チーム医療維新 日本のNP、PA制度を考える

日本におけるNP(ナースプラクティショナー)、PA(医師助手)などの非医師診療師の導入について考察するサイトです。

日本版NPは実現するか?(記事)

2009年03月19日 06時15分05秒 | NP/PAに関するニュース、記事
日経メディカル特集●日本版NPは実現するか

記事のリンクと、コメントを下につけておきます!

* Vol.1 「ナース・プラクティショナー」は医師不足解消に役立つか(3/2)
日本でNPを作る動きの、法改正の動きなどを、まとめてあります。まずは目を通してみてください。



* Vol.2 「4月から修士課程でNPの養成を始めます」(3/4)

大学の立場から◎国際医療福祉大学大学院教授 湯沢八江氏、同大学三田病院副院長 武藤正樹氏

カリキュラムの内容が興味深く、「研修医教育とほぼ同じように行っていく予定です」 私も臨床教育はNPと医師の両方に鍛えられ(?)ました。「看護師が生活習慣病患者の外来診療の一部を受け持つことについてどう思うか、という調査したところ、医師の65%、患者の半数以上が賛成という結果を得て」と書いてありますが、この研究の内容は、別途の記事にて、火曜日までに書きます。興味のある方は火曜日までサイトをチェックしてください。

* Vol.3 「医師不足だから看護師が代わりに、というのはおかしい」(3/9)
日本医師会の立場から◎日本医師会常任理事 羽生田俊氏

開業医を代表する医師会から、NP反対との声明が1月に出ました。患者に対する最終責任者は医師であるという現在の日本のシステムから、NP反対の理由を語っています。しかし、「地域医療を担う開業医は、自由開業医制の下で、全国に満遍なくいますし」というのには、うーむ、医師偏在を否定しているようにも聞こえますが?「医師不足といっても、足りないのは病院の勤務医、中でも救急や産科です」と、確かに開業医の絶対数は不足していないですが⋅⋅⋅  もうちょっと詳しく聞いてみたいなあという感の残る、ちょっと短めの記事です。


* Vol.4 「医師中心のチーム医療には限界が来ています」(3/10)
看護師の立場から◎東京医療保健大学大学院教授 坂本すが氏

看護協会副会長でもある坂本すが先生から、専門、認定看護師との折り合いなどを考えなければいけない、基礎教育もしっかりしなければ、という、慎重なNP論。 鋭い指摘、そして、NPは日本で始まってしまったのだから、真剣に考えねばならないというメッセージ。「もう、賽は投げられたのです」

* Vol.5 「周術期の患者管理でのNPの活躍に期待している」(3/16)
外科医の立場から◎東京女子医大心臓血管外科講師 西田博氏

医師として、特に勤務医、外科医として、なぜNPが日本に必要だと思うか語られています。
これを読むと、看護師としては「医師が楽をしたがってる?」と思うかもしれませんが、そう思われた方は、医師に信頼され、多くの権限を持って現在ばりばり働いているNPとぜひ話をしてみてください。多分その疑問が解消できるかと思います。つまり、協力して働いていくことは、どっちが楽をするしないの問題ではなく、患者のwellnessというひとつのゴールに向かって得意、不得意を分け合う、ということなのです。「使われてる」感じではないですよ。もちろん、日本でもそうなるかどうかわかりませんが。
ちなみに、私以外の日本人NPに聞いてみたい方は、メールをください。ご紹介します。

* Vol.6 「学会も『新生児NP』の検討を始めています」(3/17)

NICUの立場から◎国立成育医療センター周産期診療部産科医長 久保隆彦氏

医師不足が深刻な新生児集中治療室で、なぜ医師増員ではまかなえないと考えるか、久保先生が語ります。


* Vol.7 「日本にも麻酔看護師が必要だ」(3/18)

麻酔科医の立場から◎自治医大さいたま医療センター麻酔科・集中治療部講師 讃井將満氏

JSEPTIC(日本集中治療教育研究会)を立ち上げた讃井先生からは、チーム医療維新への投稿 もいただいています。その 讃井先生が、集中治療室の看護師に取ったアンケートなどを紹介しています。


* Vol.8 「開業医の仕事の一部は、NPが担うことになるかもしれない」(3/19)

家庭医の立場から◎日本生協連医療部会家庭医療学開発センター長 藤沼康樹氏

看護師外来を実施している東京の 生協浮間診療所の藤沼先生から。

「英国のプライマリケアは家庭医(GP)が担っていますが、最近ではGP1人の診療所は減っており、医師が複数いるグループ・プラクティスが一般的です。診療所には医師だけでなく、多くの場合、ナース・プラクティショナー(NP)が1人ぐらいは入っています。」は、アメリカもそうですね。

日本における看護外来について興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

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