影響を受けたとありますし、リズム・セクションの凄さは確かにツェッペリンを凌ぐといっても過言ではないかと。ギターとボーカルはツェッペリンと比べるとちょっと弱い、いや弱いというのは気の毒、ジミー・ペイジとロバート・プラントが凄すぎる。
セットリストは以下の通り。
1. Doing Time
2. Muscle and Soul
3. Cactus Music
4. Groover
5. High in the City
6. Day for Night
7. Living for Today
8. Shine
9. Electric Blue
10. Your Brother's Keeper
11. Blues for Mr. Day [Instrumental]
12. Part of the Game
13. Gone Train Gone
14. Jazzed [Instrumental]
前述のサイトでインタビューに答え、アピスは言う、「このアルバムを作るにあたり、昔と同じ音を作ろうと考えた、なぜなら俺達はずっと同じバンドだからだ」と答えています。ジミィ・クーンズを仲間に加えたのもラスティ・ディと同じような歌心を持っているからだ、とも。
一曲目から強烈に響き渡るアピスのドラミング。かなりボリュームを落として聞いても、ドスン、ドスン、いや、なんというかもっとシャープに響き渡る。全曲通じてともかく彼のパワフルなドラムがまず、耳に残る。
ベック・ボガート・アンド・アピスの時はジェフ・ベックに張り合うように歪みに歪んだ早弾きを轟かせていたティム・ボカートですが、本作ではもっと落ち着いた、地味な演奏も聞かせる一方、m3のように軽快な演奏、そしてやはりm7、m12、m13ではトレードマークの思いっきり歪みを聞かせた演奏など、さすが、「legendary bassist」(伝説のベーシスト)とまで言われるベース・プレイヤー。ベースの講師のみならず、教則本まで出している。
ミッチ・ライダーとデトロイト・ホィールズの時はやたら早弾きばかり目立ったジム・マッカーティも、さすが円熟したギタリスト、m12あたりではマシンガン・ピッキングを楽しませてくれる一方、メロディアスな演奏も素晴らしい。
ジミィ・クーンズはまったく知らなかったのですが、派手さこそないものの、なかなか歌い回しが巧み。アピスが引きずり込んだだけはあります。
全体を通じてともかくタテのり、タテのり。年齢をまったく感じさせない強烈なリズムに円熟味が加味された、まさに還暦パワー炸裂。ジミィ・クーンズには気の毒だが、圧巻中の圧巻は14. Jazzed [Instrumental]。モンスター級とまで呼ばれるパワフル、かつタイトなドラム、ほとんど早弾きといってもいいほどの、ベースさばき、かたや早弾きの看板は卒業、空を舞うような華麗なメロディーラインのギター、オールディーズファンにはたまらない、時代を超えた贈り物。